エロ漫画私選10作(2012年上半期)
夏コミまで早くも残り1月半となりましたが、如何お過ごしでしょうか?当ブログの管理人のへどばんです。
同人誌の原稿は概ね順調でそろそろ入稿といった算段ですが、そちらがもう少し後にご紹介させて頂くとして、今回は、毎年7月1日恒例の上半期ベスト10の選出となります。
今年もなかなかの豊作でして、だいぶ悩んでの選出となりましたが、どれもお勧めの作品ですので、読者諸氏のエロ漫画ライフに多少なりともお役に立てば良いなと思います。
7月1日現在で2012年上半期に発売された(発売日はアマゾン準拠)成人向け単行本の購入・読了数は、新装版やアンソロジーを除いて新刊141冊(内、未レビュー3作)となっております。
冊数としては例年並みですが、レビューの未消化率がかなり低いのは我ながら頑張ったなと思います。6月に原稿作業で慌ただしかったので、本来ならもうちょっと行けたかなと思いますが。
なお、例年と同じく、現在の時点では順位付けは行っておりません。加えて、個別の作品のレビューは短評の末に付記したリンク先をご参照下さい。
では、上半期のベスト10のご紹介と参ります。
ReDrop『へんカノ』(ワニマガジン社)
キャッチーながら艶の乗った絵柄と、口当りの良さを重んじながら感情描写に程良く奥行きを持たせた作劇で魅せるスタイルが魅力的。
コンビニ誌的に王道なラブコメディ・エロコメディにも鉄板の魅力を持たせつつ、元々広めであった作劇の方向性の個々に面白みが出てきたのも○。
絵としての華やかさを活かしつつ、ラブエロ系にしても妖艶エロ系にしてもしっかりと濃厚な雰囲気で包み込むのも高い実用性に貢献しています。→単行本レビュー
GGGGGGGGGG『自発あるいは強制羞恥』(一水社)
二次元エロとしてのエロ漫画におけるフォーマットが存在し、それを踏襲する“エロ漫画漫画”に対し、生身の欲望をそのまま叩きつけた“エロ漫画”を指向した著者初単行本。
絵柄にしても作劇にしても、端正さや安定感は敢えて追求せず、登場人物達を通じて初期衝動的な欲望を叩きつけていくかのようなアグレッシブさは非常に鋭く、痛快です。
強烈なエロ演出と、身を焦がす快楽への渇望を語り出す台詞との組み合わせはエロシーンにうねるような躍動感と緩急を生み出しており、非常にパワフルな抜きツール。→単行本レビュー
ドバト『じゅうよん。』(ヒット出版社)
オークス時代はハチャメチャなコメディで鳴らしたこの作家さんのヒット移籍後初単行本は、キャラクターの魅力やシナリオの勢いの良さをそのままにより多彩な方向で才能を開花させています。
大仰なドラマで構えない一方、登場人物の感情の爆発は非常に鮮烈な印象を読み手の胸中を吹き抜けさせ、人と性愛の善性の称揚を奏でています。
可愛らしさを増した絵柄と、その魅力を殺さない範囲内で快楽表現の強力さが伴っているのも魅力であり、実用面でもレベルアップが図られた3冊目。→単行本レビュー
堀博昭『白昼夢-肉に堕つ-』(クロエ出版)
この作家さんのダーク&インモラル系作品の集大成的作品とも言えるタイトル中編シリーズの魅力がずば抜けた1冊。
寝取られエロや催眠凌辱などの要素を詰め込み、暗い欲望が渦巻く世界をねっとりと描き上げながら、その中で1人の男の絶望的な闘いを描き上げたストーリーテリングは現在のエロ漫画ジャンルにおいて非常にユニーク。
十八番であるアヘ顔や白痴系エロ台詞の連呼、下品なポージングなどで美女達の正しく醜態を曝け出させる猛然たるエロ演出・エロ作画も圧巻の出来と言えましょう。→単行本レビュー
五月五日『びゅーびゅー❤びっち』(三和出版)
かなり短めの短編・掌編が多数詰まった1冊ですが、キュートなロリビッチ達が野郎どもを捩じ伏せながらガンガン腰をふって快楽を貪る様が強烈なインパクトで連発されるという、正に怪作。
“ロリ業界のトンデモ暴力装置”の異名に嘘偽りなく、余計な要素を全て取っ払って暴走特急の如くエロで疾走するトリップ感・ドライブ感は、ショート作品である故に輝いているとも言えるでしょう。
エロの強烈さに目が行きがちですが、設定のアイディア力や奇抜な台詞回しなど、作品の面白さ・エロさをしっかりお膳立てする要素にギャグエロ由来のセンスが光っているのも好印象。→単行本レビュー
ドリル汁『スペルマニアックス』(富士美出版)
策謀渦巻く魔法少女達の熱血バトルと汁ダク濃厚なフタナリエロが大量充填された長編作の第2弾。
ストーリー展開に関しては、少年漫画におけるバトルものの王道の魅力を備えており、その中で多数の登場人物達それぞれの魅力をしっかり引き出してくる筆致が冴えに冴えています。
ふたなりエロということで好みを分けるとは思いますが、過激な演出を各種大量に詰め込んでシナリオの勢いそのままに激烈に駆け抜けるエロの攻撃力の高さもまた印象的です。→単行本レビュー
杉浦次郎『俺の嫁メモリアル』(茜新社)
ファンが待ちに待った約4年ぶりの単行本は、エロとストーリーにおける“裏次郎節”の魅力をやはりお届け。
愛すべきロリコン駄目人間どもと、そんな連中を優しく受け止める女の子達の織りなすストーリーは、素っ頓狂でお馬鹿で、それでいて穏やかな温かさが彼ら彼女らを優しく包み込んでいます。
デジタル作画への移行も良好であり、線の粗さ故にいきていたぐしゃぐしゃに蕩ける痴態の演出が、描線が綺麗に整理されてもしっかりと生きているのも有難いところ。→単行本レビュー
師走の翁『ピスはめ!』上下巻(ヒット出版社)
エロ漫画において乱交エロのサブジャンルを代表する作家の1人にして、ヒットの大看板が送り出したのはなんと学年まるごとエロの対象という超ゴージャスな学園物語。
棚ボタ的な幸福感を追求する一方、この作品の本質は愛する女性を得るために奮闘し、成長する主人公の熱血青春ストーリーであり、格闘あり麻雀ありな様々なバトルでも魅せてくれる長編作でした。
言うまでもなく、多数の女の子達とガツガツやりまくるセックス描写のパワフルさと、そこから生み出される解放感・多幸感も漲っており、流石第一線で活躍し続けるベテランのお仕事と評し得ます。→単行本レビュー
緑のルーペ『ガーデン』第1巻(茜新社)
綿密なシナリオ展開と多層的な心理描写で魅せる圧巻の作劇と、入り込んだら出られない泥沼の如き快楽への耽溺で魅せるこの作家さんの2冊目は、単行本跨ぎの長編作で今回はその第1巻。
善意と悪意、歓喜と絶望、快楽と苦痛が入り混じる重厚な作劇は、ひり付く様な焦燥感を読み手にもまた喚起しており、ページをめくる手を止まらせない静かな迫力を有しています。
過激なエロ演出には決して突っ走らない一方で、凶悪な快楽をじわじわと高ぶらせていく悪魔的な陶酔感の練り込みは凄まじく、暗いものを感じさせながらがっつり抜かせるエロ描写となっています。→単行本レビュー
川崎直孝先生『アとエのあいだ』(コアマガジン)
ユニークなキャラクター達の大真面目なトンデモ台詞が機銃掃射される中、ロリっ子達とのパワフルファックもまた連発されるという怪作にして快作の著者初単行本。
本年はもう1冊の単行本が発表されていますが、ハイテンションに激走する勢いの良さとそのパワーをそのまま継承しつつ、抜かせるし笑わせるエロ描写もこちらの方に軍配を上げたいところ。
単発単発のエロやギャグ要素に十二分な勢いを感じさせつつ、作品全体のトータルの構築において個々の要素が威力を発揮する練られた作りも見事→単行本レビュー
と、以上10冊が管理人の上半期のベスト10でした。どれも作家さんの個性が非常に強い魅力として発揮されているのが頼もしい作品でしたね。また、エロ漫画における長編作の復権を強く意識させてくれる作品が多かった様に感じます。
また、これも恒例ではございますが、今回の選考において惜しくも選外な作品を5本に絞って挙げますと、
犬星『月見荘のあかり』(コアマガジン)→単行本レビュー
サブスカ『ボディランゲージ』(ティーアイネット)→単行本レビュー
蜂矢マコト『性権』(ワニマガジン社)→単行本レビュー
江戸屋ぽち『きゅんきゅんスイッチ』(コアマガジン)→単行本レビュー
大和川『Powerプレイ!』(茜新社)→単行本レビュー
となります。ほぼ間違いなく、年末のベスト20選出にも絡んでくる作品ですし、こちらの5冊も併せて注目して頂ければ嬉しく思います。
2012年下半期もエロくて面白い多様な作品に出会えることを祈りながら、上半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して、
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
同人誌の原稿は概ね順調でそろそろ入稿といった算段ですが、そちらがもう少し後にご紹介させて頂くとして、今回は、毎年7月1日恒例の上半期ベスト10の選出となります。
今年もなかなかの豊作でして、だいぶ悩んでの選出となりましたが、どれもお勧めの作品ですので、読者諸氏のエロ漫画ライフに多少なりともお役に立てば良いなと思います。
7月1日現在で2012年上半期に発売された(発売日はアマゾン準拠)成人向け単行本の購入・読了数は、新装版やアンソロジーを除いて新刊141冊(内、未レビュー3作)となっております。
冊数としては例年並みですが、レビューの未消化率がかなり低いのは我ながら頑張ったなと思います。6月に原稿作業で慌ただしかったので、本来ならもうちょっと行けたかなと思いますが。
なお、例年と同じく、現在の時点では順位付けは行っておりません。加えて、個別の作品のレビューは短評の末に付記したリンク先をご参照下さい。
では、上半期のベスト10のご紹介と参ります。
ReDrop『へんカノ』(ワニマガジン社)
コンビニ誌的に王道なラブコメディ・エロコメディにも鉄板の魅力を持たせつつ、元々広めであった作劇の方向性の個々に面白みが出てきたのも○。
絵としての華やかさを活かしつつ、ラブエロ系にしても妖艶エロ系にしてもしっかりと濃厚な雰囲気で包み込むのも高い実用性に貢献しています。→単行本レビュー
GGGGGGGGGG『自発あるいは強制羞恥』(一水社)
絵柄にしても作劇にしても、端正さや安定感は敢えて追求せず、登場人物達を通じて初期衝動的な欲望を叩きつけていくかのようなアグレッシブさは非常に鋭く、痛快です。
強烈なエロ演出と、身を焦がす快楽への渇望を語り出す台詞との組み合わせはエロシーンにうねるような躍動感と緩急を生み出しており、非常にパワフルな抜きツール。→単行本レビュー
ドバト『じゅうよん。』(ヒット出版社)
大仰なドラマで構えない一方、登場人物の感情の爆発は非常に鮮烈な印象を読み手の胸中を吹き抜けさせ、人と性愛の善性の称揚を奏でています。
可愛らしさを増した絵柄と、その魅力を殺さない範囲内で快楽表現の強力さが伴っているのも魅力であり、実用面でもレベルアップが図られた3冊目。→単行本レビュー
堀博昭『白昼夢-肉に堕つ-』(クロエ出版)
寝取られエロや催眠凌辱などの要素を詰め込み、暗い欲望が渦巻く世界をねっとりと描き上げながら、その中で1人の男の絶望的な闘いを描き上げたストーリーテリングは現在のエロ漫画ジャンルにおいて非常にユニーク。
十八番であるアヘ顔や白痴系エロ台詞の連呼、下品なポージングなどで美女達の正しく醜態を曝け出させる猛然たるエロ演出・エロ作画も圧巻の出来と言えましょう。→単行本レビュー
五月五日『びゅーびゅー❤びっち』(三和出版)
“ロリ業界のトンデモ暴力装置”の異名に嘘偽りなく、余計な要素を全て取っ払って暴走特急の如くエロで疾走するトリップ感・ドライブ感は、ショート作品である故に輝いているとも言えるでしょう。
エロの強烈さに目が行きがちですが、設定のアイディア力や奇抜な台詞回しなど、作品の面白さ・エロさをしっかりお膳立てする要素にギャグエロ由来のセンスが光っているのも好印象。→単行本レビュー
ドリル汁『スペルマニアックス』(富士美出版)
ストーリー展開に関しては、少年漫画におけるバトルものの王道の魅力を備えており、その中で多数の登場人物達それぞれの魅力をしっかり引き出してくる筆致が冴えに冴えています。
