日露友好の夕べ
白井基勝です。前回沼田の国際交流協会が手伝うことを拒否した日露友好の夕べが五日開催されました。ロシア側の出席者は大使以下三十六名、日本からの賓客二百八十六名が、ロシア大使館二階の会議場に集まったのです。鳩山由紀夫日露友好協会会長、中曽根外相(代読)、ミハエル・M・ベリー駐日ロシア大使、の簡単な挨拶があり、すぐロシア料理とロシアの酒になりました。沼田のリンゴと川場の銘酒水芭蕉が、会場の人々に配られました。大使館の特別な配慮で、今晩だけ特別に沼田のポスター二枚会場の壁に貼ることが許可されました。
ロシア側の出席者のなかでもとりわけ引っ張り凧のように見えたのが、イゴーリ・チトフという人物でした。この人は、ロシアのナンバー3と言われているモスクワ市長ルシコフ氏の首席秘書ですが、もらった名刺には、「ロシア二十一世紀委員会事務局長」という肩書きがついていました。チトフ氏はメドベージェフ氏の大学の後輩で将来はその後釜になると目されている注目の人と言われています。そのあたりを見越してのことでしょう、日本人のビジネスマンらしい人たちが、一斉に取り巻いていました。そこを掻き分けて傍に近づくのは、勇気の要ることでしたが、幸いなことに、沼田の意欲に好意的な参事官がわれわれをチトフ氏に特別に紹介してくれたのです。チトフ氏は、水芭蕉をつくっている酒造会社の永井彰一社長に「あなたの希望はなにか?」と英語で尋ねました。永井社長はみごとな英語で、水芭蕉が米国経由でロシアに売られていることを話し、その非公式なルートはカネがかかるので、正式なルートで流通させる希望を持っていることを打ち明けました。チトフ氏は、正式なルートに乗せるのには困難がいくつかあるけれども、われわれは力があるから、なんとかできるかもしれない、と言いました。そして来年モスクワに来たまえ、と言ったのです。
ロシアでは、俗にマフィアと呼ばれる非公然の組織があり、一部の物流を牛耳っていると言われます。これを通したのでは、物は確かに動きますが、経費がかかります。マフィアではなく、公然のルートに乗せるのは、ロシアに商品を入れているすべての業者の夢です。
永井社長は、その糸口となるかもしれないきっかけを掴んだのでした。
沼田の国際交流協会は直ちに解散すべきであることは、このような重要な国際的交流のチャンスを、リンゴを宣伝するのは国際交流協会のすべきことではない、という屁理屈で拒否したという事実で十分です。当日、新潟や千葉から国際交流協会長が来ていました。彼らの話を聞いて、沼田とのあまりの違いにショックを受けました。沼田の国際交流協会は耄碌した爺さんたちが慰めあうクラブです。こんなものは要りません。要らないのです。新潟の国際交流協会の会長は、新潟県知事政策局国際ビジネス推進担当参与という肩書きも持っていました。これからの国際交流協会は、それだけの意欲と見識を持った人に任せるべきです。沼田の国際交流協会は補助金を沼田市に返し、即刻解散すべきです。
国際交流協会は任意団体なので、会の存続について部外者がとやかく言うことは適当ではないと思います。ただし、市の補助金については別です。市民としての関心事になります。そして、補助金に公益性がなければ返還請求の対象となります。
もっとも、国際交流協会に対する最大の援助は、同会の事務局を市役所内に置いていることだと思います。さらに、同会の事務を市の職員が一部でも担当しているとなると法的にもかなり問題があると思います。具体的には給与相当額、事務所費相当額が返還請求の対象になると思います。
この部分を調べて、問題があれば住民監査請求をしてみたらいかがでしょうか。
その結果、他の任意団体同様、事務局は自前、市の職員が事務を一切担当しないと言うことになれば同会がどうなるか目に見えているように思います。
投稿: 杉山弘一 | 2008年12月10日 (水) 17:35
沼田市は群馬県十一市のなかで財政が最悪である。悪いのは財政だけではない。障害者雇用のような普段気をつけていれば、できるはずのことができていない。指導者にその気がない。沼田は他市よりどんどん遅れてしまい、取り残されていく。岩手県の葛巻などより、沼田は気候もいいし、立地条件もいいのに、活力が感じられない。この沈滞に誰よりも責任があるのは市のリーダーの諸君だろう。市を活性化することを目標に掲げ、そのための施策を実行していく本物のリーダーよ出でよ!
投稿: 峯崎淳 | 2008年12月10日 (水) 17:52