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ベルギー 原子炉にひびの可能性8月14日 4時45分
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電力供給の半分以上を原子力に依存しているベルギーで、原子力発電所の原子炉1基にひびが入っている可能性があることが明らかとなり、規制当局では、この原発の稼働を当面の間、見合わせ、安全確認を行うことになりました。
問題が指摘されているのは、ベルギー北部の都市アントワープからおよそ20キロ離れたドゥル原発の3号機で、ことし6月から行われた定期検査の結果、原子炉に複数のひびが入っている可能性があることが明らかとなりました。
これを受けてベルギーの原子力規制庁は、少なくとも今月末までは、この原発の稼働を見合わせ、新たな検査を実施するなど安全確認を行うことになりました。
現地の報道などによりますと、この原子炉は、すでに事業から撤退したオランダの会社が40年以上前に製造したもので、同じタイプの原子炉がベルギー国内にもう1基あるほか、アメリカやドイツ、それに、スペインなどにもあるということです。
このため、ベルギーの原子力規制庁では、急きょ今月16日に関係国の専門家を集めて情報を共有するとともに、今後の対応を検討することにしています。
ヨーロッパでは、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発の安全性に対する不安が広がっており、電力供給の半分以上を原子力に依存するベルギーでも2025年までに、すべての原発を廃止する方針を決めています。
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