小久保選手が現役引退を表明8月15日 0時27分
プロ野球・ソフトバンクの小久保裕紀選手が、体力の衰えなどを理由に今シーズンかぎりで現役を引退することになりました。
これは14日夜、ヤフードームで行われたソフトバンク対ロッテの試合のあとに、小久保選手が記者会見して明らかにしました。
この中で小久保選手は「まだ体は元気だが今シーズンは打撃練習でボールが飛ばなかったり、ホームランと思った打球が外野フライになったりということが重なった。バットの芯でとらえた打球も飛ばなくなった」と話し、体力の衰えが現役引退を決意した理由だと説明しました。
そのうえで、レギュラーシーズンを40試合余り残した段階で引退を表明したことについては、「気持ちが固まった時点でチームメートやファンに伝えると決めていた」と話し、王貞治球団会長や秋山幸二監督には試合前に、チームメートには試合後に引退する意志を伝えたことを明らかにしました。
そして、小久保選手は「パ・リーグ3連覇や日本一の可能性はまだ十分あるので、残りのシーズン、チームの力になれるように最大の努力をしたい」と、最終戦までチームのために力を尽くす決意を述べました。
小久保選手は、プロ19年目の40歳で、ことし6月24日に史上41人目の通算2000本安打を達成していました。
本多選手会長“優勝で終わりたい”
小久保選手の現役引退について選手会長を務める本多雄一選手は「急なことだったので、ロッカーで伝えられた直後、選手みんな何のことばも返せず時が止まったような感じでした。この時期に表明した小久保さんの思いを選手ひとりひとりが考えて、チームのため、キャプテンの小久保さんのため優勝で終わりたいです」と話していました。
秋山監督“ねぎらいはシーズン終わってから”
小久保選手に、試合前、現役引退の意志を伝えられた秋山幸二監督は「ずっとは続けられないし、自分で決めたことなので何も言うことはない。まだまだ力を借りないといけないし、シーズンが終わるまでは頑張ってもらいたい。ねぎらいはシーズンが終わってからだよ」と話していました。
王さん“すばらしい野球人生を全う”
ソフトバンクの王貞治球団会長は「19年間お疲れ様でした。たび重なる試練を乗り越えて2000本安打を達成、すばらしい野球人生を全うした君を誇りに思います。チームリーダーとしてチームをまとめ、昨年は8年ぶりの日本一に大いなる貢献をしてくれました。ファンの皆さんも、君の頑張り一挙手、一投足に魅せられ、大きな声援を送り続けてくれました。これからは新しい目標に向かってさらなる飛躍を期待します」とのコメントを出しました。
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