韓国大統領:発言の要旨
毎日新聞 2012年08月14日 21時56分
私は2年前に日本を訪問して、テレビ局で100人の若い学生たちと生放送で質疑応答をした。若い人が「大統領は未来志向で行くといって、過去より未来へ向けて進んでいくというのだけど、過去をすべて忘れるのか」と聞いてきた。私は、小学校の時にすぐに暴力をふるってきて私をひどい目にあわせる子供がいたという話をした。小学校を卒業して40年か50年たって、ある集まりにその人が来た。私がソウル市長だった時で、その人は私の名前を呼びながら懐かしがって私に近づいてきたのだけど、私の頭の中には「あいつは私をひどい目にあわせたやつだ」という考えが浮かんだ。その話をした。加害者は忘れられるけれど、被害者は忘れないで、単に許すだけだ。忘れはしない。日本の加害行為は許すことができるが、忘れはしないと言った。
日本と多くのことで協力していかなければならない。だが、問いただすべきことは、問いたださねばならない。