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2009年7月 2日 (木)

這っても黒豆

 黒い粒を見ながら2人が言い合っている。1人は虫だと言い、もう1人は「いや黒い豆だ」と。やがて粒は動き出したが、それでも「豆」の方は説を曲げない。「這っても黒豆」のことわざは、明白な事実を前に、なお言い張ることをさす。(朝日新聞「天声人語」7月1日付けより)
 4月17日の本ブログに書いた「尾瀬を食いものにする奴ら」に6月30日、ひとつの答が出た。片品村監査委員が言う結論はこうだ。
 村は、尾瀬国立公園記念事業実行委員会に委託料として145万円を支出した。尾瀬国立公園記念事業実行委員会は尾瀬の森映画祭実行委員会に60万、尾瀬の郷オゾンシアター実行委員会に50万、尾瀬ブランド委員会に30万の補助金をそれぞれ支出した。村から尾瀬国立公園記念事業実行委員会に支出した委託料も、同記念事業実行委員会からそれぞれの事業主体に支出された補助金交付も適正に支出処理されている。
 つまり、NPO法人尾瀬和楽舎と尾瀬の森映画祭実行委員会が同一の組織である周知の事実があるにもかかわらず、村から尾瀬和楽舎に補助金が支出された事実は認められない、と言う。
 しかも、住民監査請求(地方自治法第242条)は、当該普通地方公共団体の機関または職員による具体的な違法または不当な財務会計上の行為について監査委員に監査を求めるものであり、事業実施組織である「尾瀬の森映画祭実行委員会」の監査については住民監査請求になじまないものと判断する、と言いながら、尾瀬の森映画祭実行委員会の会計処理について、領収書も全て整理されていて決算書についても誤りがないことを認める、と答えている。これは、単に片品村監査委員が自己矛盾に気がついていないだけなのか、思わず溢れ出た親切心なのか。
 また、40年前の映画上映に新作映画のロードショーよりも高いチケット代を取り、駐車場周辺で実施したイベントでは27の出店者からそれぞれ出店料3000円を取り、4名から協賛金を集め、ボランティアでの手伝いを申し出たスタッフにはユニフォームとして用意したTシャツを1枚3000円で売り付ける等、どう見ても民間組織の営利事業としか考えられない尾瀬の森映画祭の公益性について、片品村監査委員は、映画上映だけでなく、尾瀬国立公園の誕生を記念し片品村のPR活動も行い、事業報告書の参加総人数にもあるように1730人の多くの参加者があり、尾瀬国立公園の誕生記念としての役割を果たしているものであり、公益性がないということは認められない、と結論づけている。
 バカバカしさを承知で付け加えれば、参加総人数の1730人という数字は述べ人数であり、詳細は映画上映に530人、展示縁日に800人、八木節交流会に400人である。つまり展示縁日の800という数字には映画上映の530が含まれると解釈するのが自然であるし、八木節交流会の400は所詮仕込みの数だろうし、530にも800にも重複しているはずである。しかもこれらの数字には主催者発表という裏もあるのだ。
 尾瀬の森映画祭実行委員会のうたい文句や一方的なデータをすべて鵜呑みにし、このイベントが尾瀬国立公園の誕生を記念し片品村のPR活動に寄与したという判断は、まともな大人の常識を備えたものとは言い難いし、地方自治法に則ったはずの片品村監査委員会のものとしては、ナイーブ(英語での意味)過ぎると言わざるをえない。
 さて、この尾瀬の森映画祭には県からも60万円の補助金が支出されている。県からこの実行委員会に支出されたものか、NPO法人尾瀬和楽舎に支出されたものかは知らない。ただ、県がこれらの事実を知った上で、その補助金支出の正当性にどういう判断をするか、知りたいところである。(木暮溢世)

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