ふたなりエロということで好みを分けるとは思いますが、過激な演出を各種大量に詰め込んでシナリオの勢いそのままに激烈に駆け抜けるエロの攻撃力の高さもまた印象的です。→単行本レビュー
杉浦次郎『俺の嫁メモリアル』(茜新社)
愛すべきロリコン駄目人間どもと、そんな連中を優しく受け止める女の子達の織りなすストーリーは、素っ頓狂でお馬鹿で、それでいて穏やかな温かさが彼ら彼女らを優しく包み込んでいます。
デジタル作画への移行も良好であり、線の粗さ故にいきていたぐしゃぐしゃに蕩ける痴態の演出が、描線が綺麗に整理されてもしっかりと生きているのも有難いところ。→単行本レビュー
師走の翁『ピスはめ!』上下巻(ヒット出版社)
棚ボタ的な幸福感を追求する一方、この作品の本質は愛する女性を得るために奮闘し、成長する主人公の熱血青春ストーリーであり、格闘あり麻雀ありな様々なバトルでも魅せてくれる長編作でした。
言うまでもなく、多数の女の子達とガツガツやりまくるセックス描写のパワフルさと、そこから生み出される解放感・多幸感も漲っており、流石第一線で活躍し続けるベテランのお仕事と評し得ます。→単行本レビュー
緑のルーペ『ガーデン』第1巻(茜新社)
善意と悪意、歓喜と絶望、快楽と苦痛が入り混じる重厚な作劇は、ひり付く様な焦燥感を読み手にもまた喚起しており、ページをめくる手を止まらせない静かな迫力を有しています。
過激なエロ演出には決して突っ走らない一方で、凶悪な快楽をじわじわと高ぶらせていく悪魔的な陶酔感の練り込みは凄まじく、暗いものを感じさせながらがっつり抜かせるエロ描写となっています。→単行本レビュー
川崎直孝先生『アとエのあいだ』(コアマガジン)
本年はもう1冊の単行本が発表されていますが、ハイテンションに激走する勢いの良さとそのパワーをそのまま継承しつつ、抜かせるし笑わせるエロ描写もこちらの方に軍配を上げたいところ。
単発単発のエロやギャグ要素に十二分な勢いを感じさせつつ、作品全体のトータルの構築において個々の要素が威力を発揮する練られた作りも見事→単行本レビュー
と、以上10冊が管理人の上半期のベスト10でした。どれも作家さんの個性が非常に強い魅力として発揮されているのが頼もしい作品でしたね。また、エロ漫画における長編作の復権を強く意識させてくれる作品が多かった様に感じます。
また、これも恒例ではございますが、今回の選考において惜しくも選外な作品を5本に絞って挙げますと、
犬星『月見荘のあかり』(コアマガジン)→単行本レビュー
サブスカ『ボディランゲージ』(ティーアイネット)→単行本レビュー
蜂矢マコト『性権』(ワニマガジン社)→単行本レビュー
江戸屋ぽち『きゅんきゅんスイッチ』(コアマガジン)→単行本レビュー
大和川『Powerプレイ!』(茜新社)→単行本レビュー
となります。ほぼ間違いなく、年末のベスト20選出にも絡んでくる作品ですし、こちらの5冊も併せて注目して頂ければ嬉しく思います。
2012年下半期もエロくて面白い多様な作品に出会えることを祈りながら、上半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して、
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
2011年私的ベスト20作
恒例となりました年最後の更新、2011年マイベスト20作発表となります。お待たせを致しました。
なお、管理人が2011年に発売された成人向け新刊単行本(発売日はアマゾン準拠、新装版・アンソロジーは除く)の中で購入・読了した作品数は287作(内、未レビュー9作)。今年発売されたエロ漫画新刊がアンソロジー本を除いて575冊(えろまんがけんきゅう(仮)さん調べ)ですので、今年も概ね半数の単行本を読んでおります。
今回のランキングに当っては、上半期ベスト10と下半期ベスト10の結果を踏まえた上で、それらで“惜しくも選外”となった作品も加えた34作品(上半期16冊・下半期18冊)をノミネートし、その中から再び選考を致しました。
毎年々々繰り返しておりますが、年間ベストに限って付けている順位は、僕の主観が強く働いたものですので、あくまで目安とお考え下さい。
また、順位の判断基準は、いつも通りに、“抜ける”“熱い”“インパクトがある”“泣ける”“笑える”“コダワリが光る”等々、様々な要素を含んだ僕にとっての“エロ漫画としての面白さ”です。
各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先の個別記事、または上半期ベスト・下半期ベストの短評をご参照下さい。
当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
前置きが長くなりましたが、今年輝いていた素晴らしい作品達を、第20位から発表です。
20位 蒟吉人『Bitch Trap』(富士美出版)
上半期では“惜しくも選外”の5作にも入らなかったものの、この作品の持つ90年代チックな郷愁がどうしても忘れられずにランクイン。
女性の肢体のエロティックさなどを十分な魅力としながらも、実に泥臭いコミカルさのある作風は独特で、実はエロ漫画のオールドファンにこそ進めたい1冊。
こういった作風がまだまだ商業でイケるってのは嬉しいことだと思いますね。→単行本レビュー
19位 JUN『純愛メロウ』(茜新社)
今年はやたらと勢いを感じた天魔レーベルの初単行本組の中で、特に輝いていた作家さんの一人。下半期ベストの“惜しくも選外”から復活のランクイン。
作品の構築自体は割合にスタンダードなラブコメ系ではありますが、非常にガツガツとした欲望の勢いでエロを魅せる優良抜き物件という印象があります。
それでいて、その攻撃性を包み込むラブエロ系としての甘い幸福感があり、総じてバランスに優れた1冊と感じました。→単行本レビュー
18位 石川シスケ『みだらなけもの』(ワニマガジン社)
ここのところ、以前ほど熱心に快楽天本誌を読まなくなってきてしまったのですが、改めてこの雑誌の持っている独特な魅力を感じさせる1冊。
初単行本故に、固まっていない部分はあるのですが、何処かすっトボケていたり、気だるい感じがしたりと、うるさくない程度のサブカル臭が漂うのが面白いです。
視覚的にも黒ベタが妖艶さを醸し出していて、白黒絵の魅力が際立っているのも特長でしょう。→単行本レビュー
17位 内々けやき『発情楽園』(ワニマガジン社)
『ハッピーノーリターン』(コアマガジン)とどちらを選ぶか悩んだ末に下半期ベスト“惜しくも選外”から復活ランクイン。
作風の引き出しが多く、青春ラブの叙情性からダーク系の切れ味の鋭さまで、いずれも読み手に鮮烈な印象を与える魅力も両単行本で共通。
ただ、作風が様々でありながらも性愛のもたらすものの大きさという点でこちらの方がまとまりが良かったなと思って選出。→単行本レビュー
16位 MARUTA『アマノジャクが恋をして』(富士美出版)
前単行本が2009年ベストで第3位であったのに比して順位をかなり下げたものの、基本的な魅力は変わりません。
今回の中編作の話の座りがちょっと悪かったかなぁとは感じるのですが、そこらのいい意味での“曖昧さ”も作劇の魅力の一つである分、なかなか判断には悩みました。
とは言え、お姉ちゃん系ヒロインの魅力がグッと高まったのは今回の大きな収穫かなとも感じております。→単行本レビュー
15位 夏庵『オトメドリ』(コアマガジン)
上半期ベスト10から順当にランキング入り。1冊目ではやや抑え気味であった寝取られエロの強烈さをむき出しにしてきたのは見事。
メガストア系列でやったことにこそ意味がある作劇であるとも言え、序盤のオードソックスなラブコメ模様から猛烈に話を切りかえしてくる鋭さはそれ故の輝きを持っています。
寝取られが苦手な方には完璧な毒薬ですが、その凄みに痺れましたねぇ。→単行本レビュー
14位 宮内由香『青の時代』(茜新社)
作家の強烈な個性で魅せる作品群とスタンダードなハッピーロリータが入り混じるLO系列において、前者に属しつつも両方の魅力を抑えているとも言うべき1冊。
個々の作品単体でしっかり魅せながらも、描き下ろしの後日談掌編を多数付け加えてくれたサービス精神も特長で、それぞれの作品の魅力を伸長させる構成であったと言えます。
前単行本から結構間が空きましたが、その間に高まった期待に十二分に応えてくれたのが嬉しいところ。→単行本レビュー
13位 灯ひでかず『よりどりEcstasy!!』(茜新社)
初単行本であるため、やや過大評価かなとも思う部分はありますが、同時に今後への期待感の強さもあってこの順位に。
非常に完成度の高い作画・作劇でありながら、初単行本らしい勢いを感じさせており、まずもってオーソドックス依存に陥ることはないであろうと感じさせます。
エロくて楽しくてそれでいてユニークと、基本的な魅力にしっかり忠実という印象があります。→単行本レビュー
12位 松本ドリル研究所『まマまま!』(コアマガジン)
楽しいキャラを多数配置してドタバタ劇を繰り広げ、むっちり美女・美少女が汁ダクでめろめろハードファックというこれで売れなきゃ嘘だろ的著者成人向け2冊目。
刊行までえらく時間のかかったものの、その特濃感が単行本化されることでより高まった印象です。
世界観の面白さやキャラの多さから、無理に1冊にまとめなくても・・・と思いましたが、例え放り投げジャーマンでも魅力になってしまう部類かなと。→単行本レビュー
11位 青木幹治『Only You』(コアマガジン)
2009年度ランキングでは17位だった初単行本から順調にランクアップしてこの順位。
絵柄がより洗練され、抜きの強度も高めた上で、キャッチーでありつつユニークなキャラクター造形の質が大きく高まってきたことを高く評価したいです。
短編「やりたい季節 新緑のさかり」の陽菜ちゃんの恋の喜びを表現する台詞は2011年エロ漫画界屈指の名台詞。→単行本レビュー
10位 SASAYUKi『魔法少女イスカ~after school~』(キルタイムコミュニケーション)
最近のキルタイムは、短編中心での触手凌辱エロというイメージからの脱却が著しく、かなり多様な方向性が示されていますが、この作品は従来の方向性に近似。
しかしながら、原作脚本の支援を受けることで、闘争劇として熱いドラマ性と魅力的なキャラクターを備え、かつ作画がそれらを十全に生かし切った作品と言えます。
いわゆる“即堕ち”が特徴となるジャンルながら、メインヒロイン・イスカの圧倒的な強さをラストまで温存したのも巧いところ。→単行本レビュー
9位 無有利安『お兄ちゃんとにゃん❤にゃん❤にゃん❤』(茜新社)
意外な順位と思われるかもしれませんし、僕自身もそうなのですが、まさか無有利安先生の作品でほろりとさせられる日がこようとは・・・。
ヒトの心を癒す甘く優しいファンタジーが、読み手にとってだけでなく、小さな胸に悲しみや寂しさを抱える登場人物達をも救う慈愛こそが、激甘テイストに隠された魅力でしょう。
ぷにぷにしておりながら、何処か儚げでもある女の達がトロトロに蕩ける様は真に眼福。→単行本レビュー
8位 柚木N’『姉❤コントロール』(ティーアイネット)
初単行本からいかなりレベルの高い作家さんは今では珍しくないですが、この作家さんはむしろ高い成長力でのし上がってきたタイプの人。
催眠凌辱エロとして非常にスリリングで背徳感あふれる構成を為したことを評価しての順位でもありますし、作劇の引き出しが豊かになったことを示しているのも評価の一因。
デビュー時にはやや粗かった描線・デッサンが端正に整理されており、一般進出もなるほどと頷けるものがあります。→単行本レビュー
7位 新堂エル『TSF物語』(ティーアイネット)
昨年度16位から大幅ランクアップな著者2冊目。コミックMujinの誌風の変化を物語る代表的な作家の一人でもあります。
本来なら悲愴感があってしかるべき、肉便器への堕ちモノ展開を、快楽を貪欲に求める主人公の揺るぎない“意志”に委任することで、頼もしさにまで昇華したのはユニーク。
