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【プロ野球】

マー君また勝てず 8イニングで被安打12とフラフラ

2012年8月13日 紙面から

◇ソフトバンク3−3楽天

ソフトバンク−楽天 5回裏1死一、二塁、ペーニャに左前適時打を浴びる田中(佐藤雄太朗撮影) 

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 楽天が1−3の9回無死三塁から牧田の二塁打で1点を返し、さらに2死一、三塁で聖沢が中前打して追い付き引き分けた。ソフトバンクは森福が救援に失敗。ペーニャの適時打などで奪ったリードを守りきれなかった。

 味方が同点に追いついた瞬間、エースの顔には安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。と同時に、楽天・田中の心には大きな反省も浮かんでいた。8イニングで許した安打は2ケタの12本。敗戦投手にはならなかったのが唯一の救いで、田中の表情はさすがにさえない。

 「あれだけ走者を出していたら、攻撃にリズムが生まれない。僕がしっかり投げていれば、違う結果になっていた」。口から出るのは悔しさ交じりのコメントばかり。引き分けまで追いつき、自らの敗戦を消してくれた打線に「負けるのと引き分けで終わるのとでは気持ちが違う」とただ感謝するしかなかった。

 無理もない。ソフトバンクのルーキー・武田との投げ合いで、先輩の威厳を見せるどころか先に点を与えるなどアップアップの状態。大事な後半戦に入り勝てない日々が続いている。

 4戦連続で白星なしは、09年6月から8月にかけて7試合勝てなかった以来、3年ぶりのこと。不動のエースとして、大きな責任を感じるのも当然だ。プロ1年生との投げ合いを圧倒できず、打線の援護で救われたドロー。田中は「武田君は大胆に投げていたと思います。いい投手と思います」と強がるのが精いっぱいだった。

 そんなピリッとしない大黒柱に、指揮官もいら立ちを隠さない。星野監督は「安打を打たれ過ぎや!! いつも先制されとるし」と一刀両断だ。次回の登板の舞台は、19日(西武ドーム)の西武戦。「しっかりと考えて調整したい」。前を見据える田中が狙うのは後半戦待望の勝利しかない。 (川越亮太)

 

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