備長炭電池:災害時に役立つ実験工作を 備長炭で電池づくり−−和歌山 /和歌山
毎日新聞 2012年08月10日 地方版
災害時に役立つ実験工作として、備長炭を使った電池づくりがこのほど、和歌山市直川の北コミュニティーセンターであった。東日本大震災や台風12号豪雨災害を教訓に、同市のボランティアグループ「冒険あそび倉庫」(金川佳史代表)と「冒険あそび工房」(大谷京平代表)が小中高生を対象に開いた。
備長炭電池は、市販の備長炭に銅線や塩水に浸したキッチンペーパー、アルミホイルを巻き付けて作る簡単な物。この日は、子どもらに楽しみながら実験を体験してもらうため、完成した電池で鉄道模型のNゲージを動かした。
最初は、備長炭5本を使って始めた。しかし、Nゲージはまったく動く気配はなかった。次に1本ずつ増やしていくと、7本でようやくゆっくりと動き出し、実験は成功。
金川代表は「1本で約0・7ボルトなので約5ボルトあるとNゲージが動くことが分かった。備長炭が電池になることを知っておくと災害時、停電になった時、ラジオなどなら動かすことが可能」と話していた。