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【大リーグ】

ダルビッシュ、4戦ぶり白星で12勝目 マダックスGM特別補佐の金言生きた!!

2012年8月14日 紙面から

◇レンジャーズ8−3タイガース

 【アーリントン大城和美】レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が12日(日本時間13日)、ホームでのタイガース戦に先発登板。6イニング2/3を6安打3失点に抑え、4試合ぶりの白星となる12勝目(8敗)を挙げた。現役時代に「精密機械」の異名を取った通算355勝のグレグ・マダックスGM特別補佐らの助言でフォームを修正。5四球を与えたものの、日本ハム時代のような“上から目線”の投球術で攻めの姿勢を貫き、好投につなげた。

 勝ち星につながる企業秘密を簡単に外部に漏らすはずがない。ダルビッシュは登板前にもらった2つの金言が攻めの投球につながったことを明かしつつも、その詳細についてはもったいぶった。

 「2ついいアドバイスがあって、それで自分が思っている以上に今日は良かったと思います。アドバイスの中身? 言いません」と苦笑い。マダックスGM特別補佐からはセットポジションでの姿勢について助言をもらい、日本ハムで球団チーフトレーナーだった中垣征一郎専属トレーナーからは腕の振り方に関して指摘を受けたという。

 フォームでは明らかに変化があった。セットポジションでは膝を少し曲げて尻を突き出すように構えを修正。メジャー経験者では元メッツの小宮山悟らが取り組んだことがあるようで、腰が落ちないように姿勢をしっかりとただす効果があるとされる。

 「もともと自分のフォームに戻るためのアドバイスだったのですぐに元に戻れた。まだ完璧ではないが、思っていたよりもだいぶ良くなっていた」。修正箇所について本人が口を割ることはなかったが効果はてきめんだったようだ。

 それでも制球で乱れるイニングがあった。5回には先頭打者から6球連続でボールとなり、そこから連打で1失点。連続三振を奪った後は主砲カブレラに内角へのスライダーを左翼線に運ばれ、適時二塁打でさらに2点を失った。7回も2死から連続四球を許すなど、120球でマウンドを降りた。

 過去3試合はいずれも6失点以上。「別の投手にならないと」と誓った発言を撤回し、「日本の調整に戻す」と迷走したが、今回のマウンドは日本ハム時代のように威風堂々としていた。初めてバッテリーを組んだ新加入のソト捕手(前カブス)にも「僕を気持ち良く投げさせてくれ」とだけリクエスト。強気の攻めにもつながり、中盤以降は速球で押して凡打の山を築いた。

 「気持ち的にすごく攻めていけた。大事なことは(気持ちの)切り替えですね」。ようやく8月の初白星を飾り、自身を脅かしていた弱気の虫も一掃。ニュー・ダルビッシュが最後の追い込みに入ったチームに勝ち星を呼び込む。

 

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