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2008年7月 3日 (木)

恩賞随意契約は不正の温床

 昨日、前橋地裁で太田市で行われていたの随意契約を違法とする判決が下された。NHKも以下の通り報道した。

太田市が5年前まで採用していた、実績のある企業を優遇する制度に基づいた公共工事の随意契約は違法だとして、太田市の住民が清水市長などに損害賠償を求めていた裁判で、前橋地方裁判所は訴えを一部認め、市長に対し市に1300万円あまりを支払うよう命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、太田市が平成11年から15年にかけて行った公共工事の契約のうち、実績のある企業を優遇する「恩賞制度」と呼ばれる制度に基づいて結んだ、57件の随意契約は違法だとして太田市の住民が市長などに対し、支出した工事費を市に賠償するべきだとして、4億6500万円あまりの損害賠償を求めていたものです。2日の判決で前橋地方裁判所の小林敬子裁判長は「恩賞制度に基づいて随意契約を結ぶことは太田市の契約担当者の合理的な裁量判断を逸脱する違法なものといわざるを得ない」と指摘しました。
また損害賠償の金額について、裁判所は、違法と認めた52件の工事の契約総額の3パーセントにあたるおよそ1300万円とし、太田市長に対しこの金額を市に支払うよう命じました。判決について原告は「この種の裁判で原告の訴えが認められるのは珍しく、画期的な判決だ」と話しています。

また太田市の清水聖義市長は「本市の主張が一部認められず、誠に遺憾です。判決の内容を具体的に精査した上で対応を検討したいと思います」というコメントを発表しました。

 行政を擁護する判決が多い中、市民感覚に沿った妥当な判決である。 
 この事件で特徴的なのは、入札改革の旗手としてマスコミにもてはやされた清水市長が、その一方で、議会にも内緒で随意契約を制度化していたということだ。市長の驕りが招いた失敗と言うほかない。
 ところで、沼田は大丈夫か。
 第1に、かつて談合事件が起きて、公正取引委員会が沼田市役所の関連部署を立入調査をした。そのときに、沼田市は「随意契約が多すぎる」との指摘を受けているのである。
第2に、清水市長と星野市長は、群馬県議であった点、かつて市民派と称された点など、類似点も多い。
 沼田市も、太田市の事例を他山の石として、随意契約の再点検が必要だろう。 

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