イチロー、２戦連続ベンチスタート　メジャー移籍後初も納得

　【トロント穐村賢】ヤンキースのイチロー外野手（３８）は１２日のブルージェイズ戦で、相手先発が左腕ハップだったことから、スタメンを外れた前日に続き、この日もベンチスタートとなった。故障や体調不良以外の理由での２戦連続スタメン落ちはメジャー移籍後初めて。９回に２００８年７月１０日のアスレチックス戦以来４年ぶりとなる代打で出場したが、二直に倒れた。

　イチローがヤ軍にトレード移籍するにあたってキャッシュマンＧＭから提示された３条件（（１）守備位置変更（２）下位打線（３）相手が左腕の場合はスタメン落ちもある）の（３）が実行された格好となったが、イチローは「もちろん（先発から外れる）可能性は考えていた」とサバサバした表情。スター軍団で右の強打者も豊富なヤ軍にあってはやむなし、といった様子で受け止めていた。自らの野球人生で唯一欠けているピース、チャンピオンリングを手に入れるために“丸のみ”した移籍条件。今後も同様のスタメン落ちがありそうだが、イチローは甘んじて受け入れる。