ニュース 今日から始めるミラーレス一眼(1)――サイズも価格も手ごろな5機種を見比べる (2/2)ニコン 「Nikon 1 J1」Nikon 1 J1は、マイクロフォーサーズよりさらに小さい「1型」の撮像素子を採用しています。コンパクトデジタルカメラと比較すると大きいのですが、APS-Cサイズを採用するNEX-F3の約1/4の面積となるため背景の大きなボケは得意ではありません。とはいえ、コンパクトデジタルカメラとはひと味違った写りをします。 撮像素子を小さくしたことの狙いは、交換レンズを含めたカメラ全体をコンパクトに設計できるところにあります。現時販売されている望遠ズームレンズ「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」はNikon 1 J1装着時に35ミリ換算81〜297ミリ相当となりますが、いわゆる標準ズームレンズに近い大きさを実現しており、望遠撮影時の携帯性は非常に高くなっています。 撮像素子に位相差AF用のセンサーを搭載しており(コントラストAFも利用可能)、デジタル一眼レフ並の高速オートフォーカスと、被写体を追い続ける高速コンティニュアスAFを実現しています。この高速オートフォーカスの他に、最大秒間60コマの高速連写など他にはない撮影機能を充実させています。 そのほか、ズームレンズは電源ONと連動した沈胴式となっており、レンズを繰り出すと撮影可能となるので操作に無駄がありません。しかし、電源OFFには連動していませんので、レンズをロックして電源を切る必要がある点が残念なところです。
ペンタックス 「PENTAX Q」PENTAX Qは、1/2.3型というコンパクトデジカメと同サイズの撮像素子を採用することで、手のひらにのるミニチュアカメラのようなサイズを実現しています。レンズを含めて軽くてコンパクトですので、持ち運びが苦にならない点がなんと言っても強みでしょう。交換レンズもポケットに複数入れて持ち歩けるほど小さいので、鞄から出したりしまったりすることなくレンズ交換をしながらの撮影が楽しめます。 その特徴は小ささだけではなく、ユニークな交換レンズが複数用意されている点も挙げられます。高画質レンズシリーズとなるズームレンズや単焦点レンズの他に、低価格で楽しめる遊び心満載のTOY LENSシリーズやフィッシュアイレンズなども発売されています。 エントリーモデルと言うよりは、ややカメラを知ってる人が思わずニヤリとしてしまうような性格のカメラでもありますが、Qの携帯性の良さは他にはない強みとなっており、このコンパクトなサイズなら、「せっかく買ったのに、カメラが大きくて持ち出すのが面倒……」といったことも避けられるのではないかと思います。
5機種サイズ比較5機種それぞれを標準ズームレンズ装着状態として、サイズを比較してみましょう。 正面から見て一番大きいのはNEX-F3(下写真=中央)。DMC-GF5(下写真=左から2番目)は角を落とすことで見た目のサイズダウンを測っていることが分かります。一番小さいのはやはりPENTAX Q(下写真=左端)です。PENTAX Qのように、高さがないだけで大きさの印象が違うことが分かります。 ボディの厚さやレンズの大きさが分かるよう今度は上から見てみましょう。やはり一番大柄なのはNEX-F3なのですが、5機種中で最もセンサーサイズが大きいためにレンズ径なども大きくなるため、ここは設計思想の問題でしょう。電動ズームレンズキットが用意されているDMC-GF5はその恩恵もあって、全体的にコンパクトです。この電動ズームレンズはE-PL3にも装着できるので、レンズ装着時の薄さを求めるならば、E-PL3にこのレンズを組み合わせる(メーカーが違うので、別に買い求めることになりますが)という手もあります。また、正面から見ると小さかったPENTAX Qは、ズームレンズを装着すると思いのほか、スペースをとることが分かります。 ミラーレス一眼をカバンに入れる際は、液晶面を下にして入れることで7〜8センチ程度のマチがあれば収納できます。また、少々手間はかかりますが、ボディからレンズを取り外して収納するとさらに収納スペースは削減できます。撮影をしない長距離の移動時などは、レンズを外して荷物を小さくするといいでしょう。これはレンズ交換式カメラならではの収納方法です。 さて、次回は標準のズームレンズを含めた外観のチェックと、実写作例を交えて各機種の特徴をみていきたいと思います。 →ソニーストアで「NEX-F3K(ズームレンズキット)」をチェックする 関連記事
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