4日の神戸戦でチーム5点目のゴールを決める闘莉王(左)
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名古屋グランパスのGK楢崎正剛(36)がチーム立て直しへ「気持ちだけじゃダメ」と説いた。11日の清水戦(アウスタ)に2−3で敗れてJリーグでは7位に停滞。最近の公式戦で4戦3敗と急失速しており、抜本的にサッカーを見直すときと語った。
勝ちたいのなら、今のままではダメだ。V奪回へ勝ち続けるしかない状況に追い込まれ、主将・楢崎がチーム改革の必要性を説いた。「気持ちが空回りしている。気持ちも大事だけど、サッカーを見直さないといけない」と熱弁した。
清水戦では守備が崩壊。攻撃でも好調な時のようにパス回しから崩す場面はほとんどなかった。楢崎は言う。「(パスを)回せない。質が今までとは多少違う。自分たちのサッカーにこだわって負けるより、現実を見ないと。矛盾する部分があるかもしれないけど」
FWのケネディ、玉田、MF中村ら主力の不在でパス・サッカーの質が微妙に落ちているのは確か。同じように攻撃しようとしても、ボールを奪われ逆襲を食らっている。この「現実」を見つめろと楢崎は語った。
一つのヒントになるのは4日の神戸戦(瑞穂陸)。カウンターを主体に闘莉王が4ゴールを決めて5−1で大勝した。まず守りを固め、速攻やロングボールで攻めるのも一つの選択肢だろう。
楢崎は「何とかしないと。もう気持ちだけじゃダメ」と付け加えた。残り13試合。理想だけを追っている余裕はない。勝ち続けるには、なりふり構わぬモデルチェンジも必要だ。 (木村尚公)
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