市民活動支援センターは何のため
沼田市市民協働推進会議の議事録によれば、市民活動支援センターの設置に向けた検討が始まったらしい。「市民活動を育成・支援するための拠点施設となる支援センターの設置に向けた検討委員会を組織することになった。」ということである。これによって、市民協働を推進しようと言うことらしい。
たしかに、市民協働推進基本方針には市民活動支援センターの開設が謳われているし、市長への意見箱にも、市民活動支援センター設置を求める意見が出ているから、検討することは必要である。しかし、以下の点には充分留意する必要がある。
第1に費用対効果である。センターを設置・維持するための費用がどのくらいかかるのか、又センターを設置することで市民活動が推進される効果がどれくらいあるのか。それぞれを見積もっておく必要がある。いまのところ、パソコンやFAXなどのOA機器を設置した事務所をイメージしているらしいが、そうなるとそれなりの技能をもった管理者が必要となる。それはかなりの額になるだろう。一方、効果はどうか。効果が見込めるということは、「センターがないから市民活動が出来ない」という状況があると言うことである。はたして、そのような状況がどのくらいあるか。
市民活動をしようという意欲のある方は、パソコンやFAXなど自前で調達するのではないか。そもそも意欲のある方はパソコンやFAXがなくても市民活動をするのではないか。
また、センターには団体間の交流の拠点としての機能もあるが、すでに、市内で活動するNPO法人とボランティア団体一覧表も公表されているのである。意欲があれば交流は容易な状況にあるのではないか。
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