地域振興局は誰のため
利根町振興局、白沢町振興局は合併特例法によって認められた地域自治区である。この地域自治区には地域協議会を設置しなければならないとされている。そして、市長は重要事項についてこの地域協議会の意見を聞かなければならないとされているし、この地域協議会は市長の諮問に応じて建議をする権限まで有している。いわば地域内議会を設置して地域のことは地域で決めようという趣旨だ。したがって、星野市長が標榜する地域内自治を実現させるには、地域協議会が有効に機能することが不可欠である。
利根、白沢にも地域協議会が設置されているが、機能しているか。
まず、今年3月10日の市議会の議論を紹介しよう。
◇20番(大東宣之君) 9目企画費の中で、地域協議会運営事業、白沢町振興局27万円の減額となっております。当初予算から見れば大体ほぼ全額に近い減額になっているのではないかと思います。どうしてこういう減額になったのか。また、1年間通じてこの地域協議会の運営については従前どおり行われていたのかどうかお聞かせいただきたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 白沢町振興局次長。
◇白沢町振興局次長(小林 守君) ただいまの大東議員の質疑にお答えいたします。 地域協議会の大体全額というほど使っていないわけですけれども、その内訳としましては、当初予算においては研修費で1泊の予算をいただいて計上したわけでございます。それを地域協議会の皆様と打ち合わせして、研修は東京方面に日帰りということで、新宿区、板橋区へ行ってきましたので、高速代等のわずかな経費で済んだということで減額になったわけでございます。研修費の減額が主なものでございます。
◇20番(大東宣之君) 大幅な研修費の減額が今回の減額の理由ということですが、結果として1年間通じて地域協議会の活動、運営については何ら支障がなかったのかどうかお聞かせいただきたいと思います。また、新年度、平成21年度の予算の中では地域協議会の運営事業費が計上されていないわけですが、新年度に向けても従前どおりの活動を行っていくということで理解してよろしいのかどうかお聞かせいただければと思います。
◇白沢町振興局次長(小林 守君) 大東議員の再質疑にお答えいたします。 事業においては従前どおり実施をしております。地域協議会4回、研修会1回ということで実施いたしました。また、21年度においても地域協議会を従前どおり実施する予定です。研修会はまた委員の皆様と打ち合わせしながら実施していきたいと考えております。以上です
白沢の地域協議会の運営費用27万円は研修旅行の宿泊代だけだったということだ。地域の問題を協議をするのに東京に宿泊する必要など考えられないから、研修とは名ばかりでその実態は単なる懇親会だろう。それが中止になったらやることが無くなって今年度の予算計上もゼロになったということだ。
こんな状態だから、地域協議会に市長が諮問をしたということも、地域協議会が答申や建議をしたということもない(少なくともホームページに出ていない)。そして、実際の委員からは「どう
も協議会の意見が市にあがってないのではないか。市長には全然話がいっていないのではないか。結果として、なかなか具体的な成果が得られないのではないか」(平成20年3月7日市議会議事録)との感想が出されている。
地域協議会が機能していないことは明らかである。 一体何のための、いや誰のための合併特例区なのか。
星野市政をひと言で言えば、怠慢市政である。すべてに手抜かりで、手遅れなのだ。一生懸命なのは再選されるための事前準備のみ。こんな呆れた市長だから沼田市の評価は群馬県の最低である。
投稿: 峯崎淳 | 2009年6月28日 (日) 01:17
第1に、新市建設計画の放置があります。この計画では毎年約30億円の公共投資を行う予定になっていますが、県の指導下で策定された公債費負担適正化計画によって公共投資は毎年約10億に削減されました。新市建設計画が達成不可能になったということです。しかし、計画の見直しはされず放置されたままです。第5次総合計画もまったく同じ状況です。
第2に、市民参加の放置です。市長は初当選後に市民参加を掲げ、2期目の当選後は、市民参加はさらに進化し、市民参画、市民協働の時代と言い出しています。しかし、市長自ら造り諮問した市民参加検討委員会の提言には何も答えていません。提言を放置したままです。
第3に、行財政改革の放置です。国、県から迫られてやっているだけで何の理念もないから、具体化したのは給料カットと電球を消すことぐらいです。
いつも口だけなんです。
投稿: 杉山弘一 | 2009年6月28日 (日) 07:28