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メンバーの裁判

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2008年12月16日 (火)

三粋人沼田問答

歴史家、ビジネスマン、法律家のこの三人は沼田に住んでいることだけが共通で、性格も趣味や好みもまるで違う。三人に共通しているのは、沼田に住んでいることのほかに、それぞれの分野で粋を極めていること。歴史家は沼田の歴史に詳しいし、ビジネスマンはマーケティングの裏表に通じており、法律家は法網をくぐって行われる不正行為に敏感である。

ビ:沼田の農家はなぜマーケティングを勉強しないのかな。少し勉強すれば大きなチャンスがあることに気づくはずなのに。

歴:綾戸からこっちは別世界というのが、この辺で昔から言われていることでね。沼田の住民は綾戸を越えたら鬼が出ると怖れている。

法:逆に言えば、沼田には沼田の法律があるんだ外では通用せんがね。ここは一種の治外法権地帯さ。昔の租界みたいなもんだな、心理的には。

ビ:実に驚いたんだ。こないだから沼田の補助金てものを調べていたのさ。すると、一昨年元市議会議長の須田清七ってのが三十七人ばかりを連れてドイツのフッセンに行った。これに貧乏な沼田市が三百五十万円もの援助をしている。理由は、沼田の文化を紹介することさ。何でもフッセンの街で半日ばかり沼田の祇園囃子りをやってみせたらしい。白沢村から参加した二人が獅子舞を披露したそうだ。

法:国(地域振興財団)からも補助金を五百万円取ったという。違法行為をしたわけじゃないが、三十七人の暇な老人の観光旅行に八百五十万円も公金を使ったのは、明らかに合法的な詐欺横領だな。尤もらしい口実はつけていただろうが、徹底的に調べ公表すれば、返還を求められるていのものだろうね。卑しい人たちだ。観光旅行したければ、自分のカネで行けばいいんだ。こんなさもしいことをして楽しいという感覚がすでに狂っている。今からでも遅くないから、カネを返すべきだね。

歴:日本全体に言えることだが、沼田の指導者層がひどく落ちたね。市長を始め、市会議員など、みんな自分が得することしいか眼中にない。口先できれいな事を言いながら、やっているのは汚い。談合をやって公共事業の上前をはねることなど当然と思っている。

法:一人の市民が手弁当で訴訟を起し、沼田市に三億円を返還させた。訴訟の中でも最も難しいと言われる行政訴訟で、談合で盗み取った不当利益をこれだけ返させたのは実に画期的なことだよ。

ビ:さすがに今では公共工事の談合はできなくなったらしい。私が不思議でならないのは、沼田の指導者はなぜケチな土木工事の談合などに浮き身をやつし、まっとうな経済成長戦略をかんがえないのか、ということ。沼田には、可能性が山ほど眠っているのに、そういうポテンシャルを開発しようと音頭を取る指導者がいない。自転車に乗って出勤してみせる鼻持ちならないスタンドプレーで恰好をつけるより、沼田の経済をどの方向に発展させるか識者を集めて考える方が本人も愉しいのではないか。

歴:戦後の一時期木材ブームがあってずいぶん景気がよかった。その後はさっぱりだね。景気が良かった頃に学校でも建てていれば違っていたろうが、遊郭ばかりが盛んだった。悲しいかな、カネの使い方を知らなかったんだな。(つづく)

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