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イラン 地震犠牲者300人超8月13日 22時57分
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イラン北西部で起きた地震の犠牲者は、300人を超し、仮設テントで避難生活を送る被災者の間からは水や食料などが不足しているとして、不満の声が高まっています。
イラン北西部の東アゼルバイジャン州で11日、地震の規模を示すマグニチュードが6を超える地震が2回続けて発生し、イラン政府は、これまでに、306人が死亡、3000人以上がけがをしたと発表しました。
地震が起きたのは夕方で、イスラム教の断食の月、「ラマダン」の時期にあたるイランでは、日没後の食事の準備のために多くの女性や子どもが屋内におり、倒壊した建物の下敷きになり、犠牲になったと見られています。
今回の地震を受けて、隣国のトルコやロシアなどが、支援物資を送る方針を示しましたが、イラン政府の高官は、物資は足りており、必要ないとしています。
しかし、地震の発生から2日たった被災地では、およそ1万6000人の住民が仮設テントでの避難生活を送っており、被災者の間からは、水や食料、それに、医薬品などが届いていないとして、不満の声も高まっています。
被災地の状況を視察したイランのラヒミ副大統領は、がれきの撤去を進めて、住宅の再建を始める方針を示しました。
しかし、今回の地震では、震源に近い多くの農村部で、ほとんどの建物が倒壊するなど、壊滅的な被害を受けており、作業は、難航することが予想されます。
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