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地方
中2自殺 「対応不十分責任感じる」 大津市教育委員長が謝罪
2012.8.11 02:20
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、大津市教育委員会の岡田隆彦教育委員長は9日開かれた8月定例会で、「委員長として対応が十分でなかった。責任を感じている」と謝罪した。この問題で岡田教育委員長が公式の場で発言するのは初めて。
この日の定例会では冒頭、委員らが男子生徒に黙祷(もくとう)。委員の1人である澤村憲次教育長は「学校は混乱した中、授業を続ける一方短期間で調査を求められ、その結果が不十分なものだった。自殺直後から市教委が主体となって学校と調査すべきだった」と、自殺後に実施した学校と市教委の調査を反省した。
定例会終了後、岡田委員長は、「非常勤とはいえ公の場に出るのが遅かったといわれてもしかたない。ただ仕事を抱える私ができる範囲のことはしたと思う」と釈明。教育委員会制度については、「子供目線で教育のあり方を考えるために必要な制度」と強調した。
教育委員会は事務局が実際の事務を行っているが、中枢組織は首長に任命された教育委員(おおむね5人)で構成される。大津市でも教育委員は5人で、教育委員長がトップ。教育長は委員の1人だが、実際の事務の責任者になっている。教育長を除く4人の委員は非常勤で、ほかの職業を持っている。5人の委員による定例会は月に一度行われる。
◇
8月の定例会では、いじめの防止などに取り組む「いじめ対策検討委員会」を設置することが決まった。
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