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2008年5月26日 (月)

反故にされた市民協働推進基本方針

 市は、昨年、市民協働推進基本方針を策定した。学者をアドバイザーに入れた市民検討委員会会議での半年に及ぶ議論を経て策定したものである。
 基本方針の「第4章市民協働の具体化に向けて」の部分にも以下の記述があるとおり、その後の市の施策はこの基本方針に沿ったものであるはずだ。

行政は、この基本方針に基づき具体的な施策を実施し、沼田市の市民協働を具体化するため、制度的な組織を設置し、継続的な検討を図ります。

 では、基本方針の「第3章 求められる基本施策」に列挙されたとおりの施策が展開されているか、具体的に見てみよう。まずは、「協働の担い手を『育む』ための主要施策」についてだ。基本方針にはこうある。

(1)意識改革と啓発  多くの市民が気軽に参加し自由に意見が言える「交流機会」や、研修会・講座などの「学習機会」を創造することで、協働の意識づくりを進め、さらに、あらゆる機会を捉えて協働についての啓発を行います。

  多くの市民が気軽に参加し自由に意見が言える「交流機会」を創造するような施策が展開されているか。
 従来、これに該当する施策として、「市民との対談(ふれあい広場)」の開催があった。西田市長の時に始まった「こんばんは市長」を継承したものである。基本方針に従った具体的な施策とは、「ふれあい広場」の開催を継続したうえで、市民がさらに意見が言いやすいような改良を施していくことだ。
 しかし、昨年から「市民との対談(ふれあい広場)」は事実上廃止されたのである。こう言うと、「廃止していない。地域別の開催を改め各種団体との開催に変更した。」と反論もあろう。しかし、一部の団体とだけ開催したのでは、「多くの市民が気軽に参加し」と言う理念とは一致しない。多くの市民が気軽に参加できないように施策が展開されているのである。 
 市長は、少なからぬ公費と市民の労力を使って市民協働推進基本方針を策定しながら、その策定年次に、基本方針と逆行する施策を展開しているのである。無駄使いであると共に委員をバカにしているとしか言いようがない。
 基本方針に沿って考えれば、地域別のふれあい広場を継続しさらに発展させることである。例えば、各地のふれあい広場での質疑をホームページなどで事前に募集し、さらにその結果も公表することであろう。

 ところで、「ふれあい広場」については、ある市民から市長宛に意見も出されている。具体的、建設的な提案である。しかし、市長は論点をはぐらかし、まともな回答をしていない。提案者は、地域別で開催することを求め、その中で開催時間変更することを求めているのに、団体別の開催時間について回答しているのである。こんな回答しかしないなら、意見を出すこともバカらしくなるだろう。

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