ストレートな過激性を追求しながら、技巧も光るエロ作画、うねる様な勢いのあるエロ演出は見事。→単行本レビュー
6位 天太郎『flower』(コアマガジン)
今年も数多くの素晴らしい巨乳エロ漫画がありましたが、そのジャンルの中で2011年マイベストの1冊。
少女漫画チックなテイストを好んで投入し、感情の明暗の機微を描き込むスタイルは、好みを多少分けるかもしれませんが、定番ラブコメに安住しない意欲を感じさせます。
弾力溢れるゴム鞠巨乳好きの未来は、この作家さんが成人向けに居てくれる限り安泰であると言えましょう。→単行本レビュー
5位 岡田コウ『好きで好きで、すきで』(ヒット出版社)
昨年2位からややダウンの著者3冊目。とは言え、その魅力が衰えた話ではなく、静謐ななかにひりつく緊張感のあるシナリオと陶酔感の凶悪なエロの魅力は健在。
基本的な作風を大きく変化させない一方、大ボリュームに挑戦したりキャラ描写に工夫をしたりと、著者なりの真摯な模索が伺えるのが最近のこの作家さんという印象があります。
“勝負の3冊目”で十二分に個性を確立させた上で、今後何を変化させ、何を維持するのか、非常に楽しみにしています。→単行本レビュー
4位 エレクトさわる『PANDRAⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
2巻構成で魅せた長編作は、1巻(昨年度11位)と2巻それぞれストーリー展開の意図が明確であり、様々な面での切り返しにインパクトのあった作品。
正と邪を単純に割り切ること無く、その中で各キャラクターの持つ強い意志が作品に熱っぽいドラマ性を持たせていたのは、キルタイム系ファンタジーエロに重要な足跡を残すものでしょう。
しかも、体感的なボリュームが圧倒的である濃密エロが味わえるのですから文句なし。→単行本レビュー
3位 オイスター『ワタシキレイ?』(一水社)
毎年ランキング上位の一角を占めていますが、それもそのはず、作風が全く揺るがないのに慟哭の様なテーマ性の凄みが常に鮮烈なのです。
ストーリーの結末は、昨年度3位の『人デ無シ乃宴』(同社刊)のそれとある意味では対となるものであり、そのどちらもこれまでの作品の集大成的な要素があります。
悲愴感をこれでもかと充填しつつ、読み手の脳髄を痺れさせるエロのアタックの凶悪さもまた揺るがぬ魅力。→単行本レビュー
2位 霧恵マサノブ『魔法少女まじかるゆかたん』(ジーウォーク)
ロジカル、テクニカル、クレバーという形容詞が作品構築に当てはまりながら、それらの評に付き物でもある小賢しさを全く感じさせない激情的な生と性の咆哮は筆舌に尽くしがたい魅力。
つながっていく人と人、人と人ならぬ者、その間にある“他者”を求める業がこれまた激情的なセックス描写を形成しており、過激でありながらある種の清冽ささえ感じさせます。
著者の『海』シリーズ(最終巻は2008年度1位)ともリンクがある広大な世界観から次はどんな物語が紡がれるのでしょうか。期待しています。→単行本レビュー
1位 赤月みゅうと『少女×少女×少女』(ティーアイネット)
その傑出した才能を以て昨年度19位から本年1位に跳躍。少女の息遣いさえ感じさせるような静けさの中に体温を感じさせる表現力の高さ、常に2P見開きを意識するダイナミックなコマ使いは、純粋に漫画表現として見事。
爛れた退廃も、孤独の悲しみも、欲望の代償も込めながらも、それを超越する生と性の喜びが上質なファンタジーとして立ち上がり、少女達に祝福を与えるラストには静かな感動が溢れます。
じっくり読ませるし、がっつり抜かせる。その“エロ”と“漫画”を共に高いレベルで協調させた手腕と、作品から迸る作家さんの情熱は激賞に値すると、一人のエロ漫画レビュワーとして確信しております。→単行本レビュー
と、以上のような順位になりました。1位・2位に関しては、これだ!と直ぐに決まったのですが、やはり順位付けというのは苦手で、選外からの復活作品も含めて、なかなかに悩んだ選となりました。いずれの作品の、心とち○こに訴えかけるものがあったんですよねぇ。
個々の単行本レビューも参考にして、是非チェックしてみて下さいな。読者諸氏のエロ漫画ライフのちょっとした参考になれば、へたレビュアーとしては大変な喜びです。
まずは、今年読んだ全ての作品達とその作者さん、関係する編集・出版者の皆様に心よりの感謝を。
作品に込められた様々な情熱こそが、へたレビュワーとしての僕を衝き動かしてくれているのだと常々感謝しております。
このブログや記事を紹介して下さる全てのサイト様にも厚く御礼申し上げます。これからも信頼の置けるレビューを書けますよう精進して参ります。
そして、当ブログの読者諸氏にも敬意と感謝を。皆さまそれぞれ、趣味・嗜好が異なり、世代も異なり、性別も異なるでしょう。それでも読者諸氏に共通する、エロ漫画というジャンルへの真摯な愛情と共にあり続けることを管理人は願っております。
来年も読者諸氏の期待に少しでも応えられますよう、より鋭く、より論理的に、より面白く、そしてより愛情の詰まったレビューを描けますよう、今年の年末に決意を新たにしております。
2011年は本当に色々なことがあった年でした。それ故に変わっていく表現は、今を生きる人間が生み出し、受け取る以上、勿論あるでしょう。しかしながら、変わらなくて良い物も沢山あります。
エロ漫画が良質なエンターテイメントとして我々の傍に存在してくれること、それそのものが不変であることを願っております。
2012年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
なお、管理人が2011年に発売された成人向け新刊単行本(発売日はアマゾン準拠、新装版・アンソロジーは除く)の中で購入・読了した作品数は287作(内、未レビュー9作)。今年発売されたエロ漫画新刊がアンソロジー本を除いて575冊(えろまんがけんきゅう(仮)さん調べ)ですので、今年も概ね半数の単行本を読んでおります。
今回のランキングに当っては、上半期ベスト10と下半期ベスト10の結果を踏まえた上で、それらで“惜しくも選外”となった作品も加えた34作品(上半期16冊・下半期18冊)をノミネートし、その中から再び選考を致しました。
毎年々々繰り返しておりますが、年間ベストに限って付けている順位は、僕の主観が強く働いたものですので、あくまで目安とお考え下さい。
また、順位の判断基準は、いつも通りに、“抜ける”“熱い”“インパクトがある”“泣ける”“笑える”“コダワリが光る”等々、様々な要素を含んだ僕にとっての“エロ漫画としての面白さ”です。
各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先の個別記事、または上半期ベスト・下半期ベストの短評をご参照下さい。
当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
前置きが長くなりましたが、今年輝いていた素晴らしい作品達を、第20位から発表です。
20位 蒟吉人『Bitch Trap』(富士美出版)
女性の肢体のエロティックさなどを十分な魅力としながらも、実に泥臭いコミカルさのある作風は独特で、実はエロ漫画のオールドファンにこそ進めたい1冊。
こういった作風がまだまだ商業でイケるってのは嬉しいことだと思いますね。→単行本レビュー
19位 JUN『純愛メロウ』(茜新社)
作品の構築自体は割合にスタンダードなラブコメ系ではありますが、非常にガツガツとした欲望の勢いでエロを魅せる優良抜き物件という印象があります。
それでいて、その攻撃性を包み込むラブエロ系としての甘い幸福感があり、総じてバランスに優れた1冊と感じました。→単行本レビュー
18位 石川シスケ『みだらなけもの』(ワニマガジン社)
初単行本故に、固まっていない部分はあるのですが、何処かすっトボケていたり、気だるい感じがしたりと、うるさくない程度のサブカル臭が漂うのが面白いです。
視覚的にも黒ベタが妖艶さを醸し出していて、白黒絵の魅力が際立っているのも特長でしょう。→単行本レビュー
17位 内々けやき『発情楽園』(ワニマガジン社)
作風の引き出しが多く、青春ラブの叙情性からダーク系の切れ味の鋭さまで、いずれも読み手に鮮烈な印象を与える魅力も両単行本で共通。
ただ、作風が様々でありながらも性愛のもたらすものの大きさという点でこちらの方がまとまりが良かったなと思って選出。→単行本レビュー
16位 MARUTA『アマノジャクが恋をして』(富士美出版)
今回の中編作の話の座りがちょっと悪かったかなぁとは感じるのですが、そこらのいい意味での“曖昧さ”も作劇の魅力の一つである分、なかなか判断には悩みました。
とは言え、お姉ちゃん系ヒロインの魅力がグッと高まったのは今回の大きな収穫かなとも感じております。→単行本レビュー
15位 夏庵『オトメドリ』(コアマガジン)
メガストア系列でやったことにこそ意味がある作劇であるとも言え、序盤のオードソックスなラブコメ模様から猛烈に話を切りかえしてくる鋭さはそれ故の輝きを持っています。
寝取られが苦手な方には完璧な毒薬ですが、その凄みに痺れましたねぇ。→単行本レビュー
14位 宮内由香『青の時代』(茜新社)
個々の作品単体でしっかり魅せながらも、描き下ろしの後日談掌編を多数付け加えてくれたサービス精神も特長で、それぞれの作品の魅力を伸長させる構成であったと言えます。
前単行本から結構間が空きましたが、その間に高まった期待に十二分に応えてくれたのが嬉しいところ。→単行本レビュー
13位 灯ひでかず『よりどりEcstasy!!』(茜新社)
非常に完成度の高い作画・作劇でありながら、初単行本らしい勢いを感じさせており、まずもってオーソドックス依存に陥ることはないであろうと感じさせます。
エロくて楽しくてそれでいてユニークと、基本的な魅力にしっかり忠実という印象があります。→単行本レビュー
12位 松本ドリル研究所『まマまま!』(コアマガジン)
刊行までえらく時間のかかったものの、その特濃感が単行本化されることでより高まった印象です。
世界観の面白さやキャラの多さから、無理に1冊にまとめなくても・・・と思いましたが、例え放り投げジャーマンでも魅力になってしまう部類かなと。→単行本レビュー
11位 青木幹治『Only You』(コアマガジン)
絵柄がより洗練され、抜きの強度も高めた上で、キャッチーでありつつユニークなキャラクター造形の質が大きく高まってきたことを高く評価したいです。
短編「やりたい季節 新緑のさかり」の陽菜ちゃんの恋の喜びを表現する台詞は2011年エロ漫画界屈指の名台詞。→単行本レビュー
10位 SASAYUKi『魔法少女イスカ~after school~』(キルタイムコミュニケーション)
しかしながら、原作脚本の支援を受けることで、闘争劇として熱いドラマ性と魅力的なキャラクターを備え、かつ作画がそれらを十全に生かし切った作品と言えます。
いわゆる“即堕ち”が特徴となるジャンルながら、メインヒロイン・イスカの圧倒的な強さをラストまで温存したのも巧いところ。→単行本レビュー
9位 無有利安『お兄ちゃんとにゃん❤にゃん❤にゃん❤』(茜新社)
ヒトの心を癒す甘く優しいファンタジーが、読み手にとってだけでなく、小さな胸に悲しみや寂しさを抱える登場人物達をも救う慈愛こそが、激甘テイストに隠された魅力でしょう。
ぷにぷにしておりながら、何処か儚げでもある女の達がトロトロに蕩ける様は真に眼福。→単行本レビュー
8位 柚木N’『姉❤コントロール』(ティーアイネット)
催眠凌辱エロとして非常にスリリングで背徳感あふれる構成を為したことを評価しての順位でもありますし、作劇の引き出しが豊かになったことを示しているのも評価の一因。
デビュー時にはやや粗かった描線・デッサンが端正に整理されており、一般進出もなるほどと頷けるものがあります。→単行本レビュー
7位 新堂エル『TSF物語』(ティーアイネット)
本来なら悲愴感があってしかるべき、肉便器への堕ちモノ展開を、快楽を貪欲に求める主人公の揺るぎない“意志”に委任することで、頼もしさにまで昇華したのはユニーク。
