産業技術総合研究所は、1611年に東北地方で大きな津波被害をもたらした慶長三陸地震の震源域は、三陸沖ではなく北海道の東方沖だったとする分析結果をまとめた。東日本大震災で津波が運んだ砂などの分布を参考に改めて解析した。地震の規模は、政府の想定よりも大きいマグニチュード(M)9クラスとしている。
23日、千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で発表した。
国の地震調査委員会がM8.1としている慶長三陸地震では大規模な津波が発生。北海道の南東岸から宮城県にかけて多数の死者を出した。
東日本大震災で、津波堆積物の分布が実際の浸水域よりも海側にとどまることが判明。これを受けて産総研は慶長三陸地震の津波のシミュレーションをやり直した。
この結果、震源域は十勝・根室沖で、規模がM8.9を上回れば確認されている北海道の津波堆積物の位置よりも内陸側まで津波が届くことが分かった。
慶長三陸地震の震源については、北海道大のチームも北海道東南沖だった可能性を指摘。地震調査委が慶長三陸地震の震源位置と規模の見直しを迫られる可能性が高く、北海道から三陸にかけての想定地震の規模や発生確率にも影響が出そうだ。
三陸地震、産業技術総合研究所、北海道東方沖
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