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ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級で日本人48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太(26)には、人生を変えた2人の恩師がいる。ボクシングとの出会いは、中学校時代の担任から勧められたことがきっかけだった。また、2年前に亡くなった高校時代のボクシング部監督には、試合前に必ず祈りをささげており、大一番を終え、最高の結果を天国に報告した。
村田が奈良市立伏見中時代に担任だった北出忠徳さん(47)=現同市立春日中教諭=は、岩手・陸前高田市にある妻の実家で村田の決勝戦をテレビ観戦した。歓喜の瞬間を見届けてしばらくするとロンドンの村田からの電話が鳴った。「奈良に帰ったら飲みに連れて行ってほしいという話でした。会うのが楽しみです」。代表に決まった直後や五輪の本番直前にも電話で報告してきたそうで、村田の律義な性格が垣間見える。
かつての姿を「悪童」のイメージで伝えられているが、北出さんによると、中学時代の村田は友人と群れることを好まず「一匹狼(おおかみ)タイプだった」そうだ。1年生の3学期に髪を金色に染め、目をつけた上級生とのけんかに発展した。この件を機に北出さんは、近くの奈良工業高校で週末に開かれていたボクシング教室に参加するよう村田に進言。村田は素直に受け入れたという。根っからの悪童ではなく「弱い者をいじめたり、自分からけんかを売るような子じゃありませんでした。外見に目をつけられただけで」と北出さん。
ボクシングと出会った村田は学校生活も前向きになった。3年生の時に再び担任となった北出さんに、力こぶや割れた腹筋を自慢するなど笑顔を取り戻した。1月に行われた学校近くの平城宮跡を走る校内のマラソン大会でブッチ切りの優勝。「笑顔で帰ってきて、教師たちとハイタッチをしてくれた」という。
伏見中ではこの日、「村田諒太先輩 金メダルおめでとうございます」と記した垂れ幕で祝福した。村田の銅メダル以上が確定してから、坪井義夫校長(56)の発案で急きょ9日に作製したが、銀や銅は想定せず、当初から「金メダル」と記した。「もし銀になったら、今朝書きかえる予定でした。生徒たちも誇りに思ってますよ」
村田が在学時は同校の体育教諭だった坪井校長は、村田が帰国後に学校に招いて祝福する意向だ。「話はうまくないやろけどね(笑い)。やんちゃしてても、努力したらオリンピックで金メダルが取れる。長所を伸ばしていくことの素晴らしさを教えてくれればいいんですよ」と“世界一のスピーチ”を期待していた。
(2012年8月13日06時02分 スポーツ報知)
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