ブログ内検索

  • Google

    WWW を検索
    ブログ内を検索

メンバーの裁判

« 今原発を止めなければならない理由(2) | メイン | ブログの幕を引く弁 »

2012年8月13日 (月)

原発を止めなければならない理由(3)

私がブログで幾度か引用したことのある毎日新聞の「風知草」という欄に山田孝男という記者が、城南信用金庫の吉原毅理事長の発言を紹介している。吉原は「経団連の加盟企業は自分で原発を買い取って運営できるのかと斬りこんだ」「そもそも銀行が融資に応じるはずがない。最後は国民負担と見越して自分たちに出来もしないこと(原発継続)を提言する。それで「現実的」とは話がさかさま、無責任きわまりない」と歯に衣着せぬ名調子。なにごとも目配り気配りでモノが言いにくい当節まれに見る直球、それも小兵とはいえ金融機関トップの公式発言だからインパクは大きかった、と山田は報告している。

吉原理事長の「脱原発」は知る人ぞ知る。中部電力浜岡原発の廃炉を求める訴訟の原告団にも加わり、金融機関にあるまじき逸脱、時流迎合の売名といぶかる向きもあるが、さにあらず、会って話してみれば、地域金融の伝統と経験に基づく確信という筋金が入っていた。

山田が言う地方金融の伝統と経験とは、人の営みの尊厳、ということであろう。信用金庫は地元の中・小・零細企業の人々の毎日の営みと直結している。そこが銀行とは違う。(峯崎)これでもかと噴き出す内外の「金融ムラ」の不祥事、巨大株式会社の乱脈と、原発依存の産業体制はつながっている。資本主義の歴史的な曲がり角で「脱原発」の先頭に立ち、混迷に直球を投げ込んだ吉原の挑戦は、思いつきでも、便乗でも、政治道楽でもない。

この山田記者の見方を正しい、と感じる人は多いと思う。小生は金貸しは嫌いだが、金融が社会の近代化に重要な役割を果たしたことを否定するものではない。銀行だろうと質屋だろうと鉦を貸して金利を取る商売はどんなに落ちぶれてもしたくない。金利に道義的根拠はないという原始キリスト教の教えは正しい。またポランニの言うように、人の本来の性格は商業ではなく、贈答にあった、という見方に真実を感じる。

私が沼田の生活に深い共感を覚え、限りなく懐かしく感じるのもそこにある。自家の畑にできた野菜を交換する沼田人のまなざしの豊かさ、優しさはを私の心に染みる。そういうものを価値と認めず、破壊しようとする政治に腹の底から怒りを感じる。沼田の生活を守ろうとせず、己の栄達のみを、己の蓄財のみを狙って市政を行っている没義道な政治屋は許せない。TPPや原発を続ける奴らが絶対に許せない理由はそこにある。峯崎淳

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.kazelog.jp/t/trackback/308121/29533235

原発を止めなければならない理由(3)を参照しているブログ:

コメント

「沼田人のまなざしの豊かさ、優しさは私の心に染みる。」ですか?
 それはかまいませんが、ほんの3ヶ月前に、「不確実なものと官僚的思考」というタイトルで、
http://numata-city.kazelog.jp/numata/2012/05/post-4025.html

「お上に従順な利根沼田人らしい官僚崇拝の典型である」と沼田人を酷評されたことをもうお忘れでしょうか。
 
「変節漢、二枚舌、に注意しよう。」(これも峯崎さん)
 http://numata-city.kazelog.jp/numata/2009/08/post-0cb6.html

「臨機応変の機敏さは政治家に必要な資質である。」(これも峯崎さん)

峯崎さんは政治家の資質をお持ちだと感じます。

杉山さん、残念です。私の真意がつたわらず、揚げ足取りのコメントしか来ない。これではあなたも片品のk氏と同じレベルです。揚げ足取りは想像力の不足です。つまり創造力 がない、ということです。貴兄のような誠実で優れた能力をお持ちの方が、想像力もないK氏の真似をするとは、実に残念です。K氏に戯れ歌を返す以外に一切反論をしないのには理由があります。むなしいからです。人格を誹謗し合って何の意味がありますか?あなたともこれでお終いです。今届いたばかりの安斉氏の本を読んでいます。
理由(3)を書いた理由は、新自由主義の卑劣さを信金の経営者が指摘したことが、私が電力会社に感じているものと同質と思ったからです。これを感じとれないあなたには残念です。峯崎淳

市民の目!沼田とは

 沼田市政の現状を憂う市民グループである。
 2007年秋、沼田市政の現状があまりにお粗末なことに危機感を持った数人の市民が集まり、自由な意見発表の場をつくろうという話になった。誰でも自由に 思ったこと、考えていることを発表し、それにお互いに意見を述べ合うことが大切と意見が一致し、このブログが発足した。
 だから、このブログはメンバーそれぞれが沼田市政に関して自由に自分の意見を発表している。実名で発表するかも匿名にするかも各自に任せられている。
 このような趣旨に賛同して、意見発表をする意思のある方はゲスト投稿者として歓迎するので是非連絡を頂きたい。一人一人が勇気を持って声をあげることで、このよどんだ沼田の空気を変えようではないか。

という発起理念は何処にいったんでしょうネ

あなた方にとって、ここはお互いの誹謗中傷をし合っている場なのでしょうか?

沼田市に関する自由な意見発表と議論をする場では無かったのですね。

個人攻撃合戦は、読んでいて不愉快です。

「一利根郡住民」でした。
基本的誤字失礼しました。

K氏の人格を誹謗しつつ、人格を誹謗し合って何の意味がありますか、と言ってもね。

コメントを投稿

2012年8月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック