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取材メモを誤って送信 読売記者を処分8月14日 11時59分
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福岡市にある読売新聞西部本社の記者が、警察への取材内容を書いたメモを誤って複数の報道機関にメールで送信し、「取材源の秘匿」という記者倫理に反する結果を招いたとして、読売新聞西部本社は、この記者を諭旨退職にすることを決めました。
読売新聞西部本社によりますと、先月20日、社会部の33歳の記者が、福岡県警察本部の警察官による汚職事件に関する警察への取材内容を書いたメモを、誤って報道機関13社の記者に一斉メールで送信しました。
送信したメモには、取材相手の名前は書かれていなかったものの、個人の特定につながりかねない情報が含まれていて、「取材源の秘匿」という最も重い記者倫理に反する重大な結果を招いたとして、諭旨退職の処分を決めたということです。
また、上司らも、報告を受けながら問題を放置したうえ、メール誤送信とは別に、「福岡県警察本部が暴力団の関係先を捜索した際に警察の本部長通達が見つかった」という誤った記事が掲載されたあとも、適切な対応をとらなかったとして、井川隆明編集局長を更迭、井川聡社会部長を降格などの処分にするということです。
読売新聞西部本社の弘中喜通社長は、「報道倫理上許されない行為で、取材先の信頼を裏切り、報道機関としての信用を損ねたことをおわびいたします」というコメントを出しました。
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