政府のなすべき仕事
小泉純一郎と竹中平蔵の改革に今となっては決定的な欠陥があったことが明らかである。米国のネオコンが凋落したのと全く同じ理由で彼らの主張は破綻した。小さい政府とか市場原理に任せなにもしないことが最善の結果をもたらすというのが、真っ赤な嘘であることが誰の目にも見えてしまった。今や政府に頼らなければ、路頭に迷う人の数がさらに増えていく。大勢の人々を食えなくする仕組みが「最善の結果」であるというなら、そんなシステムなど糞食らえだ。優良企業が劣等企業を倒産に追い込むのは、経済の進歩のために必要かもしれないが、そこで働いている普通の人々が食えなくなったり、家庭を維持できなくなったりすることは、とんでもない。経済の競争を是認するなら、普通の人々を救済するセイフティ・ネットは政治の責任で、確立していなければならない。それがないのは、政治家が無責任だからだ。自民党が駄目なのは、政治の責任がなにかを忘れたからだ。後期高齢者を爪弾きするとか、母子加算を削るとかいった政策に見られる無慈悲さ、冷酷さが問題なのではない。この日本社会をどういう社会にするか、というビジョンが根底にないため、あっちでもこっちでも、それ自体一見合理的に説明される政策が部分的に行われ、弱いものにしわ寄せが行っている。
地方自治体は、人々のいわば生活の現場である。現場でなければわからない微妙な調整がやれなければ、地方自治体の意味はない。沼田市長は、国が福祉予算を削って障害者など弱い人々に影響が及ぶ実際を身近に知っているはずである。母子加算が削られれば、家賃を払うのが困難になる家庭が出ることを知っているはずである。そういう現実を踏まえた政策の方向を目指してこそ市長なのだ。ところが、星野巳喜男のやっていることは、傷に塩を摺りこむような福祉削りであり、給食費の値上げである。財政難を口実に弱いものいじめをやっている。こんな市長は要らない。
新しい市長を望む市民の声が高まっている。それに応えて名乗り出る人の噂も聞こえてくる。
願わくば、清新な新人よ出でよ。はっきり星野と訣別し、沼田市をこういう町にする、とマニフェストを掲げよ。沼田の不明朗な補助金などを一斉に止める勇気のある人が出て、沼田再生の方向を示してほしい。
http://www.city.numata.gunma.jp/gikai/gityousitu.html
いまごろ、沼田市の財政難は国の三位一体改革だと言っている議長、副議長もピントはずれ、時代錯誤、他力本願、無責任です。
国の政策を踏まえず、ビジョンもなしにジャブジャブ垂れ流しの市政運営をしてきた結果が12市最低の財政状況を招いたのです。それを放置、いや後押ししてきたのが、市議会です。こんな議会もいらない。
もっとも、その議員を選び、放置してきたのは沼田市民です。そんな市民もいらない?
投稿: 杉山弘一 | 2009年6月 1日 (月) 06:06