江戸時代初期の慶長三陸地震(1611年)で、北海道西部の太平洋沿岸に60メートルを超える巨大津波が襲来?――元東京大学地震研究所准教授の都司嘉宣さんがアイヌ民族の伝説を調べたところ、こんな可能性が出てきた。本当ならば、国内観測史上最大だった東日本大震災の43.3メートルを大きく上回る津波が、北海道を襲っていたことになる。今後、各地で地層を調べたいという。
北海道西部に住むアイヌの人たちの伝説に、日高地方から室蘭市にかけての記述があった。平取町などを流れる沙流川中流域のニナツミチャシという場所で「巨大な津波が押し寄せ、岩を内陸に運んだ」「平地は水浸しになり、溺死者が相次いだ」などと証言した人の記録が残っていた。
この場所をつなぐと、津波が陸地を駆け上がった高さ(遡上高)が63メートルに達していたとみられる。ほかにも2カ所で遡上高が50メートルを超えていた。
アイヌ語でとりでを表す「チャシ」や、16世紀末に登場した大名の松前氏とアイヌ民族との交渉の話が出てくることから、巨大津波が起きた年代を17世紀以降と推定した。慶長三陸地震に伴う津波だった可能性が高い。
日経平均(円) | 8,885.15 | -6.29 | 13日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 13,207.95 | +42.76 | 10日 16:30 |
英FTSE100 | 5,847.11 | -4.40 | 10日 16:35 |
ドル/円 | 78.27 - .30 | -0.18円高 | 13日 15:32 |
ユーロ/円 | 96.10 - .14 | -0.14円高 | 13日 15:32 |
長期金利(%) | 0.785 | -0.010 | 13日 14:58 |
NY原油(ドル) | 92.87 | -0.49 | 10日 終値 |
各種サービスの説明をご覧ください。