デスクトップのカスタマイズの設定
今回は画面のプロパティを設定します。まずは、デスクトップタブからいきましょう。
デスクトップに「マイコンピュータ」、「マイドキュメント」、「マイネットワーク」、「Internet Explorer」を表示して、60日毎に実行される「デスクトップのクリーンアップ」を無効にします。なお今回の設定範囲は、デスクトップ上で右クリック->プロパティで開かれる画面のプロパティのデスクトップタブ->デスクトップのカスタマイズでも変更が可能です。
では、さっそくレジストリキーを確認します。
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥HideDesktopIcons¥NewStartPanel¥ | |
操作する値 | {20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D} |
操作する値の型 | REG_DWORD |
有効なデータ | 「0x00」(表示される)、「0x01」(表示されない) |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥HideDesktopIcons¥NewStartPanel¥ | |
操作する値 | {450D8FBA-AD25-11D0-98A8-0800361B1103} |
操作する値の型 | REG_DWORD |
有効なデータ | 「0x00」(表示される)、「0x01」(表示されない) |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥HideDesktopIcons¥NewStartPanel¥ | |
操作する値 | {208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D} |
操作する値の型 | REG_DWORD |
有効なデータ | 「0x00」(表示される)、「0x01」(表示されない) |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥HideDesktopIcons¥NewStartPanel¥ | |
操作する値 | {871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D} |
操作する値の型 | REG_DWORD |
有効なデータ | 「0x00」(表示される)、「0x01」(表示されない) |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥Desktop¥CleanupWiz¥ | |
操作する値 | NoRun |
操作する値の型 | REG_DWORD |
有効なデータ | 「0x00」(実行される)、「0x01」(実行されない) |
「マイコンピュータ」、「マイドキュメント」、「マイネットワーク」、「Internet Explorer」の4つは、キーが存在しない、もしくは値が1の時に表示されず、値が0の時にデスクトップに表示されます。
また「デスクトップのクリーンアップウィザード」は値が1の時に実行されなくなります。
それではこれらのキーを操作するスクリプトを書いてみます。
var shell = WScript.CreateObject( 'WScript.Shell' );
var baseKey = 'HKEY_CURRENT_USER¥¥Software¥¥Microsoft¥¥Windows¥¥CurrentVersion¥¥Explorer';
var myComputer = '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}';
var myDocuments= '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{450D8FBA-AD25-11D0-98A8-0800361B1103}';
var myNetwork = '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D}';
var ie = '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}';
var cleanupWiz = '¥¥Desktop¥¥CleanupWiz¥¥NoRun';
var param = 0x00;
var cleanParam = 0x01;
var type = 'REG_DWORD';
shell.RegWrite( baseKey + myComputer, param, type );
shell.RegWrite( baseKey + myDocuments, param, type );
shell.RegWrite( baseKey + myNetwork, param, type );
shell.RegWrite( baseKey + ie, param, type );
shell.RegWrite( baseKey + cleanupWiz, cleanParam, type );
WScript.echo( '実行しました、再起動してください。' );
これをコピーして、テキストエディタに張り付け、拡張子を「.js」にして保存するか、こちらをダウンロードして任意の場所に保存し、圧縮ファイルを展開して「.js」ファイルを実行してください。
desktopIcon1.jsをダブルクリックします。「実行しました。再起動してください。」と表示されたら再起動しましょう。再起動したら先ほどdesktopIcon1.jsを実行したユーザで再度ログインしてください。
デスクトップ上に「マイコンピュータ」、「マイドキュメント」、「マイネットワーク」、「Internet Explorer」が表示されているかと思います。
それでは毎度の事ですが、ユーザが自分で選択出来るようにスクリプトを改良します。
var shell = WScript.CreateObject( 'WScript.Shell' );
var iconRes = shell.Popup( 'デスクトップに「マイコンピュータ」、「マイドキュメント」、「マイネットワーク」、「Internet Explorer」を表示させますか?',0,'デスクトップアイコン', 3 + 32 );
var cleanRes = shell.Popup( '「デスクトップのクリーンアップ」を無効にしますか?',0,'デスクトップクリーンアップ', 3 + 32 );
var baseKey = 'HKEY_CURRENT_USER¥¥Software¥¥Microsoft¥¥Windows¥¥CurrentVersion¥¥Explorer';
var myComputer = '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}';
var myDocuments= '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{450D8FBA-AD25-11D0-98A8-0800361B1103}';
var myNetwork = '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D}';
var ie = '¥¥HideDesktopIcons¥¥NewStartPanel¥¥{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}';
var cleanupWiz = '¥¥Desktop¥¥CleanupWiz¥¥NoRun';
var iconParam = 0x00;
var cleanParam = 0x01;
var type = 'REG_DWORD';
if( iconRes == 7 ){
iconParam = 0x01;
}
if( iconRes != 2 ){
shell.RegWrite( baseKey + myComputer, iconParam, type );
shell.RegWrite( baseKey + myDocuments, iconParam, type );
shell.RegWrite( baseKey + myNetwork, iconParam, type );
shell.RegWrite( baseKey + ie, iconParam, type );
}
if( cleanRes == 7 ){
cleanParam = 0x00;
}
if( cleanRes != 2 ){
shell.RegWrite( baseKey + cleanupWiz, cleanParam, type );
}
WScript.echo( '実行しました、再起動してください。' );
これをコピーして、テキストエディタに張り付け、拡張子を「.js」にして保存するか、こちらをダウンロードして任意の場所に保存したら実行してみましょう。
実行するとpopupメッセージが表示され、「デスクトップに「マイコンピュータ」、「マイドキュメント」、「マイネットワーク」、「Internet Explorer」を表示させますか?」というメッセージと「はい」「いいえ」「キャンセル」と3つのボタンが表示されます。どれかボタンを押すと次に「「デスクトップのクリーンアップ」を無効にしますか?」というメッセージと「はい」「いいえ」「キャンセル」と3つのボタンが表示されます。またどれかボタンを押し再起動すると変更が反映されます。
それぞれのボタンを押した時の動作を以下に記載しておきます。
- 「はい」
- アイコンの選択時は、デスクトップ上にアイコンが表示されます。
クリーンアップの選択時は、デスクトップのクリーンアップウィザードが実行されなくなります。 - 「いいえ」
- デスクトップ上にアイコンが表示されなくなります。
クリーンアップの選択時は、60日毎にデスクトップのクリーンアップウィザードが実行されます。 - 「キャンセル」
- どちらの選択時も何もしません。
スクリプトを直接編集せずに切り替えが可能になりました。もっとも今回はマウス操作でも設定が変更が可能なので、最初のスクリプトのほうが有用かと思います。
次回は今回に引き続き画面のプロパティのスクリーンセーバタブを設定します。
最終更新日:2008-09-01