福島第1原発:4号機の電源室で汚染水漏れ
毎日新聞 2012年08月14日 20時09分(最終更新 08月14日 23時41分)
東京電力福島第1原発で14日午前11時15分ごろ、4号機タービン建屋1階にある電源室(約350平方メートル)に深さ約1センチの水がたまっているのが見つかった。部屋の前の廊下にある汚染水移送用の配管に小さな穴が開いており、周囲にも水たまりができていた。東電は、水はこの穴から漏れたと見ている。移送のためのポンプ2台のうち1台を止めたところ、漏えいは止まった。
東電によると、汚染水の推定漏えい量は約4.2立方メートル。水1立方センチ当たりの放射性物質濃度(セシウム134、137)は7万7000ベクレル。建屋外への流出はなく、4号機の使用済み核燃料プールを冷却する電源系にも影響はないという。穴が開いた原因は不明だが、来月にも配管を交換する。【阿部周一】