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2008年4月15日 (火)

タンザニアの田舎では・・・

アフリカのタンザニアの農村地帯では、老婆殺しがはやっている。異常な降雨や旱魃に見舞われると魔女狩りが行われ、魔女の嫌疑をかけられた老婆が手斧で叩き殺される。最近は温暖化の影響で気候不順となり、事あるごとに老婆が血祭りに上げられるのである。ヨーロッパでも昔魔女狩りがあったが、調べてみると気候不順と密接な関係があることが分かった。不作で経済的なストレスが高まると、魔女のせいにして、お婆さんを打ち殺し憂さ晴らしするという習性が人類にはあるらしい。アメリカの魔女狩りとして有名な「セイラムの魔女」事件も、その前年は冬が寒く作物の実りが悪かった。日本には魔女狩りはなかった。昭和の大不作が東北を襲ったとき、農民は婆さんを殺す代わりに娘を女郎に売って凌いだ。それが二・二六事件の要因となるのだが、お婆さんは殺さなかった。と、安心していた。日本という国はいい国だと思っていた。とんでもない!間違いである。現代の日本の魔女狩りは手斧など使わない。もっと巧妙で、文明的なやり方をする。今日の新聞に後期高齢者医療制度による保険料天引きが始まった、と出ている。後期高齢者とはなにか。性別は示していないが、実質は圧倒的に老婆である。後期老齢者を説得して延命治療を辞退させると、させた医者は報奨金がもらえる! なんという手の込んだ魔女狩りだろう。沼田のバスの路線が削られ、血液透析に通えなくなる老婆が一人出ると聞いても誰も騒ぎはしない。われわれもアフリカ人並みの人類になったのだ。

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