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奈良 合宿の中学生など12人戻らず
8月13日 23時59分

奈良 合宿の中学生など12人戻らず
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奈良県東吉野村の山の中で11日から合宿をしていた大阪の中学校の生徒10人と教師2人の合わせて12人が、下山予定の時間を過ぎても戻らないと届け出があり、警察は、遭難した可能性もあると見て、14日朝から捜索することにしています。

奈良県警察本部によりますと、13日午後7時半ごろ、奈良県東吉野村の「明神平」の付近で合宿をしていた大阪・天王寺区の上宮中学校の生徒10人と引率の教師2人の合わせて12人が、下山予定の13日夕方を過ぎても戻らないと、保護者から警察に届け出がありました。
合宿をしていたのは、上宮中学校の「山岳・アウトドア部」で、中学3年の男子生徒9人と1年の男子生徒1人、それに、男性教師2人で、学校の部活動の一環で、11日から3日間の予定で、山に入っていたということです。
12日午後3時20分頃には、引率の教師から妻に宛てて、「順調に予定をこなしている」というメールが届きましたが、現在は、携帯電話が通じない状況だということです。
上宮中学校によりますと、山岳・アウトドア部では、ほぼ毎年、合宿を行っていたということで、教頭らが学校に集まって情報の収集を急いでいます。
警察は、遭難した可能性もあるとみて、14日朝からヘリコプターを出すなどして捜索することにしています。
地元の「吉野広域行政組合消防本部」によりますと、「明神平」は、初心者でも簡単に登れる山で、毎年、多くの人が訪れるということです。
明神平から下山するには、北側の大又林道を通るルートと、西側の薊岳を通るルートの2つのルートがあるということです。
消防と警察は、14日朝から、合同で下山ルートの周辺などを捜索することにしています。
奈良県東吉野村の明神平は、奈良県と三重県の境に連なる台高山脈の一部で、標高はおよそ1300メートルです。
山岳関係者の話では、明神平の周辺は比較的なだらかな草原が広がっていて、テントを張ってキャンプすることができるということです。
明神平の周辺には、標高1400メートルほどの山が連なり、明神平の周辺のルートは、登山の初心者でも歩けるようなハイキングコースだということです。

断続的に雨を観測

明神平は奈良と三重の県境にあり、周辺に設置されている国や自治体の雨量計では、中学生たちが合宿に入った今月11日以降、断続的に雨が観測され、12日、日曜日の夜にはまとまった雨が降っていました。
このうち、▽明神平から3キロほど南東の三重県松阪市の千石平にある国土交通省の雨量計では、12日の午後7時までの1時間に48ミリの激しい雨が観測されました。
周辺の雨量計では13日はほとんど雨が観測されていませんが、気象庁のレーダーによる観測では、明神平付近に朝から繰り返し雨雲が流れ込んでいて、現在も断続的に雨が降っていると見られます。

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