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2009年6月 4日 (木)

続辛口批評。沼田JC会員の心理

 前回の辛口批評で取り上げた小池前副理事長は、市民の目のトラックバックをわざわざ削除した。自分や仲間について厳しいことを書く市民の目など見るのも嫌という意思表示であろう。
 小心者である。甘やかされて育った坊ちゃんのひ弱さがつい出てしまったのだろう、と考えているうちに、ふと見えてきたのは、小池に象徴される沼田の二世経営者たちの不安な心理である。彼らは実は怖いのだ。なにが? 未来が、である。彼らの親は粒々辛苦して功成り名遂げた成功者である。小池にしても初めは小さな肉屋にすぎなかった。それが一代でスーパーを三店舗持つまでにのし上がったのだ。しかし、小売業界は競争の烈しい業界である。のんびりした沼田でも油断はできない。ちょっとした失敗や、あるいは不運によって、シャッターを下ろす羽目に陥る店は珍しくない。燃料屋だってそうだ。あまり差がない油という商品を売る競争は無能な経営者にはきついはず。得意先の入り婿社長にリベートを掴ませて取引を確保していたつもりの、ある燃料屋は、入り婿社長が古参幹部に造反され、燃料の仕入先を変更させられてしまった。

 親は自分のような苦労は子にはさせられない、と言って、おっかさんは今でも毎朝三時には起きて店に出すお惣菜を煮ている。客商売というものがどれほど当てにならないものか骨身に沁みて知っているから、手抜きはしない。律儀に真面目に料理する。「あそこのカボチャの煮つけは外れがない」という評価は定着している。

 二代目は、苦労を知らない。血のにじむような努力と骨身を惜しまぬ労働が店の競争力の根幹であることがわからない。楽に、うまいことをして儲けようと考える。そのうちに、店の根幹(売り上げの根幹ではない!)が駄目になり、そうなるとたちまち屋台骨が揺らぎだす。

 二代目は今日という時代が変化の烈しい、競争の時代であることが不安である。なにごともなく無事に毎日が過ぎていくことを願っているが、願いを担保するべきものがないかは知らない。仲間たちとつるむことが、不安を解消する唯一の時間潰しなのだ。馬鹿息子仲間が集い、ゴルフをやり、酒を飲む。そうすれば、少なくともその時間だけは不安をごまかせるわけだ。

 私の知り合いの二代目もそうやって親からもらった会社を潰し、数十億の遺産を使い果した。いよいよ駄目というときに、その人に会った私は、「則天去私」で行くしかないでしょうな、と言った。彼はきょとんとした顔で私を見ただけだった。放蕩する暇はあったが、勉強する時間だけはなかったのである。「ソクテンキョシ」が分らなかったのだ。沼田のJCのホームページを見て思い出だすのは、この人のことである。

 未来への恐れから逃れたかったら、仲良しクラブに向うのではなく、自分が考えたこともないことを指摘してくれる人を大切にせよ。そして、指摘されたことについて、考えることだ。頭は悪くても自分で考える癖をつけることだ。考える習慣がつけば、モノが見えてくる。景色が変わる。仲良しクラブで与太を言っている時間が惜しくなれば、恐れは大分和らいでいる。

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