Windows Vistaでは従来のWindows OSと同じく、デスクトップに表示させる特殊アイコンを取捨選択することが可能です。
しかし、「デスクトップアイコンの設定」ダイアログから選択できるのは、ごみ箱やユーザーフォルダなど。IE(Internet Explorer)は選択肢から除外されました。プログラムメニューなどからコピーして使うことも可能ですが、ショートカットアイコンになってしまうため、特殊アイコンとして使い勝手が悪くなってしまいます。
この仕様変更はデスクトップ領域を広く活用し、クイック起動やスタートメニューのよく使うプログラムを使用するように仕向けたものかも知れません。しかし、以前からWindows OSを使っているユーザーにとって、デスクトップにIEアイコンがないことに違和感を覚える方もおられることでしょう。
レジストリエントリを作成し、デスクトップにIEアイコンを追加します。
@ <スタート>メニュー→クイック検索に「regedit」と入力して[Enter]キーを押す
A レジストリエディタが起動したら、
HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Explorer \ HideDesktopIcons \ NewStartPanel
までキーをたどって開く(存在しないキーは作成する)
B 右ペインの何もないところを右クリックし、メニューから<新規>→<DWORD値>を選択する
C ステップ03で作成したDWORD値の名前を「{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}」に変更する
D [F5]キーを押して設定内容をシステムに反映させてから、レジストリエディタを終了する
※直接入力の際は、バックスラッシュ(\)前後のスペースを取り除いてください。
これで設定完了です。デスクトップの何もないところを一度クリックしてから、[F5]キーを押してデスクトップの表示を更新すれば、IEアイコンが表示されます。
ポイントとなるのは、IEアイコンに割り当てられたクラスID「{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}」を、デスクトップへ特殊アイコンの表示・非表示を管理するHKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Explorer \ HideDesktopIcons \ NewStartPanelキーに作成することでチューニングを実現しています。
クラスIDを用いたDWORD値のデータ値が「0」の場合は表示、「1」の場合は非表示となりますので、必要に応じて切り替えてください。また、その他の特殊フォルダもクラスIDで制御可能です。大半は「デスクトップアイコンの設定」ダイアログで制御できるため、メリットは少ないですがレジストリから設定した方が便利な場合にご活用ください(表1)。