乗り合いタクシー存続陳情否決
8月14日のコメントですでに述べたことだが、乗り合いタクシーの存続を求める陳情は、8月11日の市議会・民生福祉委員協議会で審議され、2対6で「不採択」となった。
陳情の趣旨採択を主張したのは、井之川博幸議員、星川嘉一郎議員の2名、不採択を主張したのは、宇敷和也議員、金井康夫議員、大島崇行議員、鈴木圭子議員、牧野保好議員、真下恭嗣議員の6名である。
どちらの立場をとったかは各議員の勝手なので、とやかく言うつもりはないが、問題点を指摘しておく。
第1に、市議会は、陳情審査に関する情報を一切公表していないことである。そのため、この情報は井之川議員が発行しているいのさんニュース から得たものである。議会は、どうして、陳情審査の経過、結果を議会のホームページ上に掲載しないのか。これは、陳情という形で市政に参加しようとした市民の参加意欲を削ぐものであり、消極的な市民参加阻害行為だ。なお、片品村は陳情審査結果を議会のホームページ上に公表している。
第2に、陳情審査が、市議会の民生福祉委員協議会という非公式の場で、こっそりと行われたことだ。これは、地方議会の根本原則である、会議公開の原則、会期不継続の原則の脱法行為であり、かつ、市民の市政への参加を阻害するものである。もちろん、他自治体に例をみないものだ。
なお、陳情審査の中で、市当局は、「バス路線の総合的な検討の中で対応していくが、検討結果は来年度の早い時期にも出したい。すき間対策としては、65歳以上の利用者に限って、福祉タクシー券で対応していきたい」と答えたそうである。これもその場しのぎの、無責任な回答だ。
第1に、市は、昭和60年に沼田市路線バス対策委員会を設置して以来、20年以上に渡ってバス路線の総合的な検討をしてきているはずである。そして、バス路線の問題が提起されると、決まって、バス路線の総合的な検討の中で対応したいと言い逃れを繰り返してきたのである。とっくに、オオカミ少年だ。今回も、乗り合いタクシー運行の県補助金が削減されることなどとっくに解っていたことだ。それなのに、半年以上のすき間を生じさせてしまったのである。検討などしていなかったとしか言いようがない。半年は永遠になるだろう。
第2に、バス路線をどのように設定すれば、利便性が高まり、利用度が高まるのかという点について、全市民的な議論が起こっていない。このような問題こそ、公聴会や審議会など市民参加の場を造り、時間をかけて合意形成を図っていくべきだろう。それがなされていない以上、今から半年で多くの市民が納得する検討結果が出るはずがない。(杉山弘一)。
廃止に賛成した議員は、今利用しているのはどんな人々か十分承知したうえで、賛成したとすれば、血も涙もない薄情な連中である。どうしても止めざるを得ないと決める前になぜ市長の無駄遣いを止めさせないのか?こんな人情の欠片もない連中を偉そうに振る舞わせているから沼田はダメなのだ。
投稿: 峯崎淳 | 2009年9月 4日 (金) 22:29