科学【東日本大震災】「驚くほど損傷少ない」 女川原発のIAEA調査2012.8.10 18:48

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【東日本大震災】
「驚くほど損傷少ない」 女川原発のIAEA調査

2012.8.10 18:48
女川原発の調査結果について記者会見する、IAEAのスジット・サマダー耐震安全センター長=10日午後、東京都内

女川原発の調査結果について記者会見する、IAEAのスジット・サマダー耐震安全センター長=10日午後、東京都内

 東日本大震災の揺れに襲われながら、被害が少なかった東北電力女川原発(宮城県)を訪れた国際原子力機関(IAEA)の調査団が10日、都内で記者会見し「驚くほど損傷は少なかった」との調査結果を公表した。

 団長のスジット・サマダー耐震安全センター長は「地震より津波の影響が大きかったが、三つの原子炉建屋も安全システムもすべて健全に機能した」と評価。「女川で得たデータは世界中の原発の安全性向上に役立てたい」と述べた。

 約20人の調査団は7月30日から延べ9日間、施設を目視で点検し、運転員ら約50人から震災時の運転状況などを聞いた。

 津波で機器の位置がずれたり、部品がなくなったりしたものの、地震では建屋の壁に小規模なひび割れが起きるなどしただけで、重大な影響はなかったという。

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