裁判員裁判:性犯罪事件で重い刑の傾向 施行から3年

毎日新聞 2012年05月14日 20時12分(最終更新 05月14日 23時47分)

強姦致傷事件に対する裁判員と裁判官の量刑の分布
強姦致傷事件に対する裁判員と裁判官の量刑の分布

 最高裁は14日、今月21日に制度施行から丸3年となる裁判員裁判の実施状況をまとめた。性犯罪事件で裁判官だけの裁判(裁判官裁判)よりも重い刑が言い渡されている傾向があることや、最高裁が実施した裁判員経験者(補充裁判員含む)へのアンケートで、裁判官や検察官ら法曹三者の法廷での説明を「分かりやすい」と答える人の割合が年々減少していることが分かった。

 今年3月末までの裁判官裁判との量刑比較では、強姦(ごうかん)致傷や強制わいせつ致傷といった性犯罪事件で、裁判員の方が量刑分布のピークが重めになるなど厳罰化傾向が表れたほか、殺人未遂や傷害致死などで量刑の幅が広くなった。

 裁判官、検察官、弁護人による法廷での説明について「分かりやすかった」と答えた人の割合は施行以降、年ごとに減少。12年(2月末まで)は裁判官=86.3%(09年比4.4ポイント減)、検察官=61.7%(同18.6ポイント減)、弁護人=35.6%(同14.2ポイント減)だった。施行当初よりも複雑な事件が多くなっていることも一因とみられる。

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