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ALS進行抑制のタンパク質を特定8月13日 15時44分
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全身の筋肉が動かなくなる難病、ALS=筋萎縮性側索硬化症の進行を遅らせるタンパク質を特定したと、岐阜薬科大学などの研究グループが発表しました。
ALSは運動神経の細胞が壊されて全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病で、国内の患者はおよそ8500人とされています。
岐阜薬科大学の原英彰教授らの研究グループが、この病気のおよそ1割に見られる遺伝性のALSを発症させたマウスを使って調べたところ、GPNMBと呼ばれるタンパク質を増やしたマウスは、そうでないマウスに比べ発症の時期が10日ほど遅れたうえ、生存期間もおよそ2週間延びたということです。
さらに、患者などの協力を得て調べたところ、このタンパク質は、遺伝性ではないALSの患者では健康な人に比べて量が2倍に増えていたということです。
研究グループでは、このタンパク質が運動神経の細胞の破壊を防ぐために増え、ALSの進行を遅らせる役割を果たしていると結論づけています。
原教授は「このタンパク質の研究を進めればALSの治療薬の開発につながることが期待できる。さらに、現在1年間もかかるALSの診断が早くできるようになる」と話しています。
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