ストレートな過激性を追求しながら、技巧も光るエロ作画、うねる様な勢いのあるエロ演出は見事。→単行本レビュー
6位 天太郎『flower』(コアマガジン)
少女漫画チックなテイストを好んで投入し、感情の明暗の機微を描き込むスタイルは、好みを多少分けるかもしれませんが、定番ラブコメに安住しない意欲を感じさせます。
弾力溢れるゴム鞠巨乳好きの未来は、この作家さんが成人向けに居てくれる限り安泰であると言えましょう。→単行本レビュー
5位 岡田コウ『好きで好きで、すきで』(ヒット出版社)
基本的な作風を大きく変化させない一方、大ボリュームに挑戦したりキャラ描写に工夫をしたりと、著者なりの真摯な模索が伺えるのが最近のこの作家さんという印象があります。
“勝負の3冊目”で十二分に個性を確立させた上で、今後何を変化させ、何を維持するのか、非常に楽しみにしています。→単行本レビュー
4位 エレクトさわる『PANDRAⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
正と邪を単純に割り切ること無く、その中で各キャラクターの持つ強い意志が作品に熱っぽいドラマ性を持たせていたのは、キルタイム系ファンタジーエロに重要な足跡を残すものでしょう。
しかも、体感的なボリュームが圧倒的である濃密エロが味わえるのですから文句なし。→単行本レビュー
3位 オイスター『ワタシキレイ?』(一水社)
ストーリーの結末は、昨年度3位の『人デ無シ乃宴』(同社刊)のそれとある意味では対となるものであり、そのどちらもこれまでの作品の集大成的な要素があります。
悲愴感をこれでもかと充填しつつ、読み手の脳髄を痺れさせるエロのアタックの凶悪さもまた揺るがぬ魅力。→単行本レビュー
2位 霧恵マサノブ『魔法少女まじかるゆかたん』(ジーウォーク)
つながっていく人と人、人と人ならぬ者、その間にある“他者”を求める業がこれまた激情的なセックス描写を形成しており、過激でありながらある種の清冽ささえ感じさせます。
著者の『海』シリーズ(最終巻は2008年度1位)ともリンクがある広大な世界観から次はどんな物語が紡がれるのでしょうか。期待しています。→単行本レビュー
1位 赤月みゅうと『少女×少女×少女』(ティーアイネット)
爛れた退廃も、孤独の悲しみも、欲望の代償も込めながらも、それを超越する生と性の喜びが上質なファンタジーとして立ち上がり、少女達に祝福を与えるラストには静かな感動が溢れます。
じっくり読ませるし、がっつり抜かせる。その“エロ”と“漫画”を共に高いレベルで協調させた手腕と、作品から迸る作家さんの情熱は激賞に値すると、一人のエロ漫画レビュワーとして確信しております。→単行本レビュー
と、以上のような順位になりました。1位・2位に関しては、これだ!と直ぐに決まったのですが、やはり順位付けというのは苦手で、選外からの復活作品も含めて、なかなかに悩んだ選となりました。いずれの作品の、心とち○こに訴えかけるものがあったんですよねぇ。
個々の単行本レビューも参考にして、是非チェックしてみて下さいな。読者諸氏のエロ漫画ライフのちょっとした参考になれば、へたレビュアーとしては大変な喜びです。
まずは、今年読んだ全ての作品達とその作者さん、関係する編集・出版者の皆様に心よりの感謝を。
作品に込められた様々な情熱こそが、へたレビュワーとしての僕を衝き動かしてくれているのだと常々感謝しております。
このブログや記事を紹介して下さる全てのサイト様にも厚く御礼申し上げます。これからも信頼の置けるレビューを書けますよう精進して参ります。
そして、当ブログの読者諸氏にも敬意と感謝を。皆さまそれぞれ、趣味・嗜好が異なり、世代も異なり、性別も異なるでしょう。それでも読者諸氏に共通する、エロ漫画というジャンルへの真摯な愛情と共にあり続けることを管理人は願っております。
来年も読者諸氏の期待に少しでも応えられますよう、より鋭く、より論理的に、より面白く、そしてより愛情の詰まったレビューを描けますよう、今年の年末に決意を新たにしております。
2011年は本当に色々なことがあった年でした。それ故に変わっていく表現は、今を生きる人間が生み出し、受け取る以上、勿論あるでしょう。しかしながら、変わらなくて良い物も沢山あります。
エロ漫画が良質なエンターテイメントとして我々の傍に存在してくれること、それそのものが不変であることを願っております。
2012年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
エロ漫画私選10作(2011年下半期)
どうも、当ブログ管理人のへどばんです。大晦日もいよいよ間近となって参りました。あっという間の1年であったようにしみじみ感じます。
大晦日(31日)には、毎年恒例の年間ランキングを発表する予定ですが、これも例年通りにまずは僕の下半期ベスト10を発表させて頂きます。
この結果と、上半期のベスト10、および両方における“惜しくも選外”を再考しまして、年間ベストは決定しております。
12月29日現在において今年7月から12月に発売された(アマゾンの発売日に準拠)エロ漫画新刊のうち、僕が購入・読了したのは155冊(内、未レビュー6冊)となっております。
毎年のことではございますが、半期ベストの時点ではまだ順位付けをしていません。また、紹介致しました各作品の詳しいレビューは各短評内のリンク先をご参照下さい。
それでは下半期のに耀いていた、“これぞ!”という作品達を紹介させて頂きます!
天太郎『flower』(コアマガジン)
適度なリリカルさを個性的なアクセントとして生かす心地よいラブコメディーであり、おっぱい星人にとって本年屈指の抜き物件。
ばるんばるんと揺れまくる巨乳・爆乳の存在感を核としつつ、それ単体の魅力で終わらせない女体の描き方と、エロ演出の攻撃性の強さがこの作家さんの武器でしょう。
メガストア系列の“王道”を形成しながら、決して凡庸にならない魅力と迫力のある最新刊。→単行本レビュー
無有利安『お兄ちゃんとにゃん❤にゃん❤にゃん❤』(茜新社)
可愛らしいロリプニょぅじょさんとの脳髄蕩ける甘々ハッピーロリータ作品として高い完成度を示していますが、それだけの魅力に留まらなかった1冊。
孤独の悲しみ、喪失の嘆きを作品の中に込めながらも、それらが登場人物達の純粋で優しい感情に包まれることで、それぞれが幸福を得る温かいファンタジーとしての魅力があります。
ちんまいロリボディがメロメロに蕩けるエロ描写も非常に破壊力があると言えるでしょう。→単行本レビュー
霧恵マサノブ『魔法少女まじかるゆかたん』(ジーウォーク)
練りに練った作品設定を以て、ファンタジーとしての面白さと登場人物の激情を描き切る特異な作風を遺憾なく発揮。
ブルータルとも言うべきエロの攻撃性が決して浮つくこと無く、ストーリーの躍動感と有機的に組み合わさるのも見事です。
読み返す度に違った面白さを感じられる1冊です。→単行本レビュー
赤月みゅうと『少女×少女×少女』(ティーアイネット)
読み手の心を打つドラマ性、および蕩ける様な官能性を躍動的な作画で表現しうる技術力とそれを可能にする作者の情熱の滾りを感じさせる2冊目。
ややもすれば荒削りであった部分を、その魅力を残しつつ洗練させてきたのは作者の成長の証でしょう。
それぞれの“生”と“性”の喜びを噛みしめる少女達の姿が非常に魅力的で、彼女達への祝福を呼び込む作風。→単行本レビュー
青木幹治『Only You』(コアマガジン)
軽快さを保ちながら、詩的でさえある表現が読み手に鮮烈な印象を与える登場人物達の台詞回しのセンスが一級品。
ばんがいち掲載作らしいラブエロの甘さと、エロの程良い攻撃性のバランスが心地よい塩梅でまとまってきたのも嬉しい点です。
ヒロインのキャラクター性にも深みと幅が生じてきており、今後に強い期待を抱かせる飛躍の2冊目。→単行本レビュー
オイスター『ワタシキレイ?』(一水社)
強欲と狂気の泥濘に沈み込みながら、決してその輝きを失うことのない人の美徳に価値を見出すオイスター先生の“イズム”が強烈なドラマ性を以て描かれる傑作。
業界屈指の暴虐性を以て描く調教・凌辱エロであるからこそ、作劇・キャラクターに強い魅力が生じています。
ホラー漫画として秀逸な『見るも無惨』も構成力の高さを示しましたが、個人的にはこちらを優先して挙げさせて頂きました。→単行本レビュー
MARUTA『アマノジャクが恋をして』(富士美出版)
派手でもなく、またパンチ力もないものの、その穏やかな雰囲気の中でふくよかな芳香を放つ思春期ラブの叙情性が実に味わい深い1冊。
アナログ作画の魅力は丁寧な画作り、等身大的な魅力を持つ美少女達の描写、そして熱っぽいエロ描写のいずれにも大きく貢献しています。
独特のフェッティシズムも含ませており、コンビニ誌的なキャッチーさもありつつ、たっぷりと余韻を楽しめる1冊と言えます。→単行本レビュー
柚木N’『姉❤コントロール』(ティーアイネット)
単行本を出す度にその成長力の高さに驚かされるこの作家さんの最新刊は、催眠調教エロとしての金字塔を打ち立てる1冊。
陶酔感の溢れるエロに登場人物達と、読み手が溺れていく内に、蓄積された歪みが終盤において一気に爆発するスリリングな構成に痺れました。
エロの演出面もレベルが高く、それが実用性と読みの面白さの双方に寄与しているのも高く評価したい点。→単行本レビュー
灯ひでかず『よりどりEcstasy!!』(茜新社)
初単行本ながらキャッチーな絵柄の完成度が高く、ヒロインのキュートネスとエロのアグレッシブさを両立させる技術の安定感も◎。
エロアイテムや触手など、定番のギミックを使って賑やかな展開を可能にしつつ、その用法自体に作品の面白さを生み出すことが出来るのも素晴らしい点。
“エロ漫画”としての自由度を活かした面白さが、エロとシナリオの双方を魅力的にしていると言えるでしょう。→単行本レビュー
エレクトさわる『PANDRAⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
絨毯爆撃的な濃密かつ強力なエロで読み手を圧倒しつつ、伏線をしっかり張って展開させた長編ファンタジーのストーリーの魅力も頼もしい1冊。
2冊単位の長編として、前巻からの切り返しが非常に鮮烈な印象を与えており、善悪や攻防を複雑に入り混じらせる構成は作家さんの作劇の丁寧さを物語る点でしょう。
無論、だらしなエロボディの汁塗れ描写にも余念がなく、ゲップが出るほど満腹になれるのも嬉しいところ。→単行本レビュー
と、以上が管理人の選ぶ下半期ベスト10です。
相変わらず、選出作の趣向がかなり多彩であり、悪く言うと僕自身のコダワリが弱いのかもしれませんが、エロにしろシナリオにしろ幅広い面白さが明確に存在するのがエロ漫画というジャンルと思っておりますので、その意味では良い選になったなと自負しております。
どれも本当にお気に入りの作品ですので、読者の皆様に何らかのご参考となればレビュワーとして嬉しく思います。
また、年間べストの方も楽しみにしていて下さいな。
下半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
大晦日(31日)には、毎年恒例の年間ランキングを発表する予定ですが、これも例年通りにまずは僕の下半期ベスト10を発表させて頂きます。
この結果と、上半期のベスト10、および両方における“惜しくも選外”を再考しまして、年間ベストは決定しております。
12月29日現在において今年7月から12月に発売された(アマゾンの発売日に準拠)エロ漫画新刊のうち、僕が購入・読了したのは155冊(内、未レビュー6冊)となっております。
毎年のことではございますが、半期ベストの時点ではまだ順位付けをしていません。また、紹介致しました各作品の詳しいレビューは各短評内のリンク先をご参照下さい。
それでは下半期のに耀いていた、“これぞ!”という作品達を紹介させて頂きます!
