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できごと
【中2自殺】〝加害〟同級生、教師にも暴力振るっていた 全治1カ月の重傷も警察に報告せず
2012.8.10 08:29
[いじめ問題]
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、男子生徒をいじめていたとされる同級生の1人が今年5月、女性教諭に暴行し、重傷を負わせたにもかかわらず、学校と市教委は警察に報告していなかったことが9日、分かった。
市教委関係者によると、5月下旬、同校の体育館で、同級生が暴れていたため、女性教諭が止めに入ったところ手を殴られ小指を剥離(はくり)骨折し、全治約1カ月の重傷を負った。学校側は当日と6月上旬の2回、女性教諭や校長ら複数の教員が集まり協議したが、同級生が反省しているなどとして警察に報告しないことを決めたという。
滋賀県警は7月11日、昨年9月の体育大会で、同級生3人が男子の両手をはちまきで縛り、口に粘着テープを貼ったとして、暴行容疑で、学校と大津市教委を家宅捜索し、関係資料を押収。しかし、学校と市教委はその後も県警に女性教諭が暴行を受け重傷を負ったことを告げていなかった。
市教委幹部は「いじめとは全く関係がない。(同級生の)生徒への指導もしっかり行った。警察に報告する必要はなかった」と話している。
県警は7月26日から男子へのいじめを調べるため生徒らへの聴取を開始。8月中に終え、9月以降に立件の可否を判断する。
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