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メンバーの裁判

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2009年8月20日 (木)

こそこそするな。堂々とやれ。

 ちょっと古い話になるが、7月9日の臨時議会の傍聴に行った。主な議題は経済対策臨時交付金の使い道。例の、国が借金してまでばらまいた景気対策の臨時交付金だ。その是非は置くとして、片品村には2億5千万だったか6千万だったか(最近は物忘れが…)が支給される。
 10時に始まって、10分後には早くも休憩。執行部と議員が会議室に移動して、そこで説明があるという。ただし、ここは傍聴はできない。40分後に議会が再開、下記の11項目が議場でのやりとりのないまま可決した。
1.片品中学校体育館の補修。
2.文化センター、武尊体育館、花咲トレーニングセンターの屋根の塗り替え。
3.小学校や保育園の遊具。
4.防災無線戸別受信機の全戸取り替え。
5.公用車の買い替え。
6.村営住宅のトイレ水洗化。
7.各保育園と児童館にAED設置。
8.広報かたしな縮刷版作成。
9.武尊根小学校体育館前の舗装工事。
10.元越本分校の屋根瓦を焼き瓦に取り替え。
11.村内の観光看板の修理。
 何のための傍聴なのか。説明と質疑応答が、何故傍聴人のいる議場でできないのか。議員は住民に選ばれた代表だからと言えば、確かにそうなのだが、丁々発止を見届けるために出向いたのだから、見ている前でやってくれ。
 可決された11項目にも、これで景気対策になるのかという疑問がある。すべての自治体にばらまかれる金なんだから、ここは片品村が誇る了簡の狭さを発揮して、村内だけに回すことを考えればいい。降って涌いた金なんだから、厳しい財政の中でできなかったことに回そうという理屈もわからないではないが、一部の業者、外の業者に流すだけでは村の景気対策にはならない。
 言い放しの無責任を指摘されないように、私の対案はこれだ。1700所帯のすべてに、今年度中有効の期間限定で、村内だけで使える金券にして10万ずつ配る。それでも1億7千万。まだ数千万は残る。それを教育関連以外の項目に優先順位を決めて振り分ければいい。教育関連はどうするか? 飯塚欣彦に任せればいい。
 そもそもこの男、私が上毛新聞「視点オピニオン21」の中で「見識を疑った」と書いた元県職員である。小寺県政で力のあった側近の何人かは殉じたと聞いている。子飼いではあっても、そこまでではなかった飯塚は、小寺がこけて県庁に居場所がなくなったと私は見ているが、前々から仲良くしていた片品の奥様グループに推されて教育長として片品村に来たらしい。本当に力のある職員だったら、県庁が手放すはずがない。組織とは、そういうものだ。県に太いパイプを持っているという理由で契約継続が決まったらしい飯塚に、いまこそ本当の実力を発揮してもらおう。そうすれば、片品中学の生徒が「かたしな」を合唱するのを聞いて涙が流れたなどという、耳障りのいいきれいごとを言って村の人たちに取り入ろうという情けない、胡散臭い気配りもいらない。彼が出す結果が、役場の、人を見る目を養うことにもつながる。彼にとっても、演劇だ文学賞だと、功を焦って実績を出そうと右往左往せず、じっくりと片品の教育に取り組めるというものだ。(木暮溢世)

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