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2009年6月 3日 (水)

事業別予算管理を導入せよ

 広報ぬまた6月号に見開きで昨年度下半期の財政状況が掲載された。二言目には財政難と言いながら、議会では誰もこの財政問題に触れないようなので、ここで提言をすることにする。

 広報ぬまたには、こう書かれている。

「市では、皆さんの税金がどのように使われ、市の財政がどのような状況にあるかを知っていただくため、年二回財政状況を公表しています。」

 しかし、一連のグラフと表は極めて解りにくい。これらを見て、税金がどのように使われ財政がどのような状況にあるかを理解できる市民は一人もいないだろう。一般市民だけでない。議員も職員もおそらく誰も理解出来ないだろう。そもそも、これを作成した担当職員すら税金の使い道を理解していないから、理解してもらえるような説明が出来ないのだ。
 市はさまざまな事業を行っている。21年度予算から例をあげれば、小学校耐震診断・耐震保障事業であり、母子保健相談指導事業であり、まちづくり支援事業であり、市町村合併五周年事業である。市の税金がどのように使われているかとは、それぞれの事業でどのように使われたかを示すことだ。
 事業毎に使い道を示さなければ、市民は税金がどのように使われているかを解るはずがない。それだけではない。事業毎に使い道を管理しなければ、職員も税金をどのように使っているかも解らないし、どの事業が無駄だったのか、どの程度有効だったのかの把握もできないのである。費用対効果も解らないから事後評価もできないし、ひいては担当者の人事評価もできないのである。
 配分された予算全額を使わずに目的が達成できた事業もあれば、全額を使っても目的が達成できなかった事業もあるはずだ。また、予定したものの状況の変化で実施しなかった事業もあるはずだ。それが一目で解るようにすべきだ。それには、事業別予算管理が不可欠だ。
 こういうと、すぐに「さまざまな制約がある」などという言い訳が返ってきそうだ。しかし、それは、ためにする言い訳でしかない。現実にこれをやっている自治体はいくつもある。例えば、北海道のニセコ町だ。ここには、市議も視察に行っているはずだ。市長も前町長の逢坂氏に会ってきたと公言していた。知らないとは言わせない。
 同町の予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」を是非見て欲しい。こういう形式で、税金の使いみちを示せば市民にも解りやすくなるだろう。
 さて、広報ぬまたと一緒に配布されたグラフ沼田には、カラーで数ページに渡っておよそ市民にとって無意味な特集が掲載されていた。「沼田市長と語る」と言うやつだ。にやけた写真ばかりで選挙の事前運動としか思えない。こんなことに税金を使うぐらいなら、事業毎の予算説明書・予算管理書を造って市民に配布するべきだ。これこそ、市民協働によるまちづくりの環境整備であり市民協働を促進するための施策だ。
 沼田市民は市長が思っているほど馬鹿ではない。政策を評価する能力を持ち合わせている。この一年で、こういった政策を実行する方がよほど有効な選挙対策になるだろう。

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コメント

6月広報で昨年度下半期の財政状況と本年度予算の反映状況を読んだが市民に何を伝えたいのか解らない。単なる数字の羅列だ!!!
6月議会が始まったようだ。当局行政運営について議員諸氏から一般質問があることだろうから傍聴に行って見るか。

市長にはこの問題に明快に答える責任がある。ニセコ方式が採用できないなら、なぜできないか、理由を言うべきだ。いつものように答えをぐずぐず引き延ばし、ほとぼりが冷めるのを待つという手は通用しない。市民の目が見ていることを忘れてはいけない。沼田市民も市政になにが足りないのか、その原因をつくったのは誰か、どうして現状を変えられないのか、このままで行くと何がまっているか、などうすうす気づき始めている。

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