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2007年11月28日 (水)

来年度から130万円以上・全工事で一般競争(沼田市)

本日の群馬建設新聞に沼田市が来年度から130万円以上・全工事で一般競争を採用するとの記事が掲載されていました。
http://www.nikoukei.co.jp/gunma/200711/20071128/kj071128_01.htm

これで、入札改革が前進したと思ったら大間違いです。「条件」の中身がくせ者です。
 現在、沼田市では一部の工事に条件付き一般競争入札を採用していますが、従来型の指名競争入札よりも落札率(落札価格/予定価格)は高めの傾向となっています。たとえば、今年5月30日の入札は、一般競争入札ですが談合がなければあり得ない入札結果となっています。その他の一般競争入札も似たり寄ったりです。
 これは、入札参加条件を市内に限定していることに起因しています。このため、入札に参加出来る業者が極めて限定され、誰が参加資格者であるかが業者に事前に解っていまうのです。このため、業者は容易に談合が出来ます。つまり、発注者である市が事前に入札参加者を教えているに等しいのです。市はこれを解っていて採用しているのです。だから、私はこのような入札制度を談合指示型一般競争入札と読んでいます。
 このままの状態では、すべての入札が談合指示型になってしまいます。また、総合評価落札方式も理念は素晴らしいが、運用次第で談合指示型入札になります。
 よって、これまで以上に、条件の内容や落札率などを監視する必要があります。

----------------ここから引用----------

沼田市は27日、来年度からすべての工事入札案件(130万円以上)について原則的に条件付き一般競争入札(電子入札)で実施することを沼田市条件付き一般競争入札実施要項とともに公表した。また、国土交通省が各自治体へ提唱している総合評価落札方式についても「公共下水道雨水管渠埋設工事(沼田第1工区)」において、総合評価落札方式による制限付き一般競争入札で実施することを同日付けで告示。県内38市町村の中で、総合評価落札方式が実施されるのは、本案件が初となる。 
 今回、工事入札案件すべてについて、原則条件付き一般競争を導入することになった理由について市担当者は、「国や県が透明性や公平性を保つ目的で導入を推進していること」、「業者が自らランクに基づいて、工事を選択することができる」ことの2点をあげたうえで、「今まで、一般競争の枠を拡大してきたが、来年度の入札参加資格申請の更新を控え、今回の告示に至った」と話した。また、樹木の管理業務についても原則条件付き一般競争で行うとしている。コンサル業務については、市内業者が少ないことや地域条件をどこまで、広げるべきか条件を絞りにくいことなどから、引き続き指名競争入札を中心に執行していく。
 条件付き一般競争入札に参加できる条件としては、 (1)予定価格5000万円以上の工事(建築一式工事にあっては、7000万円以上)は、当該入札実施についての公告日に特定建設業の許可を得ていること (2)当該工事の予定価格と同等以上の完成工事高(公告日の前年度の1月1日現在の経営事項審査結果による2年または3年の平均完成工事高)があること。ただし3000万円未満の工事については、この限りではない(3)当該工事の工種に係る国家資格を持った技術者をそれぞれ施工現場に配置できること--請負金額2500万円未満の工事=主任技術者、請負金額2500万円以上の工事=専任の主任技術者、特定建設業の許可を必要とする工事=専任の監理技術者 (4)前回の入札の公告日から公告日の前日までの間に行った工事検査の工事成績評定点が65点未満でないこと (5)電子入札案件については、ぐんま電子入札共同システムの利用登録が完了していることの5項目を掲げた。

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