暑くなった朝鮮半島 農作物の栽培環境が一変

暑くなった朝鮮半島 農作物の栽培環境が一変

2012年08月13日15時42分
[ⓒ聯合ニュース]
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  【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島で亜熱帯気候化が進み、農作物の栽培環境が大きく変化している。「済州ミカン」のような地域特産物の概念がなくなっている。

   統計庁と農村振興庁によると、代表的な亜熱帯種として、済州島で生産されていたミカンの栽培地は韓国南部の全羅南道や慶尚南道など内陸に移動している。

   モモは気温上昇の影響で凍害の発生が減り、栽培面積が増加した。今や北東部の江原道でも栽培できる。中部の忠清北道ではこの20年間で栽培面積が3倍増となった。

   ブドウも栽培地が北上している。ブドウの主産地、慶尚北道の2011年の栽培面積は8306ヘクタールとなり、過去最大だった1998年に比べ39.4%減少した。一方で、1990年代、100ヘクタール前後だった江原道の栽培面積は2008年に371ヘクタールまで拡大した。

   温帯種のリンゴは気温の上昇で栽培面積が減っている。1990年代半ばまで5万ヘクタールを維持したが、最近は3万ヘクタール台に低下した。主産地の慶尚北道の栽培面積は1992年に3万6355ヘクタールとピークに達したが、2011年は1万9024ヘクタールになり、ほぼ半減した。江原道は2007年114ヘクタールから今年は434ヘクタールと約4倍増加した。

   主に南部地域で栽培されたハダカムギは忠清北道、江原道まで広がっている。ハダカムギは価格競争力が落ち、栽培面積が減少している中、主産地が全羅南道から全羅北道に北上している。

   統計庁関係者は「気候温暖化に対応した地域別の品目転換が急がれる。温暖化に対応し、既存の品種を栽培できる技術を開発するとともに、亜熱帯種を国内に導入し、定着させる方策が必要だ」と提言した 
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