天太郎『flower』(コアマガジン)
ばるんばるんと揺れまくる巨乳・爆乳の存在感を核としつつ、それ単体の魅力で終わらせない女体の描き方と、エロ演出の攻撃性の強さがこの作家さんの武器でしょう。
メガストア系列の“王道”を形成しながら、決して凡庸にならない魅力と迫力のある最新刊。→単行本レビュー
無有利安『お兄ちゃんとにゃん❤にゃん❤にゃん❤』(茜新社)
孤独の悲しみ、喪失の嘆きを作品の中に込めながらも、それらが登場人物達の純粋で優しい感情に包まれることで、それぞれが幸福を得る温かいファンタジーとしての魅力があります。
ちんまいロリボディがメロメロに蕩けるエロ描写も非常に破壊力があると言えるでしょう。→単行本レビュー
霧恵マサノブ『魔法少女まじかるゆかたん』(ジーウォーク)
ブルータルとも言うべきエロの攻撃性が決して浮つくこと無く、ストーリーの躍動感と有機的に組み合わさるのも見事です。
読み返す度に違った面白さを感じられる1冊です。→単行本レビュー
赤月みゅうと『少女×少女×少女』(ティーアイネット)
ややもすれば荒削りであった部分を、その魅力を残しつつ洗練させてきたのは作者の成長の証でしょう。
それぞれの“生”と“性”の喜びを噛みしめる少女達の姿が非常に魅力的で、彼女達への祝福を呼び込む作風。→単行本レビュー
青木幹治『Only You』(コアマガジン)
ばんがいち掲載作らしいラブエロの甘さと、エロの程良い攻撃性のバランスが心地よい塩梅でまとまってきたのも嬉しい点です。
ヒロインのキャラクター性にも深みと幅が生じてきており、今後に強い期待を抱かせる飛躍の2冊目。→単行本レビュー
オイスター『ワタシキレイ?』(一水社)
業界屈指の暴虐性を以て描く調教・凌辱エロであるからこそ、作劇・キャラクターに強い魅力が生じています。
ホラー漫画として秀逸な『見るも無惨』も構成力の高さを示しましたが、個人的にはこちらを優先して挙げさせて頂きました。→単行本レビュー
MARUTA『アマノジャクが恋をして』(富士美出版)
アナログ作画の魅力は丁寧な画作り、等身大的な魅力を持つ美少女達の描写、そして熱っぽいエロ描写のいずれにも大きく貢献しています。
独特のフェッティシズムも含ませており、コンビニ誌的なキャッチーさもありつつ、たっぷりと余韻を楽しめる1冊と言えます。→単行本レビュー
柚木N’『姉❤コントロール』(ティーアイネット)
陶酔感の溢れるエロに登場人物達と、読み手が溺れていく内に、蓄積された歪みが終盤において一気に爆発するスリリングな構成に痺れました。
エロの演出面もレベルが高く、それが実用性と読みの面白さの双方に寄与しているのも高く評価したい点。→単行本レビュー
灯ひでかず『よりどりEcstasy!!』(茜新社)
エロアイテムや触手など、定番のギミックを使って賑やかな展開を可能にしつつ、その用法自体に作品の面白さを生み出すことが出来るのも素晴らしい点。
“エロ漫画”としての自由度を活かした面白さが、エロとシナリオの双方を魅力的にしていると言えるでしょう。→単行本レビュー
エレクトさわる『PANDRAⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
2冊単位の長編として、前巻からの切り返しが非常に鮮烈な印象を与えており、善悪や攻防を複雑に入り混じらせる構成は作家さんの作劇の丁寧さを物語る点でしょう。
無論、だらしなエロボディの汁塗れ描写にも余念がなく、ゲップが出るほど満腹になれるのも嬉しいところ。→単行本レビュー
と、以上が管理人の選ぶ下半期ベスト10です。
相変わらず、選出作の趣向がかなり多彩であり、悪く言うと僕自身のコダワリが弱いのかもしれませんが、エロにしろシナリオにしろ幅広い面白さが明確に存在するのがエロ漫画というジャンルと思っておりますので、その意味では良い選になったなと自負しております。
どれも本当にお気に入りの作品ですので、読者の皆様に何らかのご参考となればレビュワーとして嬉しく思います。
また、年間べストの方も楽しみにしていて下さいな。
下半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
エロ漫画私選10作(2011年上半期)
関東平野は連日の猛暑で、梅雨はどこに行ったのやらという昨今でございますが、如何お過ごしでしょうか?当ブログの管理人のへどばんです。
今回は、毎年7月1日恒例の上半期ベスト選出となりますが、2011年ももう半分終わりとは、月日が経つのは早いもんですなぁ。
上半期ベストは、これまた恒例の大晦日における年間ベスト選出のベースとなるので、これもいいなあれもいいなと頭を抱えつつ何とか選びました。何らかの形式で、読者諸氏のエロ漫画ライフにお役に立てば幸いでございます。
7月1日現在で2011年上半期に発売された(発売日はアマゾン準拠)成人向け単行本の購入・読了数は、新装版やアンソロジーを除いて新刊132冊(内、未レビュー5作)。
2010年上半期の読了数が148冊なので、もうちょっと頑張れなかったものかと反省しております。
なお、例年と同じく、現在の時点では順位付けは行っておりません。加えて、個別の作品に対する僕のレビューは短評の末に付記したリンク先をご参照下さい。
それでは、上半期に輝いていた作品達をご紹介と参りましょう。
和六里ハル『さんかくかん』(コアマガジン)
登場人物達の“不器用さ”を上手く活かした正統派のラブコメディとして完成度高し。
ロリ系ガールから女子高生キャラ、新妻や人妻さんまでヒロインのキャラクター設定も多様で、個々に身体的・精神的魅力がしっかりあるのも美点です。
キュートな絵柄ながらも、むわっと濃厚な独特の体温感が強いのも実用性を下支えしています。→単行本レビュー
SASAYUKi『魔法少女イスカ~after school~』(キルタイムコミュニケーション)
“元ネタ”を消化・発展させる能力の高い作家さんである分、原作付きという今回の作品においてその能力を十全に発揮しています。
キルタイム系らしい戦闘ヒロイン凌辱エロの魅力をたっぷりと引き出しつつも、メインヒロインの強さをしっかりと立ててシナリオに活かした点も◎。
デジタル作画への移行も的確に果たしており、密度の高い作画も美点です。→単行本レビュー
岡田コウ『好きで好きで、すきで』(ヒット出版社)
作画・作劇共に順当な成長を見せる3冊目であり、50P越えの短編作といった構成に強い意欲も感じさせる最新刊。
ロリっ子の蕩けまくる表情で魅せるエロの濃厚さも特筆すべき要素であり、作劇の方向性によらず保護欲と嗜虐欲を大いに掻き立てます。
男女の関係性の危うさに重点を置く作風であるため、寝取られエロは描くべくして描いたものと感じています。→単行本レビュー
マイノリティ『はちみつドロップ』(コアマガジン)
約3年ぶりの新刊は、どっしりと構えた長編作であり、アブノーマルな催眠調教と愚直な愛の物語が奇跡の融合を果たしています。
過激性と特殊性で押しまくっているようで、作品の構築がしっかりと練られているのも流石。
エロ・シナリオ共にエッジが効きまくっているため、万人受けは難しいかもしれませんが、好事家はマストバイな1冊でしょう。→単行本レビュー
石川シスケ『みだらなけもの』(ワニマガジン社)
ちょっぴりブラックユーモアを効かせたコメディ作品が多く、独特の倦怠感が漂う雰囲気は現在の快楽天系列の中ではなかなかにユニーク。
明暗のコントラストが素敵なアナログ作画も魅力的であり、何処となく和風のウェット感があるのも面白い点です。
女体のもちもちとした質感も秀逸で、肌の熱を感じさせるようなエロ描写の官能性の高さも評価したい点。→単行本レビュー
新堂エル『TSF物語』(ティーアイネット)
前回の露出変態性癖に続き、今回も性転換して肉便器化という変わり種をテーマにチョイス。
激烈にアグレッシブなエロ演出を武器とする作家さんですが、それがシナリオ面やキャラクター造形面の魅力と密接に関連しているのが更に長所と言えましょう。
性行為の内容の豊富さも魅力であり、引き出しの多さという点でも今後に期待が大きいニューエイジと評したい所存。→単行本レビュー
宮内由香『青の時代』(茜新社)
ほんわかハッピーロリータ系から読み手の心に鋭く踏み込むシリアス寄りのストーリーまでいずれも魅力的な作品集。
エロ演出としては穏やかな部類でありつつ、情感の込められたエロシーンは背徳感が良く生きており、少女達の儚げな肢体の持つエロスが輝いています。
ロリエロ漫画として勿論完成度は高いですが、ロリ系だけに閉じない魅力が込められた叙情性に存在するのが何より素敵。→単行本レビュー
松本ドリル研究所『まマまま!』(コアマガジン)
やっとこさ単行本化された著者2冊目であり、この作家さんらしい勢いの良さこそが真骨頂の大馬鹿ラブエロコメディ。
いい意味での悪ノリ感のあるのが魅力と言え、自由闊達な展開の中で猛然とパワフルなエロを大量充填するスタイルが見事です。
勢いだけで疾走しているようで、売れる要素をきっちり計算している感が強く、商業作品としての強みを示しています。→単行本レビュー
山下クロヲ『かたいマシュマロ』(ヒット出版社)
ここ最近、優れた新鋭作家を積極的に世に出しているヒット系作家の中でも、特に輝いていた作家さんの初単行本。
ファンタジー要素の注入やお気楽エロコメディなど、方向性は作品によって様々ですが、オーソドックスな展開の中から鮮烈な印象を生じさせる作りが実に印象的。
ちょいとクセのある絵柄ではありますが、適度なアグレッシブさのあるエロも魅力的であり、シナリオとエロのバランスも良好。→単行本レビュー
夏庵『オトメドリ』(コアマガジン)
前単行本と同様の構成であるとはいえ、寝取られエロの新星がその本性を剥き出しにしてきた2冊目。
メガストア系列として王道なラブコメディがなまじ上手い分、明暗の強烈なコントラストを形成出来ている点がこの作家さんの個性でしょう。
美少女ヒロインの肢体を隅々までねちっこく弄り倒すエロも背徳感満点であり、苦さを噛みしめさせられつつガッツリ使えてしまうアンビバレンツさも魅力。→単行本レビュー
と、以上10冊が管理人の上半期のベスト10でした。どれも面白くてエロい作品でしたなぁ。コアマガジンの単行本が4冊もランクインしているのは我ながらちょっと珍しい事態です。
また、これも恒例ではございますが、惜しくも選外な作品を5本に絞って挙げますと、
環々唯『えっちスケッチ』(ヒット出版社)→単行本レビュー
ホムンクルス『はじらいブレイク』(ワニマガジン社)→単行本レビュー
霞香うらら『高校性活白書』(ジーウォーク)→単行本レビュー
高津『さくらデモクラシー!』(コアマガジン)→単行本レビュー
いのまる『Camellia』(ティーアイネット)→単行本レビュー
となります。ほぼ間違いなく、年末のベスト20選出にも絡んでくる作品ですし、こちらの5冊も併せて注目して頂ければ嬉しく思います。
2011年下半期も素敵な作品達に出会えることを祈りながら、上半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して、
