東証1部上場で国内最大手のゴルフ場運営会社「アコーディア・ゴルフ」(東京都渋谷区)と子会社数社が東京国税局の税務調査を受け、平成23年3月期までの3年間で計約2億7000万円の申告漏れを指摘されていたことが23日、関係者への取材で分かった。
アコーディア社の申告漏れは約8000万円。同局はこのうち前社長による知人女性への報酬など約800万円は所得隠しにあたると認定した。
追徴税額は重加算税を含め約2500万円で、同社は修正申告に応じたもようだ。
関係者によると、同社は海外出張の際、実際に使ったビジネスクラスとファーストクラスの差額をプール。
前社長や前専務は、このプール金を知人女性や妻の航空券の購入代金に充てていた。
またゴルフ場のモニターとして社長の知人女性を選び、報酬を支払うなどしていた。
同局はこうした支払いは前社長と前専務の個人的な支出で、2人への特別賞与にあたると判断した。
同社をめぐっては今年3月、株主から前社長の私的流用を指摘する告発があり、弁護士らでなる特別委員会が調査を実施。
前社長と前専務の流用を認定していた。
【産経新聞】