サウジアラムコの活動・・・横浜国際高校(2)
横浜国際学校での話・・・第2話

 サウジアラムコの日本における活動      
サウジペトロリアム・リミテッドの顧問である小池栄樹氏は来賓挨拶で今回の震災災害への言葉からさらに震災へのアラムコの対応を紹介してくださった。

1. サウジアラムコの社長は3月24日に来日し、帝国ホテルで大レセプションを開く予定だったが、今回の地震対策で変更。サウジアラムコ関係60名のために韓国で食料を積み込んでやってきた。職員の無事を確認後。ただちに記者会見し、2000万ドル(16億円)を日本に寄付を申し出る。仙谷官房長副長官と会談、45分間でそれをいかに使うかを話し合い、帰っていった。

 これが今回の震災について直接的な日本国への寄贈であるが、
その他にもアラムコは多くの活動を行っていた。
2、以前に震災があったとき、岩谷産業のLPガスを使ってのコンロとボンベがとても役に立ったというはなしをきいて、2年前からコンロとボンベをたくさん貯蔵することを始めていた。さっそく今回の災害に対して貯めといた10000のコンロと60000のガスボンベを被災地にすぐに送った。
 (*なお、さらにサウジアラビアのJ財閥がこのような話を聞いて自分のところでも100万ドルでそうした手当を講じようと考えているらしい)

3.沖縄にサウジの原油基地を作った。(記憶に基づくので的確な表現でないところはご勘弁を)
それとともに何かが起こった時に備え、日本に石油を保全する。
 また、サンゴ保護のNGOに援助をしている。

4.横浜国際高校への寄付により、高校生のアラブへの意識と研究心を高めていく。

サウジアラビアと日本との友好の一環と思っていただければ嬉しい。

 今回の奨学金によって卒業された後、お手伝い出来ることがあったらできるだけのことをさせていただく。
また、この学校とサウジアラビアの学校との姉妹校の設定も、落ち着いたら是非実現したいことである。



 奨学生の志高く     

奨学金を受けた3人はこのあと、それぞれみじかいスピーチを行なった。

 アッサラームアレイクムにはじまる感謝の言葉にまず驚く。
 フランスの移民問題、とくにアルジェリア・モロッコの移民について研究したい。アラビア語と一生関わっていきたいという頼もしい言葉がある。
 また、中東紛争問題に関心を持ち、9月にはイギリス、ブラッドフォードに留学の予定で、将来は日本人として紛争解決や平和構築に携わりたいというかなり具体的な夢を語る生徒さんもいた。
 もちろん、アラビア語を使ってである。

 これは大学生でも、なかなかここまでは言えないのでは・・・、ましてや高校生が週3回のアラビア語授業でここまでスピーチし、また学ぶ目標を持つまで深めたのは、この高校での勉強ぶりがわかるというものだ。




 このような学校があり、優れた生徒を輩出しているということに目を向け、日本とサウジアラビアの友好のあかしとして、語学の習得とアラブ文化の理解のために基金を設けたサウジアラムコの目が高いというべきなのだろう。

 今後もサウジアラムコは注目していきたい。
また、この学校のアラビア語履修者から、将来どんな人材が表れてくるのか楽しみになった。

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by miriyun | 2011-03-28 05:05 | 日本の中のイスラーム | Comments(0)
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