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
今回は、毎年7月1日恒例の上半期ベスト選出となりますが、2011年ももう半分終わりとは、月日が経つのは早いもんですなぁ。
上半期ベストは、これまた恒例の大晦日における年間ベスト選出のベースとなるので、これもいいなあれもいいなと頭を抱えつつ何とか選びました。何らかの形式で、読者諸氏のエロ漫画ライフにお役に立てば幸いでございます。
7月1日現在で2011年上半期に発売された(発売日はアマゾン準拠)成人向け単行本の購入・読了数は、新装版やアンソロジーを除いて新刊132冊(内、未レビュー5作)。
2010年上半期の読了数が148冊なので、もうちょっと頑張れなかったものかと反省しております。
なお、例年と同じく、現在の時点では順位付けは行っておりません。加えて、個別の作品に対する僕のレビューは短評の末に付記したリンク先をご参照下さい。
それでは、上半期に輝いていた作品達をご紹介と参りましょう。
和六里ハル『さんかくかん』(コアマガジン)
ロリ系ガールから女子高生キャラ、新妻や人妻さんまでヒロインのキャラクター設定も多様で、個々に身体的・精神的魅力がしっかりあるのも美点です。
キュートな絵柄ながらも、むわっと濃厚な独特の体温感が強いのも実用性を下支えしています。→単行本レビュー
SASAYUKi『魔法少女イスカ~after school~』(キルタイムコミュニケーション)
キルタイム系らしい戦闘ヒロイン凌辱エロの魅力をたっぷりと引き出しつつも、メインヒロインの強さをしっかりと立ててシナリオに活かした点も◎。
デジタル作画への移行も的確に果たしており、密度の高い作画も美点です。→単行本レビュー
岡田コウ『好きで好きで、すきで』(ヒット出版社)
ロリっ子の蕩けまくる表情で魅せるエロの濃厚さも特筆すべき要素であり、作劇の方向性によらず保護欲と嗜虐欲を大いに掻き立てます。
男女の関係性の危うさに重点を置く作風であるため、寝取られエロは描くべくして描いたものと感じています。→単行本レビュー
マイノリティ『はちみつドロップ』(コアマガジン)
過激性と特殊性で押しまくっているようで、作品の構築がしっかりと練られているのも流石。
エロ・シナリオ共にエッジが効きまくっているため、万人受けは難しいかもしれませんが、好事家はマストバイな1冊でしょう。→単行本レビュー
石川シスケ『みだらなけもの』(ワニマガジン社)
明暗のコントラストが素敵なアナログ作画も魅力的であり、何処となく和風のウェット感があるのも面白い点です。
女体のもちもちとした質感も秀逸で、肌の熱を感じさせるようなエロ描写の官能性の高さも評価したい点。→単行本レビュー
新堂エル『TSF物語』(ティーアイネット)
激烈にアグレッシブなエロ演出を武器とする作家さんですが、それがシナリオ面やキャラクター造形面の魅力と密接に関連しているのが更に長所と言えましょう。
性行為の内容の豊富さも魅力であり、引き出しの多さという点でも今後に期待が大きいニューエイジと評したい所存。→単行本レビュー
宮内由香『青の時代』(茜新社)
エロ演出としては穏やかな部類でありつつ、情感の込められたエロシーンは背徳感が良く生きており、少女達の儚げな肢体の持つエロスが輝いています。
ロリエロ漫画として勿論完成度は高いですが、ロリ系だけに閉じない魅力が込められた叙情性に存在するのが何より素敵。→単行本レビュー
松本ドリル研究所『まマまま!』(コアマガジン)
いい意味での悪ノリ感のあるのが魅力と言え、自由闊達な展開の中で猛然とパワフルなエロを大量充填するスタイルが見事です。
勢いだけで疾走しているようで、売れる要素をきっちり計算している感が強く、商業作品としての強みを示しています。→単行本レビュー
山下クロヲ『かたいマシュマロ』(ヒット出版社)
ファンタジー要素の注入やお気楽エロコメディなど、方向性は作品によって様々ですが、オーソドックスな展開の中から鮮烈な印象を生じさせる作りが実に印象的。
ちょいとクセのある絵柄ではありますが、適度なアグレッシブさのあるエロも魅力的であり、シナリオとエロのバランスも良好。→単行本レビュー
夏庵『オトメドリ』(コアマガジン)
メガストア系列として王道なラブコメディがなまじ上手い分、明暗の強烈なコントラストを形成出来ている点がこの作家さんの個性でしょう。
美少女ヒロインの肢体を隅々までねちっこく弄り倒すエロも背徳感満点であり、苦さを噛みしめさせられつつガッツリ使えてしまうアンビバレンツさも魅力。→単行本レビュー
と、以上10冊が管理人の上半期のベスト10でした。どれも面白くてエロい作品でしたなぁ。コアマガジンの単行本が4冊もランクインしているのは我ながらちょっと珍しい事態です。
また、これも恒例ではございますが、惜しくも選外な作品を5本に絞って挙げますと、
環々唯『えっちスケッチ』(ヒット出版社)→単行本レビュー
ホムンクルス『はじらいブレイク』(ワニマガジン社)→単行本レビュー
霞香うらら『高校性活白書』(ジーウォーク)→単行本レビュー
高津『さくらデモクラシー!』(コアマガジン)→単行本レビュー
いのまる『Camellia』(ティーアイネット)→単行本レビュー
となります。ほぼ間違いなく、年末のベスト20選出にも絡んでくる作品ですし、こちらの5冊も併せて注目して頂ければ嬉しく思います。
2011年下半期も素敵な作品達に出会えることを祈りながら、上半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して、
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
2010年私的ベスト20作
本年最後の更新、2010年マイベスト20作発表となります。お待たせを致しました。
なお、管理人が2010年に発売された成人向け新刊単行本(発売日はアマゾン準拠、新装版・アンソロジーは除く)の中で購入・読了した作品数は296作(内、未レビュー12作)。今年発売されたエロ漫画新刊が通常版などの重複を除いて590冊前後ですので、今年もおおよそ半数の作品は読んでいることになります。
今回のランキングに当っては、上半期ベスト10と下半期ベスト10の結果を踏まえた上で、惜しくも選外となった作品も加えて38作品(上半期17冊・下半期21冊)をノミネートし、その中から再び選考を致しました。
毎年の繰り言となりますが、年間ベストに限って付けている順位は、僕の主観が強く働いたものですので、あくまで目安とお考え下さい。
また、順位の判断基準は、いつも通りに、“笑える”“抜ける”“インパクトがある”“泣ける”“コダワリが光る”などなど、様々な要素を含んだ僕にとっての“エロ漫画としての面白さ”です。
各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先の個別記事、または上半期ベスト・下半期ベストの短評をご参照下さい。
当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
さて、前置きが長くなりましたが、僕が大変楽しませて頂いた愛する作品達を、第20位から発表です。
20位 ドバト『純愛以上レイプ未満』(オークス)
下半期ベスト10選外からの復活組。年内2冊の単行本を出すなど、新人作家らしいエネルギッシュな活躍を示しました。
作劇・作画の自由闊達な暴れ方からは、勢いの良さを感じさせつつ、何より“描くことの喜び”がひしひし伝わるのが素晴らしくランクイン。
原作付きではありながら、それ故に一層輝いたドバトイズムが真に痛快な1冊でした。→単行本レビュー
19位 赤月みゅうと『イノセント~少女メモリア~』(ティーアイネット)
上半期ベスト10の惜しくも選外から復活。TIのMujinの既存カラーとは全く異なる作家性を持ちながら、この作家を受け入れたTI編集部にまずは拍手。
荒削りでありながらも、現実と幻想が入り混じる魅力的な世界観を備えた作家さんであり、“少女像”の描き方にも個性を感じさせます。
短編「流星ジェミニ」から受けた衝撃を、一人のエロ漫画愛好家として今後も忘れることはないでしょう。→単行本レビュー
18位 こけこっこ☆こま『ちるるぷれ』(久保書店)
キュートなロリっ子達を明暗様々なシナリオの中で魅せるこの作家さんの、なんと8年ぶりの新刊。
悪く言えば地味な「ぺたふぇち」的な雰囲気を強く保ちながら、その穏やかな叙情性の中に鋭さやフェティシズムがきらっと輝いているのが嬉しいところ。
同人活動主体という印象が強いですが、もちっと商業でもバリバリ描いて頂くと嬉しいなと。→単行本レビュー
17位 みやびつづる『母の哭く家』(ワニマガジン社)
表題作の「母の啼く館」が叩き出した、哀しく重苦しい狂気のドラマが残す余韻はやはり強烈でランクイン。
お気楽コメディな「物影堂古書店」シリーズは読んでいて楽しかったのですが、この作家さんの持ち味が十全に出ていたかはやや疑問で、単行本としてのまとまりはやや悪かった印象もあるためこの順位。
誌面から肢体の熱や臭い、そしてそれを生み出す感情の奔流が立ち上ってくるかのような作画は相変わらず痺れます。→単行本レビュー
16位 新堂エル『晒し愛』(ティーアイネット)
太平洋の彼方からやってきた大型新人による待望の初単行本であり、作家さんにとってもおそらく大きな飛躍となった1冊。
既存のハードコアエロ漫画における手法論を貪欲に取り込みつつ、そこに宿るエネルギー感の突き抜けぶりは凄まじく、見事に正面突破された印象が強くあります。
個人的には、同人で描いているねちっこい凌辱・寝取られ系を商業でもまとめてくれたら更に順位は高かったかなと思いますが、これはこれで素晴らしいのです。→単行本レビュー
15位 時原マサト『セレブラムの柩』(キルタイムコミュニケーション)
“アシオミマサト”名義での『DREAM CHANNEL』(ティーアイネット)も名作でしたが、どちらかを選ぶならこちらに軍配を。
特徴的なゴシカルな絵柄を以て描くダークファンタジーは、この作家さんらしい話の練り方がしっかりと活かされており、一人の男の英雄譚へとスムーズにシフトチェンジしていく流れは見事。
人に作用する道具というギミックから、それに関わる人物の感情や性愛を描き出していくスタイルを確立しつつあり、今後に非常に期待が持てる作家さんでしょう。→単行本レビュー
14位 天竺浪人『凌鬼の果』(サン出版)
悩んだ末に下半期惜しくも選外から復活してこの順位。とは言え、この長編作が描き下ろしを加えて完結を迎えたこと自体が大きな喜び。
登場人物の狂気を徐々に拡大させた前巻『凌鬼の刻』に比して、彼らの狂気を弱者のソレとして“矮小化”させた展開は、ドラマとしての凄みを減じたものの、光と闇に苦しんだ人間達の物語として納得の終焉。
実用性と直結するかは疑問の余地もあるが、漫画的というよりかは詩的な印象さえ受けるアナログ作画の表現力の高さは感動的。→単行本レビュー
