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« ノーム・チョムスキーの思想 | メイン | 沼田市の借金は談合の賜 »

2007年11月15日 (木)

愚者の町

 住民も、役所を牛耳っている幹部連中があまりに馬鹿で無能だったことがかえって幸いするというような不思議なことがあるのかもしれない。企業誘致なども企画したことはあったらしいが、工業団地を造成しおわったときには、高度成長が終わってしまっていて、進出する会社がなかった。 だから、今も沼田は山紫水明の地である。水と空気はとにかくきれいなのだ。東京から帰ってきて沼田駅に下りると、一息空気を吸っただけでほっとする。都心に数十年も住んだものには、この贅沢な空気ほどありがたいものはない。これだけで沼田は理想郷である。

 しかし、最近沼田に暗雲が漂い始めた。それは、市財政の夕張化である。「馬鹿者が馬鹿者を選挙する」という愚民市政構造がとうとう財政の赤字という破綻に結果したのである。群馬県の12市中すべての制度において、最も遅れ、市職員の人件費の高さだけ12市中最高だと言われる愚者の町が貯金を使い果し、借金で首が回らぬていたらくとなったのである。 住民が普通の知能の町なら、「市長は何をしてる?!」と大騒ぎになるのだが、沼田は平穏無事、話題にもならない。市会議員ですら、夕張化の結果がどういうことになるのかわかっているとは思えない。市長や市政を牛耳るボスどもは、沼田がいよいよ破産する寸前に火事場泥棒よろしく荒稼ぎしておこうと、血眼である。古いばら撒き型公共事業を引っ張り込み、談合をやってがっぽり稼ごうと、地元選出の官僚上がりの代議士の尻を叩いている。「あんたの娘を後継者にしたけりゃ、130億円のトンネル工事をもって来い!」と。

 夕張化をともかく防ぎたい、という思いの市民有志が数人集まった。市民の目である。平均年齢は六十より七十に近い。今のままでは、大雪でも二、三回降ったら、市の交通は麻痺し、自然の雪解けを待つしかなくなる。当然、死人が出る。街中はまだ町民のボランティアが出て除雪するだろうが、郡部や郡部に通じる道路は悲惨なことになる。国道や県道を頼るしかなくなる。老人だけの所帯や孤立した家は死を待つしかなくなる。

 集まった有志たちは、130億円のトンネル工事の方向に救いを求めることは間違いであると感じている。たとえそれが実現しても、一時潤うのは談合企業だけ、後には借金の山が残る!沼田の人はすでに経験しているお定まりのコースである。

 では、どうするか? それが、当日集まった市民の目のテーマだった。まず、市民に財政の実態を知らせることが急務である。ただし、財政危機宣言などをさせると、それを市民サービスを減らす口実にしかねない。市役所を牛耳る幹部は、頭は悪くまるで教養はないが、そうした悪知恵だけは誰よりもあるうえ、嘘をつくことに何のためらいもない。彼らと話をするときは、その場限りの嘘をついても証拠が残るよう録音することは最低の心得である、という指摘がなされた。いやはや。沼田市の住民の一般的傾向として、声のでかいもの、肩書きのあるもの、無知を恥じない厚顔なものが、幅を利かし、愚民一般をリードする。無知無教養であることが、リーダーの条件なのである。沼田市市役所の大勢を制する勢力は、市内にいくつかある高校のうちで最も程度が低く、中学校の五十人学級で40番以下だった連中が入るとされている学校の出身者だという。彼らの最も嫌う言葉は、知性である。なお市の職員の大半はコネで採用される。(続く)

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