尺沢の鯢
三粋人沼田問答:せきたくのげい
ネリの奥で炭を焼いている父と息子が沼田に出てきた。初めて沼田に来た息子が、感嘆して言った。「おら、大都会ちゅうものを初めて見ただよ。沼田はでけえなあ」傍らでそれを聞いていた沼田の男が「お前さんたち、物を知らねえな。大都会を言うならこの先の前橋を見てから言ってくれ」
歴史家:尺沢の鯢(せきたくのげい)とは、狭い谷底の川で鯨気取りのサンショウウオのことで、自分の見聞の狭さに気づかず物知りぶっている人物を言う。沼田の名物みたいなものだ。私が言いたいのはそのために沼田が貴重な人的資源をムダにしているということ。なぜならそういうサンショウウオは沼田の名士とされている連中に多いからだよ。一番目につくのは沼田国際交流協会だ。ロシア大使館が年末に開いたパーティーに沼田のリンゴと酒を寄贈したことが縁で、ロシアの財界人が沼田に興味を持ち、これから交流が始まりそうなのだが、これに対し沼田市から補助金をもらっている国際交流協会が協力を一切拒絶していると言うんだね。、話を持ってきたのが、余所者で、沼田生え抜きの人間ではないから、というのが断る理由なんだそうだ。まさにサンショウウオだよ。日露友好協会というところが、直接の窓口らしいけど、これは市民協働に最もふさわしい話しだ。今のところ、「余所者」と排斥されている国際的ビジネスマンがたった一人で孤軍奮闘している。
法律家:沼田国際交流協会は事務局が市役所のなかにあり、市の職員が詰めている。任意団体ではあっても実質的に市の果たすべき役割の一部を担って不思議はない。政府の音頭取で日本各地に交流協会ができている。活動には能力差、温度差があるようだが、沼田の交流協会はできてから今日まで何をやってきたのかね。毎年市から補助金を取って市民にその活動報告らしいものを一度もしたことがない。怠慢だよ。いや、無責任だよ。
ビジネスマン:自治体が収入を上げるのはなかなか難しい。でも、そういう可能性を自治体なりに追求していかなければならなくなっている。そんなときに、国際的ビジネスの経験が豊かなビジネスマンがいるなら、三顧の礼を尽くして師と仰がなければならない。そんな能力をみすみすムダにしたり、排斥するのは市にとtって大変な損失だ。今問題になっているグリーンベル21だって、生き馬の目を抜く小売業界の第一線で活躍していた専門家のアドバイスを蹴って無茶なことをやったために今のザマだ。最近その専門家になんとかしてくれ、と泣きついたらしいが、あっさり断られたそうだ。当たり前だ、チャンスには前髪しかないんだ。掴み損なったら後ろ髪はないのさ。だから、今度のロシアの件も賢く前髪をしっかり掴むことが大事なんだ。そのためには、国際ビジネスの経験豊かな先達をだいじにしなくちゃね。
歴:ゲイは身を助けもするが、身を亡ぼすのもゲイだ。沼田のゲイはこのままでは沼田を亡ぼすよ。
法:説明責任を果たすこと。補助金をもらうからには、それが最低の義務だね。
ビ:夢を描きつつ現実的に対処するのがビジネスの鉄則だよ。若い人にぜひ身につけてもらいたいな。(つづく)
1連のブログを、関心を持って、熟読しています。
永井羊一
投稿: 永井羊一 | 2008年12月27日 (土) 19:49
沼田市国際交流協会のWebSiteはつい先日まで死んでいましたがいつのまにか復活したようです。
http://www.numata-ia.jp/index.html
宝くじの助成金をもらって運営しているのでしょうか、内容は乏しいけどフレッシュ(動く画像)を使うなどかなりのお金をかけてリニューアルしたようですね。しかし、こんなところにお金をかけるなど無駄使いの極地、税金泥棒でしょう。どうして、表示にフラッシュ(動く画像)が必要なのか、まったく意味不明です。無料のブログを手弁当で運営しても新鮮な情報さえ提供すればはるかに有用なものが造れます。
おそらく使った費用は当ブログの100倍以上でしょうか、アクセス数は100分の一程度でしょう。まあ、沼田市に不法行為を行った西田氏を平然とトップに据えているのだから当然と言えば当然でしょうか。
投稿: 杉山弘一 | 2008年12月27日 (土) 21:04