13位 いのまる『いたずら専用 華比良生徒会長』(ティーアイネット)
ツリ目の黒髪クール美少女を描かせたら業界屈指なこの作家さんの4冊目。困難と恥辱と快楽の中で、それでも決して壊れない女性の凛とした強さ・美しさは惚れ惚れする要素。
主人公の少年の扱いがやや微妙ではあったものの、互いに主導権を取り返そうとする緊迫感のある騙し合いバトルの緊迫感でグイグイ読ませたのは、この作家さんの長編構成力の成長を如実に示しています。
エロ描写に関して割合と武骨さがあるタイプながら、ヒロインの肢体の艶やかさが実に魅力的。個人的にはやっとこさ納得のランクインを出来て、勝手に喜んでいる次第。→単行本レビュー
12位 鈴木狂太郎『魔法教えました!!』(ヒット出版社)
ヒットが送り出した実力派新人群の中でも際立つ才能を持った作家さんという印象があり、前単行本から一気に作品世界を広げた今作は漫画的にも見事な1冊。
非常に強いアグレッションを持ったエロ描写が可能であり、実用性は言うまでもなく高い水準にあるのですが、それが作中で決して浮かないのはエロとシナリオのエネルギーが共に強いからでしょう。
一般紙にも進出を果たしたのは納得の実力であり、また作品構築のスタンスからも理解できますが、エロも是非描き続けて欲しい作家さん。→単行本レビュー
11位 エレクトさわる『PANDRA』(キルタイムコミュニケーション)
爆乳と白濁液とアヘ顔と白痴系エロ台詞の絨毯爆撃という芸風が全くブレることなく、この手の飽和感のあるエロ演出の現在を代表する作家さん。
今年は、キルタイム系での長編作に面白い作品が多かったのですが、作品世界の広がりや群像劇としての紡ぎ上げ方はその中でもトップクラスと評せるでしょう。
今単行本を読むことで、既刊を含めたこの作家さんの作品への評価が大きく変わったという意味でも、個人的には重要な1冊であり、話の続きへの期待もあってこの順位。→単行本レビュー
10位 藤ます『Sweet Lip』(コアマガジン)
初単行本『Honey Syrup』(ワニマガジン社)も含め、ブレイクするべくしてブレイクした作家さんという印象があり、フェラの質・量の高さや絵柄の安定感は今単行本の方に軍配が上がります。
お口エロに関しては、絵の巧さや分量のたっぷり感も勿論高く評価していますが、的確な構図取りや粘膜・液汁描写の高質さと絵柄との組み合わせの塩梅など、職人気質な描き方をしていることそのものを個人的には高く評価。
シナリオ構築に関して難を残すものの、同時に作劇面の伸びしろも感じる単行本であり、今後の更なる成長にも期待を込めてこの順位。→単行本レビュー
9位 中年『年刊中年チャンプ 合併号』(マックス)
アホ娘達がドタバタと動き回る楽しいコメディタッチで描きながらも、その根幹はリリラルで心優しい少年少女の恋愛模様。
既刊3冊の内、そのスタイルが最も高質にまとまり、かつ淡く柔らかい絵柄の魅力が完成の域に達した単行本であったと言えましょう。派手さはないがしっかり使えるのも忘れてはいけない加点材料。
僕は、例え色々な困難があるのを分かった上で、この作家さんがいつの日にか復帰するのを待ち続けることが出来ると再認識した1冊でもあります。→単行本レビュー
8位 内々けやき『恋愛女子は前しか見ない!』(富士美出版)
昨年(年間8位)に引き続いて同位置にランクイン。前単行本の鋭さに比べると弱さもあるが、それでもストーリーテリングの巧さは相変わらずで納得のランクイン。
淡々と群像劇を描きながらも、その中で若者の生きる熱量が伝わり、前向きに進んでいく彼ら彼女らの日常が作品の終幕後にも続いていくことの、素直な喜びが印象的でした。
もっちりとした肢体描写の良さもよく目立ちました。一般誌にも進出を果たしており、この作家さんにとって2010年はこれまでの成長が生きた飛躍の年であったとも言えましょう。→単行本レビュー
7位 らっこ『えろかわびっっっち』(コアマガジン)
明るく楽しい巨乳ラブコメという作風を考えれば、クロエ出版からコアマガジンへの移籍は間違いなく正解で、その魅力をより広めるのに相応しい場を得た印象。
そのメガストア王道路線のありがちさを感じさせないのは、テンポの良い台詞の掛け合いや各種パロディ、展開の勢いの良さなどコメディとしての構築に作家自身の好み・コダワリがしっかりと輝いているからです。
華やかでキャッチーで、それでいて各体パーツの持つ生々しい煽情性が含有された絵柄・キャラデザも存分に発揮されており、ある種非常に痛快な1冊。→単行本レビュー
6位 東山翔『Japanese Preteen Suite』(茜新社)
LOを代表する作家に成長したこの作家さんの3冊目は、2冊目と打って変って抜き重視の作品構成へ。
それでいて隠しきれないシナリオ構築の上手さや、オサレ感はユニークな魅力であり、漫画的なファンタジーを以外に介在させずに少女性愛をごく普通の日常であるかのように描き出すスタイルは独特。
個人的に好みなスタンスとはやや異なるのですが、それでも高く評価せずにはいられない魅力が作劇・作画共に詰まった1冊。参りました。→単行本レビュー
5位 みなすきぽぷり『スカートのままで』(ヒット出版社)
通称“黒ぽぷり”と“白ぽぷり”の二つの作風を持つ作家さんですが、今単行本は“白ぽぷり”としての傑作。
無慈悲なダークネスを作中でも描き出しながらも、それを克服する人間の優しさ・強さを高らかに謳い上げるシナリオは、慎ましい幸福感に包まれるラストが実に印象的。
短編「つゆもよう」は2010年屈指の傑作短編であり、改めて読み返してみてもウルッと来てしまいます。→単行本レビュー
4位 睦茸『あまみドコロ』(コアマガジン)
2010年屈指の良質甘エロラブコメディ。不思議少女というチョイス自体は平凡ではありますが、相互理解の幸福という恋愛描写における大切なテーマが忌憚なく練り込めているのが○。
また、おっぱいエロ漫画として見ても今年屈指の出来であり、お持ちの如き柔らかさと重量感がたっぷりと詰まったモチモチ巨乳はおっぱい星人の性欲中枢を直撃してきます。
キュートな絵柄でありながら、えげつない構図の使い方や意外と独特なコマ割りでぎっちり詰め込む画面構成なども実用性を高めている美点。読んで優しく使って嬉しい秀作。→単行本レビュー
3位 オイスター『人デ無シ乃宴』(一水社)
個人的に大ファンと言うこともありますが、作品から放たれる凄みが全く変わらず、更に作画の質が未だに進化を続けていることもあって今年も高位にランクイン(2009年年間4位、2008年年間2位)。
長編作として正しくこの作家さんの集大成とも評し得る作品であり、ひたすらに重苦しく無慈悲な世界の中で人間の美徳と悪徳を鋭く切り出していくスタイルには息を呑みます。
初期作のブルータリティを取り戻し、かつそれを高まった表現力で叩きつける凌辱地獄は確実に読者を選ぶ一方で、万人の胸を等しく抉る威力を持ちます。流石の出来で文句なしにこの順位。→単行本レビュー
2位 岡田コウ『チュー学生日記』(ヒット出版社)
鮮烈なデビューを果たした初単行本(2009年年間11位)からどういった方向へと進むのか興味深く見ていたのですが、割合にとんでもない方向に化けた新鋭ロリエロ作家の2冊目。
阿吽の正道的な漫画構築とは結構異なるスタンスでもある一方で、このストーリーの練られ方と人間の“欲望”の溢れ出る様なパワーをわざとらしくなく読み手に伝達する能力は驚嘆の域に達しています。
何か、物凄く張り詰めて描かれている印象も受ける一方で、陶酔感の溢れるエロも含めた訴求層の広さが確固として存在するのは商業作家としての成功の要因でしょう。正直、ここまで化けるとは思っていなかったので、評者としては完敗。→単行本レビュー
1位 ドリル汁『スペルマスター』(富士美出版)
胡乱な表現ではありますが、エロ漫画馬鹿の、エロ漫画馬鹿による、エロ漫画馬鹿のための1冊。
コミカルに、熱血に、エロエロに、サディスティックに、能天気にと自由闊達・縦横無尽に登場人物が駆け巡るファンタジー長編はエロ漫画として非常に痛快です。
1位に選出することに賛否はあると思いますが、それでも読んだ時に「これが読みたかったんだ!」とガッツポーズで快哉を叫んだ身としては、選ばずにはいられなかった歴史に残る傑作でございます。→単行本レビュー
と、以上のような順位になりました。選外からの復活作も混在したことが示す通りに、例年にも増して選考の難しい年でありました。他にもお勧めしたい作品は本当に沢山あるのですが、選んだ20作品はどれもお気に入りで、レビュアーとして後悔は全くしていません。
個々の単行本レビューも参考にして、是非チェックしてみて下さいな。読者諸氏のエロ漫画ライフのちょっとした参考になれば、へたレビュアーとしては大変な喜びです。
まずは、今年読んだ全ての作品達とその作者さん、関係する編集・出版者の皆様に心よりの感謝を。
このブログは、恥ずかしながら僕のエロ漫画ジャンルへの愛情によって続いていますが、それを支えてくれるのは世に送り出された素晴らしいエロ漫画作品の数々によって生み出された愛情なんだと常に感謝しております。
このブログや記事を紹介して下さる全てのサイト様にも厚く御礼申し上げます。単行本レビューを積み重ねる以外に能がなく、今年は考察系の記事等が少なめであったのも反省しております。
これからもソースサイトとして精進して参ります。
そして、当ブログの読者諸氏にも敬意と感謝を。皆さまのエロ漫画への愛情と共に在ることは、評者として以前に、一人のエロ漫画愛好家として大変な喜びであります。
来年も読者諸氏の期待に少しでも応えられますよう、より鋭く、より論理的に、より面白く、そしてより愛情の詰まったレビューを描けますよう、不断の努力を続ける所存です。
都条例や出版社の倒産など、エロ漫画業界において色々と辛いことがあった2010年でしたが、それでも、それでも僕はエロ漫画が大好きなんだと改めて思える1年でもありました。
2011年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
なお、管理人が2010年に発売された成人向け新刊単行本(発売日はアマゾン準拠、新装版・アンソロジーは除く)の中で購入・読了した作品数は296作(内、未レビュー12作)。今年発売されたエロ漫画新刊が通常版などの重複を除いて590冊前後ですので、今年もおおよそ半数の作品は読んでいることになります。
今回のランキングに当っては、上半期ベスト10と下半期ベスト10の結果を踏まえた上で、惜しくも選外となった作品も加えて38作品(上半期17冊・下半期21冊)をノミネートし、その中から再び選考を致しました。
毎年の繰り言となりますが、年間ベストに限って付けている順位は、僕の主観が強く働いたものですので、あくまで目安とお考え下さい。
また、順位の判断基準は、いつも通りに、“笑える”“抜ける”“インパクトがある”“泣ける”“コダワリが光る”などなど、様々な要素を含んだ僕にとっての“エロ漫画としての面白さ”です。
