10日午前3時ごろ、松山市余戸南1丁目の国道56号交差点で、愛媛県警のパトカーに追跡されていた乗用車が、対向車線から右折してきた乗用車に衝突。衝突された車の助手席にいたアルバイト店員山根由菜さん(15)=松山市和泉南5丁目=が全身を強く打ち、間もなく死亡した。
松山東署は、逃走中の乗用車を運転していた介護福祉士三浦弘樹容疑者(27)=同市松前町2丁目=の呼気から、基準値を超すアルコールが検出されたとして、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。
署によると、衝突された車を運転していた飲食店員岸上広平さん(21)=同市古川北2丁目=は鎖骨が折れるなどの重傷で、後部座席の女性(16)も軽傷。同市平和通4丁目の県道で、法定速度を20キロ超えて運転している乗用車をパトカーが発見。停止を求めたが信号無視をするなどして約5キロ逃走し、事故を起こしたという。署は「追跡行為に問題はなかったと考えている」としている。