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2009年9月 5日 (土)

市民活動支援センターについて考える(3)

 情報公開請求によって、市民活動支援センター設立準備会第1回会議で委員に配付された資料を入手して驚いた。県内自治体の市民活動支援センター設置状況をまとめた資料である。

Rimg0034_2(クリックで拡大)

 ここには、群馬県と沼田市を除く県内11市の市民活動支援センターの設置状況が書かれている。これだけをみると、沼田市以外の11市には市民活動支援センターが設置されているかのようである。沼田市はすぐにでも、支援センターを設置する必要があるかのようである。

 しかし、よく見るととんでもないことが解る。高崎市、館林市、みどり市に設置されているのは社会福祉協議会が運営しているボランティアセンターなのである。また、安中市は地域福祉支援センターと書かれているが、正確には地域福祉支援センター内にボランティアセンターが設置されているのである。富岡市のボランティアサポートセンターもサポートの文字が入っているが中味は同じである。つまり、11市のうち5市は、社会福祉協議会が運営するボランティアセンターが市民活動支援センターなのである。

 ここで、二つの疑問が浮かぶ。

 一つは、沼田市にも、社会福祉協議会が運営するボランティアセンターがあるが、どうしてこの表に書かないのか。

 書くと不都合があるからと考えるべきだろう。

 もう一つは、先月、同準備会に「市のホームページに配付資料についても公表すべきです。」との提言をしたが、その必要はないというのが同準備会の意見であった。どうして、配付資料を公表しないのか。 

 公表すると不都合があるからと考えるべきだろう。

 無理を通すために、情報を加工、隠蔽していると考えるほかない。この表を根拠として、市民活動支援センターの新設計画を進めるのはあまりにも無理がある。まして、ボランティアセンターが設置されている保健福祉センター内に新設しようというのだから無茶苦茶だ。

 もう一つ興味深い指摘をしておこう。沼田市市民活動支援センター設置運営に関する報告書の社会福祉協議会ボランティアセンターに関する記述である。

 ① 社会福祉協議会ボランティアセンターとの関係

社会福祉協議会のボランティアセンターは、平成7年5月の保健福祉センター供用開始時に設置され、ボランティアの連携と強化を図るために1名の専任職員を配置し対応してきたが、現状は他の業務との兼務となっている。また、スペースも開所当初に比べ減少しているので、団体等の活動に支障をきたしている状態である。しかし、社会福祉協議会は、福祉分野のボランティア団体との関わりは深く、ボランティアセンター機能と併せ、人材活用など相互に連携できる仕組みづくりが望まれる。

 委員はボランティアセンターの専任職員が他の業務と兼務となっているから支障をきたしていると指摘しているのである。ならば、兼務を解けばいい。新設の市民活動支援センターと相互に連携を取るということは、他の業務を増やすことである。まったく逆効果だ。

 また、委員はボランティアセンターはスペースが減少しているから支障をきたしていると指摘しているのである。ならば、スペースを拡げればいい。しかし、市民活動支援センターのスペースを確保しようとすれば、ボランティアセンターのスペースはさらに減少するのである。それとも、委員は、保健福祉センター内に市民活動支援センターを新設すれば、既存のボランティアセンターのスペースが広くなるとでも思っているのだろうか。そんなことは建物が膨張しない限りあり得ない。(杉山弘一)

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市民活動支援センターについて考える(3)を参照しているブログ:

コメント

「市民活動支援センター」は、やはり、市民をペテンにかける星野巳喜男の奸策だったことがわかる。善人面をし、善良そうに見せかけるパフォーマンスには長けているが、腹の黒さでは人後に落ちないワル、それが市長なのだ。このペテンのほころびを決して見逃してはならぬ。ダマシやがって!このままで済むと思うなよ!

 市民活動の場として公民館が機能しないのはなぜか、ボランティアセンターが機能しないのはなぜか。それを明らかにして、一つづつ問題を解決していかなければ前進はありえません。しかし、市長も審議会委員もそこから逃げてばかりいます。根本の原因が何であるか薄々気づきながら、自己保身と勇気のなさからそれから目を背けているのです。
 元横浜市職員の松下啓一教授が「市民協働の考え方・つくり方」という著書の中で面白いことを言っているので紹介します。
 「まず、行政の本音である。私は市役所に長くいたので、行政の気持ちは良く解る。正直、協働はあまりやりたくないというのが大半の職員の偽らざる真情だと思う。協働をせずに、予算を自分たちの好きなように使って政策を実行できればそれに越したことがないからである。
 実は、市民の本音も同じだと思う。できれば、役所が全部やってくれて、市民のみなさまと頭を下げてもらえるのが一番いいのだと思う。」
 私は、これに以下を付け加えたい。
 審議会委員の本音も同じだと思う。事務局が全部やってくれて、会議は座っているだけが一番いい。何もしないで有識者の先生方と丁重な扱いをされるのが一番いい。一般市民に対して威張っていられるのが一番いい。会議の公開などもってのほかだ。

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