各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先の個別記事、または上半期ベスト・下半期ベストの短評をご参照下さい。
当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
さて、前置きが長くなりましたが、僕が大変楽しませて頂いた愛する作品達を、第20位から発表です。
20位 ドバト『純愛以上レイプ未満』(オークス)
作劇・作画の自由闊達な暴れ方からは、勢いの良さを感じさせつつ、何より“描くことの喜び”がひしひし伝わるのが素晴らしくランクイン。
原作付きではありながら、それ故に一層輝いたドバトイズムが真に痛快な1冊でした。→単行本レビュー
19位 赤月みゅうと『イノセント~少女メモリア~』(ティーアイネット)
荒削りでありながらも、現実と幻想が入り混じる魅力的な世界観を備えた作家さんであり、“少女像”の描き方にも個性を感じさせます。
短編「流星ジェミニ」から受けた衝撃を、一人のエロ漫画愛好家として今後も忘れることはないでしょう。→単行本レビュー
18位 こけこっこ☆こま『ちるるぷれ』(久保書店)
悪く言えば地味な「ぺたふぇち」的な雰囲気を強く保ちながら、その穏やかな叙情性の中に鋭さやフェティシズムがきらっと輝いているのが嬉しいところ。
同人活動主体という印象が強いですが、もちっと商業でもバリバリ描いて頂くと嬉しいなと。→単行本レビュー
17位 みやびつづる『母の哭く家』(ワニマガジン社)
お気楽コメディな「物影堂古書店」シリーズは読んでいて楽しかったのですが、この作家さんの持ち味が十全に出ていたかはやや疑問で、単行本としてのまとまりはやや悪かった印象もあるためこの順位。
誌面から肢体の熱や臭い、そしてそれを生み出す感情の奔流が立ち上ってくるかのような作画は相変わらず痺れます。→単行本レビュー
16位 新堂エル『晒し愛』(ティーアイネット)
既存のハードコアエロ漫画における手法論を貪欲に取り込みつつ、そこに宿るエネルギー感の突き抜けぶりは凄まじく、見事に正面突破された印象が強くあります。
個人的には、同人で描いているねちっこい凌辱・寝取られ系を商業でもまとめてくれたら更に順位は高かったかなと思いますが、これはこれで素晴らしいのです。→単行本レビュー
15位 時原マサト『セレブラムの柩』(キルタイムコミュニケーション)
特徴的なゴシカルな絵柄を以て描くダークファンタジーは、この作家さんらしい話の練り方がしっかりと活かされており、一人の男の英雄譚へとスムーズにシフトチェンジしていく流れは見事。
人に作用する道具というギミックから、それに関わる人物の感情や性愛を描き出していくスタイルを確立しつつあり、今後に非常に期待が持てる作家さんでしょう。→単行本レビュー
14位 天竺浪人『凌鬼の果』(サン出版)
登場人物の狂気を徐々に拡大させた前巻『凌鬼の刻』に比して、彼らの狂気を弱者のソレとして“矮小化”させた展開は、ドラマとしての凄みを減じたものの、光と闇に苦しんだ人間達の物語として納得の終焉。
実用性と直結するかは疑問の余地もあるが、漫画的というよりかは詩的な印象さえ受けるアナログ作画の表現力の高さは感動的。→単行本レビュー
13位 いのまる『いたずら専用 華比良生徒会長』(ティーアイネット)
主人公の少年の扱いがやや微妙ではあったものの、互いに主導権を取り返そうとする緊迫感のある騙し合いバトルの緊迫感でグイグイ読ませたのは、この作家さんの長編構成力の成長を如実に示しています。
エロ描写に関して割合と武骨さがあるタイプながら、ヒロインの肢体の艶やかさが実に魅力的。個人的にはやっとこさ納得のランクインを出来て、勝手に喜んでいる次第。→単行本レビュー
12位 鈴木狂太郎『魔法教えました!!』(ヒット出版社)
非常に強いアグレッションを持ったエロ描写が可能であり、実用性は言うまでもなく高い水準にあるのですが、それが作中で決して浮かないのはエロとシナリオのエネルギーが共に強いからでしょう。
一般紙にも進出を果たしたのは納得の実力であり、また作品構築のスタンスからも理解できますが、エロも是非描き続けて欲しい作家さん。→単行本レビュー
11位 エレクトさわる『PANDRA』(キルタイムコミュニケーション)
今年は、キルタイム系での長編作に面白い作品が多かったのですが、作品世界の広がりや群像劇としての紡ぎ上げ方はその中でもトップクラスと評せるでしょう。
今単行本を読むことで、既刊を含めたこの作家さんの作品への評価が大きく変わったという意味でも、個人的には重要な1冊であり、話の続きへの期待もあってこの順位。→単行本レビュー
10位 藤ます『Sweet Lip』(コアマガジン)
お口エロに関しては、絵の巧さや分量のたっぷり感も勿論高く評価していますが、的確な構図取りや粘膜・液汁描写の高質さと絵柄との組み合わせの塩梅など、職人気質な描き方をしていることそのものを個人的には高く評価。
シナリオ構築に関して難を残すものの、同時に作劇面の伸びしろも感じる単行本であり、今後の更なる成長にも期待を込めてこの順位。→単行本レビュー
9位 中年『年刊中年チャンプ 合併号』(マックス)
既刊3冊の内、そのスタイルが最も高質にまとまり、かつ淡く柔らかい絵柄の魅力が完成の域に達した単行本であったと言えましょう。派手さはないがしっかり使えるのも忘れてはいけない加点材料。
僕は、例え色々な困難があるのを分かった上で、この作家さんがいつの日にか復帰するのを待ち続けることが出来ると再認識した1冊でもあります。→単行本レビュー
8位 内々けやき『恋愛女子は前しか見ない!』(富士美出版)
淡々と群像劇を描きながらも、その中で若者の生きる熱量が伝わり、前向きに進んでいく彼ら彼女らの日常が作品の終幕後にも続いていくことの、素直な喜びが印象的でした。
もっちりとした肢体描写の良さもよく目立ちました。一般誌にも進出を果たしており、この作家さんにとって2010年はこれまでの成長が生きた飛躍の年であったとも言えましょう。→単行本レビュー
7位 らっこ『えろかわびっっっち』(コアマガジン)
そのメガストア王道路線のありがちさを感じさせないのは、テンポの良い台詞の掛け合いや各種パロディ、展開の勢いの良さなどコメディとしての構築に作家自身の好み・コダワリがしっかりと輝いているからです。
華やかでキャッチーで、それでいて各体パーツの持つ生々しい煽情性が含有された絵柄・キャラデザも存分に発揮されており、ある種非常に痛快な1冊。→単行本レビュー
6位 東山翔『Japanese Preteen Suite』(茜新社)
それでいて隠しきれないシナリオ構築の上手さや、オサレ感はユニークな魅力であり、漫画的なファンタジーを以外に介在させずに少女性愛をごく普通の日常であるかのように描き出すスタイルは独特。
個人的に好みなスタンスとはやや異なるのですが、それでも高く評価せずにはいられない魅力が作劇・作画共に詰まった1冊。参りました。→単行本レビュー
5位 みなすきぽぷり『スカートのままで』(ヒット出版社)
無慈悲なダークネスを作中でも描き出しながらも、それを克服する人間の優しさ・強さを高らかに謳い上げるシナリオは、慎ましい幸福感に包まれるラストが実に印象的。
短編「つゆもよう」は2010年屈指の傑作短編であり、改めて読み返してみてもウルッと来てしまいます。→単行本レビュー
4位 睦茸『あまみドコロ』(コアマガジン)
また、おっぱいエロ漫画として見ても今年屈指の出来であり、お持ちの如き柔らかさと重量感がたっぷりと詰まったモチモチ巨乳はおっぱい星人の性欲中枢を直撃してきます。
キュートな絵柄でありながら、えげつない構図の使い方や意外と独特なコマ割りでぎっちり詰め込む画面構成なども実用性を高めている美点。読んで優しく使って嬉しい秀作。→単行本レビュー
3位 オイスター『人デ無シ乃宴』(一水社)
長編作として正しくこの作家さんの集大成とも評し得る作品であり、ひたすらに重苦しく無慈悲な世界の中で人間の美徳と悪徳を鋭く切り出していくスタイルには息を呑みます。
初期作のブルータリティを取り戻し、かつそれを高まった表現力で叩きつける凌辱地獄は確実に読者を選ぶ一方で、万人の胸を等しく抉る威力を持ちます。流石の出来で文句なしにこの順位。→単行本レビュー
2位 岡田コウ『チュー学生日記』(ヒット出版社)
阿吽の正道的な漫画構築とは結構異なるスタンスでもある一方で、このストーリーの練られ方と人間の“欲望”の溢れ出る様なパワーをわざとらしくなく読み手に伝達する能力は驚嘆の域に達しています。
何か、物凄く張り詰めて描かれている印象も受ける一方で、陶酔感の溢れるエロも含めた訴求層の広さが確固として存在するのは商業作家としての成功の要因でしょう。正直、ここまで化けるとは思っていなかったので、評者としては完敗。→単行本レビュー
1位 ドリル汁『スペルマスター』(富士美出版)
コミカルに、熱血に、エロエロに、サディスティックに、能天気にと自由闊達・縦横無尽に登場人物が駆け巡るファンタジー長編はエロ漫画として非常に痛快です。
1位に選出することに賛否はあると思いますが、それでも読んだ時に「これが読みたかったんだ!」とガッツポーズで快哉を叫んだ身としては、選ばずにはいられなかった歴史に残る傑作でございます。→単行本レビュー
と、以上のような順位になりました。選外からの復活作も混在したことが示す通りに、例年にも増して選考の難しい年でありました。他にもお勧めしたい作品は本当に沢山あるのですが、選んだ20作品はどれもお気に入りで、レビュアーとして後悔は全くしていません。
個々の単行本レビューも参考にして、是非チェックしてみて下さいな。読者諸氏のエロ漫画ライフのちょっとした参考になれば、へたレビュアーとしては大変な喜びです。
まずは、今年読んだ全ての作品達とその作者さん、関係する編集・出版者の皆様に心よりの感謝を。
このブログは、恥ずかしながら僕のエロ漫画ジャンルへの愛情によって続いていますが、それを支えてくれるのは世に送り出された素晴らしいエロ漫画作品の数々によって生み出された愛情なんだと常に感謝しております。
このブログや記事を紹介して下さる全てのサイト様にも厚く御礼申し上げます。単行本レビューを積み重ねる以外に能がなく、今年は考察系の記事等が少なめであったのも反省しております。
これからもソースサイトとして精進して参ります。
そして、当ブログの読者諸氏にも敬意と感謝を。皆さまのエロ漫画への愛情と共に在ることは、評者として以前に、一人のエロ漫画愛好家として大変な喜びであります。
来年も読者諸氏の期待に少しでも応えられますよう、より鋭く、より論理的に、より面白く、そしてより愛情の詰まったレビューを描けますよう、不断の努力を続ける所存です。
都条例や出版社の倒産など、エロ漫画業界において色々と辛いことがあった2010年でしたが、それでも、それでも僕はエロ漫画が大好きなんだと改めて思える1年でもありました。
2011年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