首都直下震度7:どうすれば? 地下鉄「魔の水路」に パニック避け地上へ

2012年05月17日

東京の「大動脈」である地下鉄の安全性への関心が高まっている=東京都台東区の東京メトロ銀座線上野広小路駅で4月4日、梅村直承撮影
東京の「大動脈」である地下鉄の安全性への関心が高まっている=東京都台東区の東京メトロ銀座線上野広小路駅で4月4日、梅村直承撮影

 もしも地下鉄の中で「震度7」の地震に遭ったら−−。広大な海抜ゼロメートル地帯を抱える首都東京の地下空間に、網の目のように張り巡らされた地下鉄。巨大地震や津波、そして液状化現象に耐えられるのかを検証した。【小国綾子】

 東日本大震災では仙台空港アクセス線の地下トンネルが津波で水没した。津波が東京を襲うと地下鉄はどうなるのか。ヒントとなるのが、国の中央防災会議の2009年のシミュレーションだ。

 「200年に1度の大雨で荒川土手が東京都北区で決壊」と設定したところ、地下鉄の地上出入り口に高さ1メートルの止水板を設置しても、結果は「東京都市部の22路線130駅、総延長約200キロのうち、最大で17路線81駅、約121キロで改札階まで水没する」。海抜ゼロメートル地帯だけでなく、地表に水が到達しない霞ケ関駅や六本木駅も浸水することが分かった。地下の線路網が“水路”となって被害を拡大させるからだ。シミュレーションに関わった関西大社会安全学部長、河田恵昭(よしあき)教授は「震災対策で最も遅れているのが地下鉄の水害対策」と断言する。

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