大津地検:「労惜しまず真相解明を」 北村検事正、着任 /滋賀
毎日新聞 2012年08月14日 地方版
13日付で着任した大津地検の北村篤検事正(51)が会見し、「警察などの捜査機関と緊密に連携し、労を惜しまず真相解明に努めたい」と抱負を語った。
兵庫県芦屋市出身で法務省刑事局や旧大蔵省銀行局などを歴任。前任地の名古屋地検では次席検事として、07年の「闇サイト殺人事件」で無期懲役が確定した受刑者らを、98年の強盗殺人容疑で逮捕した事件も手がけた。「正しい方向に向かっていると、証拠がどんどん集まってくるのが捜査の醍醐味(だいごみ)」と話す。
大津市のいじめ問題で警察の捜査が全国の注目を集める中での着任。「関心は強く持っている。検察庁としてやるべきことを適切にやっていきたい」
趣味は「パソコンと読書」。推理小説を好み「論理的な思考」を重視する。関西での勤務は初めて。「長い歴史があり、豊かな自然に恵まれた滋賀県での生活が楽しみ」と話す。【村瀬優子】