マンホールの蓋泥棒と沼田の場合
今世界中でマンホールの蓋が盗まれている。2004年以来、ヨーロッパ、北米、アフリカ、インド、中国の都市で、マンホールの蓋が盗難に遭っている。世界中で急にマンホールの蓋泥棒が増えたのは、金属のスクラップが値上がりしたためだ。2001年トンあたり77ドルだったスクラップが、2004年にはトン300ドルに騰貴した。今では、トン480ドルで取引されている。値上がりの背後にあるのは中国の建設ブーム。中国の鉄鋼メーカーは需要に供給が間に合わせるため懸命に生産に励んでいるのだが、原料である鉄鉱石の採掘が限られているため外国の鉱山会社と長期の供給契約を結んでいるほどなのだ。ところが、既に金属スクラップの形になっているものを溶かす方が、鉄鉱石から鉄を生産するより安上がりだし、効率もいい。中国鉄鋼メーカーは地球上の金属スクラップを求めて世界中に人を送っている。サンディエゴからロンドン、さらにクアラルンプールまで、スクラップ商たちは、中国人のバイヤーが五分おきにやってきて、特別価格で買い入れたいと申し入れてくる、と言っている。そのため、巷のくず鉄屋は、一個23キロほどのマンホールの蓋なら5ドルとか6ドルの値段で買い取ることになる。蓋に市のマークがついていて、一目で物置から出てきた古い機械の類ではないとわかっても、現金の誘惑の方が強い。日本では電線を盗む泥棒は出てきたが、マンホールの蓋までは行っていないようだ。もっとも、日本の泥棒はもっと狡猾であり、卑劣である。沼田のハマグリは、市のマンホールの蓋を設置する業者は必ず自らの経営する建材会社を通して蓋を購入しなければならない仕掛けを作っていた。そうして眠り口銭という形で市民の金を盗んでいた。こうした悪質な泥棒が長い間ボスとして君臨した沼田は今ではすっかり疲弊し、明日にも財政再建団体に沈もうとしてアップアップしている。ハマグリは沼田市民にくすねた金を返し、心から詫び、許しを乞わねばならない。それが人の道というものである。
もう19年も前のことですが、玉原高原に15件のペンションが誘致され建築されました。この時、暖炉の設置が求められました。私は設備費だけでなく維持費が嵩むことから拒否しましたが、13件が暖炉を設置しました。もちろん、すべて(株)西田が納品しました。今となってみれば、暖炉は実用的ではなく単なる飾りになってしまっています。
ぼられなくてよかった。
投稿: 杉山弘一 | 2008年4月 1日 (火) 18:01