政治日朝交渉、29日に北京で 4年ぶり再開、拉致も提起2012.8.14 17:22

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日朝交渉、29日に北京で 4年ぶり再開、拉致も提起

2012.8.14 17:22

 政府は14日、北朝鮮との政府間協議を今月29日に中国・北京で開催することを発表した。先の大戦末期の混乱で朝鮮半島に残った日本人の遺骨返還や遺族らの墓参などを協議する。日本側は北朝鮮による日本人拉致問題も提起する考えだ。北朝鮮との政府間交渉は平成20年8月の実務者協議以来4年ぶりで、民主党政権になってから初。金正恩体制発足後でも初めて。

 藤村修官房長官は14日の記者会見で、「(14年の)日朝平壌宣言にのっとり、日朝間の諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算し、国交正常化を図るべく努力するという方針のもと協議に臨む」と述べた。

 協議には外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長をはじめ、厚生労働省の遺骨収集担当者らが参加する。

 議題について、藤村氏は「拉致問題は当然、含まれる。日本人妻やよど号、特定失踪者など懸案はさまざまある」と説明した。

 今回は議題を整理するための「予備協議」と位置付けたうえで「そう何日もかかるとは予測していない。本協議を速やかに行いたい」として、継続的に協議を進める方針を示した。

 北朝鮮が拉致問題の実質的な協議に応じるかは不透明だが、玄葉光一郎外相は記者団に「拉致問題では確固たる姿勢で臨みたい。拉致は最重要だ」と強調した。

 遺骨問題をめぐっては、今月9、10両日、日朝赤十字の担当者が返還などについて意見交換し、政府間協議の必要性で一致した。

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